釣りを始めたビギナーが最初にぶつかる問題の一つに『釣り場』があります。
これが分かれば、ビギナーでもかなりの確率で魚が釣れるようになるでしょう。
でも、釣り人って、釣り場を聞いても(仲間内でなければ)教えてくれないことって案外多いです。
さらには、釣り場を聞くと露骨に不快感を示す人もいます。
このページでは、「他人に釣り場を聞くこと」の問題点と重要性についてご紹介します。
最近の釣りメディアでは、釣りに関する情報がメーカーのために中・上級者目線で発信されるようになりました。ナチュラルリリースでは、ビギナー目線で語られることが少なくなった「釣りに関する『キホンのキ』」をビギナー目線で発信しています。
釣れる場所を聞くのはマナー違反なのか?
釣りを始めたばかりのビギナーにとって「どこに行けば魚が釣れるのか?」というのは切実な問題です。
って感じでビギナーにアドバイスをする人もいます。
でも、実際のところ、本当に「●●周辺ならどこでも釣れる」と考えるビギナーの方が少数派でしょう。
あるいは、広大な海を目の前にして
と思うビギナーもいることでしょう。
では、釣れる場所を人に聞くのはマナー違反なのでしょうか?
結論から言えば釣れる場所を他の釣り人に聞くことはマナー違反ではありません。
知らないことを知っている人に聞くことは、当たり前の話です。
かつて、千利休も
是ぞ上手の 基なりにける
と詠んだように、ビギナーが中上級者に教えを請うことは上達の基礎になります。
ただ、釣り場を聞くビギナーとしても心得ておかなければならいことがあります。
それは
釣り人が釣り場を秘密にしておきたい(聞かれたくない)相応の理由がある
ということです。
『釣り場』という情報の価値
そもそも、釣り人が魚を釣るのには、どのようなファクターが必要なのでしょうか?
性能の良い道具?
仕掛けへの理解?
魚を惹き付けるテクニック?
いろいろ考えられます。
その中でもっとも重要なのが釣れる釣り場に関する情報です。
釣果の95%は釣り場に左右されます。(ナチュラルリリース調べ)
道具や知識やテクニックよりも重要なことは
魚が釣れる時期に 魚が釣れる場所で釣りをする
ということ。
いい時期に、釣れる場所で釣りができれば、魚は釣れたも同然です。
いい釣果を残す人ほど、釣り場に関する情報に精通し、誰よりも理解をしています。
「魚が釣れる釣り場」というのは、釣りにおいて、それだけ価値のある情報ということです。
釣り場に関する情報には多くの時間と労力が注がれている
いくら価値のある情報だからといって
ケチなの?
って思いませんか?
でも、他のアングラーに釣り場を聞こうと思っているビギナーは、これだけは覚えておいてほしいということがあります。
それは
釣り場の開拓には多くの時間と労力が注ぎ込まれている
ということです。
シーズンごとのパターンがあるように、一年中同じ場所で釣れ続けるということはあり得ません。
ベイトが溜まりやすい場所や時期というのは、当然、ベイトごとに異なります。
つまり、『釣り場』のことを深くを理解しようと思うと、年間を通して、何度も何度も同じ釣り場に足を運ぶ必要があります。
そうすることで、1つの釣り場について、季節・天候・水温などの「釣りやすい条件」というのが(少しだけ)見えてきます。
また、ほかの釣り場の情報も知りたければ、さらに2倍、3倍の時間と労力がかかります。
このように、「釣り場の情報」というのは釣り人にとって時間と労力を費やして得られた釣り人の財産ともいえるものです。
なので、このような財産を簡単に他人に教えたくないという心理は理解しておく必要があります。
という理由で情報を秘匿する人もいます
釣り場の情報を収集する方法は?
基本は足繁く釣り場に通うこと!
では、どうやって釣り場の情報を収集するのがいいのか?
釣り場情報を収集する基本は、とにかく釣り場に通うことです。
釣れようと、釣れなかろうと。ベストシーズンであろうと、オフシーズンであろうと。
毎日足繁く釣り場に通うことで、日々の微妙な海の変化が体感的に分かるようになってきます。
まずは、釣れても釣れなくても釣り場に通うことから始めましょう。
とりあえず釣具店に聞きに行く
ほとんどの釣具がネットショップで購入できる昨今。
釣具店の存在意義の一つが釣り場の情報です。
釣り人は、釣り人同士では釣り場の情報をなかなか教えてくれません。
でも、釣具店の店員にはけっこうペラペラと喋ってくれます。
・どんなルアー(餌)で釣れたか?
・上げ潮で釣れたか? 下げ潮で釣れたか?
など。
釣具店の店員は新しい情報をたくさん持っています。
そのため、釣り場情報が欲しい時は、とりあえず釣具店に店員に聞いてみましょう。
SNSや釣り人に直接聞いてみる
誰にだって「始めたばかり」の頃はあります。
本当に自分の力だけで釣りの腕を磨いていける人は多くはありません。
なので、釣り場で出会った釣り人やSNSで直接聞いてみるのはアリだと思います。
ただ、注意しておかなければならない点が3つあります。
・きちんと事情(自分の状況)を説明する
・教えてもらえなくても凹まない
ということ。
誰でも閲覧可能な状況では聞かない
SNSの釣果投稿のコメント欄で「どこで釣れましたか?」みたいな聞き方をすると、質問者以外のフォロワーも閲覧が可能です。
そうすると、投稿者にとってはポイントを晒すようなものなので、基本的に教えてくれることはありません。
なので、誰でも閲覧可能な状況でポイントを聞くことは避けましょう。
きちんと事情(自分の状況)を説明する
質問するときに
自分がビギナーであること・釣り友や同行者がいないこと…
といった自分の普段の釣りの状況は丁寧に説明するようにしましょう。
親切なアングラーであれば、自分がビギナーだった頃を思い出して、親身になってくれるかもしれません。
不躾に
今日投稿されたシーバスはどこで釣られたのでしょうか?
って感じで唐突に、単刀直入に聞くと、おそらく教えてもらえません。
まずは自分の置かれている状況を説明して、こちらの立場を理解してもらいましょう。
教えてもらえなくても凹まない
これ、重要です。
再三ご紹介したとおり、釣り場情報というのはアングラーにとって、とても価値のあるものです。
多くの時間と労力を費やして得られる貴重な財産です。
このような貴重な財産を、自分だったら簡単に他人に手渡すのか? ということを考えてみて下さい。
おそらく、誰もが躊躇するでしょう。
それが普通です。
なので、釣り場の情報を教えてほしいとお願いするときは、断られる前提でお願いしましょう。
釣り場の情報は釣り人の貴重な財産
まとめです。
他の釣り人に釣り場を聞くことは、ビギナーにとって恥ずかしい行為でも何でもありません。
たまに
みたいな怒りのツイートを見かけますが、知りたければ聞けばいいんです。
でも、殊に「釣り場の情報」に関しては肝に銘じておくべきことがあります。
それは
釣り場情報は釣り人にとって財産である
ということ。
釣り人にとっての財産であるがゆえに、その情報提供を断られたり、さらには
と怒られることもあります。
それだけ、釣り人にとっては貴重な財産であるということを理解して、情報を扱いましょう。