【初心者向け】ナイロンvsフロロ!耐摩耗性が強いのはどっち!?

メインラインとしてもショックリーダーとしても使用されるナイロンフロロカーボンの2種類のライン。

どちらも優れたラインなので適材適所で使用するのがベストですが、現在のメディアの趨勢によれば、擦れ(スレ)・根ズレに関してはほとんどの場合にフロロカーボンを薦められるようです。

ナイロン:フロロで0.5:9.5くらいの割合といった感じ?

ショーカラ
大袈裟かもしれませんが…

ルアーフィッシングの入門書にまで

リーダーには擦れに強いフロロカーボンラインを用いる

という趣旨のことが書いてありました。

基本的に擦れ(スレ)・根ズレに関する現在の釣り業界の通説は【フロロ最強説】です。

でも…

本当にフロロってそんなにスレに強いですか?

逆に、ナイロンってそんなに弱いですか?

ナイロン <<< フロロ

ですか?

このページではナイロンとフロロの擦れ強度(耐摩耗性)について僕が勝手に行った稚拙な実験結果をまとめました。

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ラインの耐摩耗性とは

ラインの耐摩耗性(根ズレ耐性・スレ耐性)とは(おおざっぱにいえば)硬いものやザラザラしたものにラインを擦った時にどの程度耐えられるか?ということ。

釣糸(道糸やリーダー)というのは、釣りをしていると水中の石やストラクチャー、ガイドに付いた砂、魚をランディングしたときの地面など…さまざまなシチュエーションで擦れます。

このようなラインの擦れ(スレ)に対してどれだけラインが耐えられるか?というのが【ラインの耐摩耗性】の問題です。

耐摩耗性が高いのはどっち?

ラインの引張強力は数字で示されています。16ポンドとか20ポンドとか。

ラインの引張強力の強弱はとてもわかりやすいです。

でも引張強力と違ってラインの耐摩耗性は客観的な数値で表すことができません。

数値による客観化が難しい問題です。

そのため昔から

『フロロはナイロンより擦れに強い』だとか、逆に『ナイロンの方がフロロよりも擦れに強い』といった情報が錯綜しています。

耐摩耗性客観的にシロクロ付け難い性能なのです。

そこで(自分の参考のために)耐摩耗性について簡易な実験を行ってみました。

準備する物

ナイロンラインフロロライン
ウエイト(負荷)になるもの
サンドペーパー
最後までやり通す強い気持ち

ナイロンラインとフロロライン

バーマックス磯ストロング6号(バリバス)
GT-R ULTRA 22lbs(6号相当)(サンヨーナイロン)
耐摩耗ショックリーダー22lbs(6号相当)(山豊テグス)
Grandmaxショックリーダー6号(クレハ)
SALT MAXショックリーダー20lbs(5号相当)(サンヨーナイロン)

ライン選択の基準

今回はラインの引張強力ではなくラインをペーパーに擦って切れるまでの回数を測定するのが目的です。

なので、ラインの引張強力よりもラインの太さがだいたい同じになるように揃えました。

引張強力(ポンド数)を基準にするとどうしてもフロロの方が太くなります。
ラインが太くなるとフロロが有利になるので、今回の実験ではなるべくポンド数ではなく号数(太さ)がだいたい同じになるようにしました。
⑤のソルトマックスは22lbs(6号相当)がラインナップにないので、余ったラインを僕が使うことを想定して20lbs(5号相当)を準備しました。
①と②のラインはメインライン用ですが僕がリーダーとして代替していたことのあるなので実験対象にしてみました

ウエイト(水入りペットボトル)

水入りペットボトルをウエイトに使います。

カーボンパイプと水入りペットボトル(530g)を実験対象ラインで接続します。

最初の2回くらいは写真のように2本のラインで同時に実験していました。
でも、バラバラに切れてしまって擦れる回数を数えるのが煩わしくなったので、途中からシンプルに1本のラインで実験を継続しました。

サンドペーパー

今回は#150という目の粗い物を準備しました。

以前、コンクリートブロックで同じような実験をしたことがありますが、コンクリートブロックでは目が粗すぎて安定した実験結果が残せませんでした。
コンクリートブロックの目が不均衡すぎて、傷ついたラインの傷口にコンクリートブロックが引っ掛かって一瞬でラインが切れてしまうこともあれば、コンクリートの目と目の隙間にラインがハマってしまってラインがあまり擦れてなかった…ってこともありました。
自然に近い状況という点ではコンクリートブロックの方が適切かもしれませんが、単にラインの性能を試す実験なので目(粒)が均一なサンドペーパーを使用しました。

実験方法

サンドペーパーを台の縁に貼り付けます
実験対象ラインをサンドペーパーに擦りつけます
カーボンパイプを前後に動かして(ウエイトを持ち上げて下ろすようなイメージで)ラインをサンドペーパーに擦りつけます
ラインが熱を持ちにくいようになるべくゆっくり擦ります
ラインが擦り切れるまでの往復回数を数えます
下記のイメージ図のように各ラインとも擦れる角度を変えて実験します

1回目から6回目はラインが切れるまでイメージ①の角度でラインをサンドペーパーに擦ります。

7回目から10回目はラインが切れるまでイメージ②の角度でラインをサンドペーパーに擦ります。

今回の実験は、このようにシンプルな形で実験を行いました。

なんで10回実験するのに5回と5回で分けなかったか…という質問はしない下さい。まったく意味はないので…(;´・ω・)

ショーカラ
シンプルというより、普通の一般人が実験するにはこの程度しかできないんですけどね(;´Д`)

実験結果発表

1回目2回目3回目4回目5回目6回目7回目8回目9回目10回目
バーマックス磯(strong)86919298796831293521
グランドマックス56465762688626343941
耐摩耗ショックリーダー336299141
GT-R ULTRA408523315
ソルトマックス モバイル69667481617726301129

1回目~6回目までがイメージ①の角度による根ズレ耐性実験です。

7回目~10回目までがイメージ②の角度による根ズレ耐性実験です。

ショーカラ
かなり疲れましたネ…(;´Д`)
実験前は「ラインを結んで擦ってラインを擦り切るだけでしょ」って軽い感じで始めたんですけど、準備したラインの中に全然切れないラインがあった((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

結果の予想はいかがでしたでしょうか?

実験するのがマジでしんどくなるほどなかなか切れないラインが2種類ありました(;´・ω・)

GT-R Ultra耐摩耗ショックリーダーです。

他のラインはそれほど違いはありませんでした。

どのラインもなかなか切れませんでした。

#150のペーパーの上を擦ってこれだけ往復できるのであれば、どのラインも耐摩耗性の点で心配することはほぼないんじゃないか?って印象でした。

追記:第2回 耐摩耗性テスト

使用したライン

2020年11月

追加で実験を行いました。

前回の実験ではかなりバラバラのメーカーのラインを使用しました。

今回の実験では同じメーカー(バリバス)からリリースされている22ポンド(6号相当)のナイロンリーダーとフロロリーダーを使用して同じ方法で実験を行いました。

使用したライン
・プレミアムフロロ(バリバス)
・VEP-Fナイロン(バリバス)
なお今回は、ラインを擦る角度をイメージ①を5回イメージ②を5回で実験を行いました(前回はイメージ①を6回イメージ②を4回

…ところが、前回実験に使用したフロロカーボン(グランドマックス)と、今回実験に使用したフロロカーボンでかなり結果に違いがあったので、今回もう一度グランドマックスをテストしました。

追加で実験したライン
・グランドマックス(クレハ)

実験結果発表

 1回目2回目3回目4回目5回目6回目7回目8回目9回目10回目
プレミアムフロロ115119118109127200223199206239
VEP-F ナイロン453526503574493289333340205251
グランドマックス130109104111126203207219225202

結果の予想はいかがでしたでしょうか?

なんだか、ナイロンvsフロロとして括るのはちょっと適切でない気がしますね。

それくらいナイロンラインは製品差が大きいです。

今回使用したVEP-Fは相当擦り切れにくいタイプのナイロンでした。

追加実験を振り返って

前回行ったグランドマックスの実験結果よりも今回は大幅に記録が伸びました。

ナイロンラインは前回と同様にイメージ①の実験の方が切れにくかったです。

面白いのがフロロ。前回はイメージ①の実験とイメージ②の実験では、わずかにイメージ①の実験の方が切れやすかったです。

でも、今回行った実験では何回やってもイメージ②の実験の方がラインの保ちが良かったです。

実はフロロに関してはここに掲載している実験の1.5倍くらいの回数の実験を行ったのですが、何回やっても、イメージ①の実験では100~130回の間で、イメージ②の実験では190~240回の間で安定して切れました。

イメージ①の実験に関しては、前回とは擦る角度が微妙に違っていたりするかもしれないので、前回より回数が伸びたことに関してはそれほど不思議ではありません。

温度や湿度が違うというのもあるかもしれません。

面白いのはイメージ②の実験です。

前回の実験では、グランドマックスは、イメージ①とイメージ②では実験結果にそれほど大きな違いはありませんでした。わずかにイメージ①の実験の方がラインの保ちが良かったかなって感じ。それくらいグランドマックスは安定して切れにくかったです。

でも今回の実験では、プレミアムフロロもグランドマックスも、イメージ②の実験の方が切れにくく、しかも数字的にけっこう大きくイメージ①の実験を上回っていました。

この理由については、わずかに心当たりがあります。

実はイメージ②の実験ではラインが削れた粉がペーパーの上にかなり残って、削り粉の上をラインが滑る…ということが何回かありました。

イメージ①の実験よりも、イメージ②の実験の方が削り粉の上をラインが滑ってしまうことが多かったです。

とはいえ、プレミアムフロロもグランドマックスもラインが滑ってしまうとラインの擦れる音でわかるので、その都度ラインを微妙にずらして擦っていました。

なので、削り粉の上をラインが滑ってしまう現象が、イメージ②の結果をかなり押し上げるほどに影響を与えているとはちょっと考えにくいです。

理由は特定できませんが、とにかく今回はこのような結果になりました。

VEP-FというナイロンはGT-R ULTRA耐摩耗ショックリーダーと同じタイプのナイロンで、ラインの表面が非常に傷つきにくくラインが切れる最後の最後までペーパーの上をラインが滑るタイプのナイロンでした。

このタイプのナイロンは、フロロと比べるのには差がありすぎるくらい擦っても切れないです。

まとめ

実験結果からはナイロンとフロロではそれほど耐摩耗性に違いがあるようには感じませんでした。

ただ、耐摩耗性の違いについて、ナイロンとフロロではとても面白く、それでいて大きな違いがあること今回の実験でわかりました。

それは別の記事で扱いますが、今回の実験結果からはGT-Rウルトラ耐摩耗ショックリーダーVEP-F耐摩擦性能に関して「最強」のようです。

ナイロンはフロロよりも伸び率が高いため、ラインを引っ張るためのウエイトを重くするとナイロンはもっと伸びます。
ウエイトが重いとナイロンはもっともっと(伸びて)細くなります。
なのでウエイトを変えると結果が変わるかもしれません。
ショーカラ
とはいえ、どれだけウエイトを重くしてもGT-Rウルトラ・耐摩耗ショックリーダー・VEP-Fは圧倒的にスレに強い結果になるのは目に見えてるけどね
ショーカラ
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