【ロッド】SiCガイドよりトルザイトの方がオススメ?

2013年に富士工業が発表して以来、徐々にですが勢力を拡大してきたトルザイトリング搭載のガイド。

発表当初は

ショーカラ
時代はトルザイトか!?

と思いましたが、蓋を開けてみると想像したほどは広がりを見せていないように感じます。

なぜトルザイトがそれほど主流になっていないのか?

そもそもトルザイトガイドのメリットは何なのか?

このページでは(今さらながら)あまり流行っていないトルザイトガイドについてご紹介します。

そもそもSiCとトルザイトって何よ?

そこそこのお値段のロッドに使われているガイドのリングは大きく2種類に分けられます。

SiCリング
トルザイトリング

ガイドの内側に付いているセラミックの石の部分の材質です。

SiCリングとは

SiCリングとは炭化ケイ素(化学式:SiC)でできたガイドリング
特徴
熱伝導率(放熱性)が圧倒的に高い
超低摩擦抵抗
超硬度
軽量

管理人が子どもの頃はハードガイドが主流でしたが、1980年代初め頃に登場したSiCリングはそれまでのガイドの常識を一変させました。

SiCリングは摩擦からラインを保護するというガイドに求められる性能をどれも超高次元で満たしていた(当時)唯一無二のガイドリングでした。

登場から40年近く経った今でもSiCリングはガイドの中では圧倒的なシェアを誇っています。

管理人が個人的に伝えておきたいSiCの性能は【硬度】です。
炭化ケイ素はモアサナイトの構成物質にもなっていて、その硬度はモース硬度で9.5とダイヤモンド(モース硬度10)に次ぐ硬さを誇っています。
何が言いたいかといえば
フックをガイドリングに引っ掛けた程度ではガイドリングには傷がつかない
ということ。
ガイドリングに傷がつくからという理由でリングではなくガイドフレームにルアーを引っ掛ける釣り人もいますが、フックを引っ掛けたせいでガイドリングに傷がついた人はほぼいないはずです。
SiCは硬度こそ非常に硬いのでフックを引っ掛けた程度では傷つきませんが、衝撃にはそれほど強くないので、立て掛けたロッドが倒れてガイドを地面に打ちつけたりすると割れることはあります

トルザイトリングとは

トルザイトリングとは史上最高のライン保護性能を謳う極薄型・極軽量のガイドリング
特徴
極・薄型
極・軽量
極・ライン保護性能
極・耐磨耗性能(削れにくさ)

トルザイトリングの最大の魅力は極薄型にしたことで実現できた極軽量という点です。

とにかく軽い

具体的な数字にするとロッド1本分のガイド全部合わせて2~3gほど軽量化。

釣り人
たったそれだけか…

と思ったそこのあなた!

ガイドの軽量化はロッドの性能(フィーリング)にとんでもなく影響を及ぼすのです。(詳しくはコチラ↓)

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感度を求める釣りに関してはガイドの軽さは絶対的な正義です。

わずか数グラムの違いがロッドの感度に及ぼす影響は絶大なのです。

トルザイトの特徴であるライン保護性能とは、ラインに加わるガイドの圧力(接触圧)が小さいという意味です。
トルザイトはリングとラインとの接触面がSiCよりも平らになるように設計されています。つまり、ラインとの接触面がSiCよりトルザイトの方が大きくなります。
それがどういうことかといえば…
SiCはリングとラインとの接触面が小さいため、ガイドからラインに加わる圧力が「点」で伝わります。
これに対して、トルザイトはリングとラインとの接触面が大きく、ガイドからラインに加わる圧力が「面」で伝わります。
結果としてトルザイトは、ガイドからラインに伝わる圧力が「面」に分散されるのでラインに加わるガイドの圧力が小さくなります。
トルザイトはリングからラインに加わる接触圧が小さいためライン保護性能に優れているといわれています。
トルザイトの特徴である耐磨耗性能とは、PEライン使用によりガイドが削れてしまうことに関する耐性のことです。
トルザイトはSiCのようなダイヤモンドに次ぐほどの硬度はありませんが、PEラインの使用で削れてしまうほどヤワではありません。
Fujiのガイド中ではSiCに次ぐ硬度を誇っており、耐磨耗性能に関していえばSiCとトルザイトは同等です。
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トルザイトはなぜいまいち流行らない?

糸鳴りがヒドイ

個人的にはほとんど気にならないですが…

トルザイトがいまいち浸透しない大きな理由の一つに

糸鳴りがヒドイ

ということが挙げられます。

特にトップガイドにトルザイトガイドを採用すると、その他のガイドをSiCリングにしたところで糸鳴りが激しい!

とにかくヒドイ。

鬱陶しくなるほど糸鳴りがヒドイ。

昔の扁平な4本編みのPEラインを使っていた時にかなりの糸鳴りがしていましたが、トップガイドをトルザイトリングのガイドにすると無条件で同じような糸鳴りがします。

もともと4本編みPEの糸鳴りが気になるような超A型タイプの人にとっては、トルザイトリングから発生する糸鳴りはストレスでしかありません。

ショーカラ
僕はほとんど気にならないんだけど…

かなり高価

SiCのガイドも十分すぎるくらい高いのですが、それ以上に高価なのがトルザイトリングのガイドです。

値段にして10%以上高くなります。

管理人がシーバス向けにロッド1本分のトルザイトガイドを買ったら、ガイド代だけで12000円くらいしました。

おそらくSiCガイドであれば10000円前後でしょう。

しかもトルザイトガイドには高価なチタンフレームのものしかなく、ステンレスフレーム(安価)のガイドがないので、SiCのようにステンレスガイドにして価格を下げる…ということができない((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

ガイドの価格を下げられないのでロッドの売れ筋であるエントリーモデル~ミドルクラスのロッドに導入できないのがかなりのネックになっています。

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それでもトルザイトをオススメしたい

かなり高価で糸鳴りも激しいトルザイトガイドですが、それでも管理人がオススメしたい理由は

超絶な感度の良さ

です。

管理人が初めてトルザイトガイドを体感したのはフィッシングショーの富士工業のブースでした。

そこにはSiCガイドが搭載されたロッドとトルザイトガイドが搭載されたロッドが並べて置いてありました。

両方のロッドともリールが取り付けられていて、実際にロッドを握って手に伝わる振動を体感することができるようになっていました。

そこで両方のロッドを握り比べてみたところ…

ショーカラ
なっ、なんじゃコリャ((((;゚Д゚))))

と言葉が出ないレベル。

というより「比較する」というのが無意味なくらいに振動の伝わり方が違う

どこまでロッドの感度を追求するか…という点で考え方は人それぞれでしょうが、近年の感度偏重の流れからすると、糸鳴りに目をつぶってでもトルザイトを選んだ方が圧倒的に幸せになれるっていう次元でした。

ショーカラ
僕みたいに糸鳴りも気にならない、感度もそれほど求めていないっていうアングラーであれば、マジでどっちでもイイ話なんだけどね…

すべてトルザイトがイイわけではない

じゃあ「どんなロッドにもトルザイトがいいのか?」といえば実はそうではない。

あまり語られることがない話ですが…

SiCとトルザイトを比べると

SiCの方が放熱性能(摩擦熱の放熱)に優れている

そうです。

つまり(富士工業の担当者の説明によれば)ラインがガンガン出ていくような海の釣りの場合にはラインに負担が掛からないという点ではSiCガイドの方が向いているそうです。

たとえばマグロとか…

ショーカラ
海の魚って簡単に100mくらい走るもんね

それにジギングのように動きの中でアタリをとるような釣りだとそれほど感度が問題にならないので、海の大物釣りなんかだとSiCの方がイイみたい。

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まとめ

SiC=超硬度・超放熱性・軽量
トルザイト=極軽量・極感度
感度志向のロッドではトルザイトが圧倒的に有利
ただし糸鳴りが気になる人もいる
海の大物釣りにはSiCが向いている

トルザイトガイドは超絶な高感度を誇る次世代のガイドです。

しかし(人によっては)不快を感じるレベルの糸鳴りがあり、これをストレスに感じる人もいます。

またガイド自体が高価であるためエントリーモデルに導入することは現段階では難しいです。

そのため、圧倒的な性能を持ちながらイマイチ流行っていないというのが現状。

でもライトゲームのような感度重視の釣りにおいては、トルザイトガイドのロッドはこれまでの世界観を変えてくれるほどの超絶な感度です。

ライトゲーマーでトルザイトガイドのロッドを使ったことのない人は、ぜひ一度使ってみて、(糸鳴りを含む)トルザイトガイドの世界を体感してください。

ショーカラ
超気持ちイイよ!



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