【レビュー】ミノーのド真ん中をいく汎用性!パイロットルアーにおすすめです!!【クオリー105F】

リップレスミノーのイメージが強いアムズデザイン(ima)のルアー。

そんなimaから、2021年、ミノーの王道をいく万能リップ付ミノーがリリースされました。

このページではQualy(クオリー)105Fをご紹介します。

Qualy(クオリー)とは

リップ付スタンダードミノー

クオリー105Fとは、imaからリリースされているリップ付のスタンダードミノーです。

imaといえばリップレスミノーのkomomosasukeシリーズが有名です。

クオリーは、imaのスタンダードミノーとしては珍しいリップ付のミノーです。

廃盤になったハウンド

かつてimaにはハウンドと呼ばれるリップ付スタンダードミノーのシリーズがありました。

僕もハウンドシリーズが大好きで、メインのパイロットルアーとして多用していた時期がありました。

ところが、ハウンドシリーズは、すべてが人知れず廃盤になってしまいました。

ショーカラ
大人の事情?

廃盤になった理由はわかりません。

ただ、スタンダードミノー好きの僕としてはとても残念でした。

万能ミノーとしてクオリーが登場

ハウンドが廃盤になったことで、ハウンドに代わるパイロットルアーを探していた。

そうしたところ、2021年、imaから待望の万能リップ付ミノーが登場しました。

それがQualy(クオリー)105Fです。

ディテール

クオリーはボディが多面構造になっています。

そのため、ローリングによるフラッシング効果が期待できます。

こちらは上から見た様子です。

かなりファットな体型になっているのがわかります。

こちらはヘッド部分の様子です。

クオリーのリップは横幅の広いワイドリップです。

クオリーの万能性

サイズ感がほどよい

かつては、ベイトサイズや飛距離の関係から120mmクラスがスタンダードといわれていました。

ショーカラ
もちろん、いまでも汎用性は高いです

最近では、イナッコやサッパのようなやや小型ベイトパターンも王道パターンになりました。

また、重心移動システムの進化により、小型ルアーでもかなりの飛距離が出るようになりました。

そのため、従来のミノーからすると一回り小さい105~115mmのミノーが万能サイズといわれるようになりました。

クオリーは長さが105mmなので、通年で出番の多いサイズに設定されています。

飛距離が抜群

クオリーは105mmとやや小ぶりな長さですが、MRDを搭載しているためウエイトが大きく、18gもあります。

また、MRDを搭載することで重心移動がとてもスムーズです。

そのため、クオリーはキャストしたときに弾丸のようにかっ飛んでいきます。

105mmなのによく飛ぶため、港湾部や小型河川だけではなく、大型河川の河口エリアや干潟・汽水域のオープンエリアでも広範囲にサーチすることができます。

低速~高速域まで幅広いスピードに対応

クオリーは105mmのサイズのわりにはやや大きめのリップが付いています。

そのため、ゆっくり巻いてもそこそこワイドにアクションます。

スローリトリーブでもきちんとアクションするため、スローなナイトゲームでも大きくアピールできます。

また、ファーストリトリーブでもバランスを崩すことがないので、デイゲームの早い展開にも問題なく対応できます。

クオリーは、デイ・ナイト問わず活躍できるルアーです。

使用感

爽快なキャストフィールと飛距離

クオリーを使って真っ先に感じたのが投げたときの爽快感です。

テイクバック~キャスト~着水まで、とにかくスムーズにパコーンと飛んでいきます。

クオリーは105mmとやや小型ながら、18gという120mmクラスのウエイト(MRD)を搭載しています。また、形状も弾丸のような空気抵抗の少ないフォルムです。

そのため、ルアーを「投げる」というよりは「キャストしたら飛んでいってくれる」というイメージでキャストできます。

僕の感覚的には、近いサイズのサイレントアサシン99Fよりも飛距離も出るし、キャスト時にバランスを崩すことが少なく安定して投げられるように感じます。

ショーカラ
クオリーの方が4g重いので、当然といえば当然かもしれませんが

ロールもスイングも大きい

クオリーは低速で巻いても大きなローリングとテールスイングでアピールできます。

最近はアクションが控えめで巻き抵抗がわかりにくいルアーが増えています。

でも、クオリーは、最近では珍しいワイドリップを搭載しているため、巻き抵抗が手元に伝わりやすいです。

ビギナーでも安心して投げ倒すことができます。

スタンダードミノーのド真ん中のレンジ設定

クオリーのレンジは、1秒間に2回転くらいのスピード(よく使用するスピード)で巻くと、だいたい60~80cmくらいのレンジまで潜ります。

ナイトゲームで1秒間1回転くらいのやや低速域で巻くと、40~50cmくらいのレンジといったところです。

クオリーは、浅すぎず、潜りすぎずといったスタンダードフローティングミノーのド真ん中のレンジ設定になっています。

とにかく使い勝手が最高

クオリーのもっともおすすめできるポイントが「最高の使い勝手」です。

なにが最高なのか?といえば…

まずは、誰が投げてもかなり飛ぶこと。飛距離においてストレスフルです。

次に、弱すぎず、暴れすぎないアクション。

ミノーは、動きを抑えすぎると、アピールという点でアクションの大きなルアーに劣ってしまいます。

逆に、アクションの大きなルアーは、ミノーであっても巻き抵抗が大きくて投げ続けるのがしんどいものがあります。

クオリーのアクションは、最近のルアーの中ではそこそこ大きなアクションですが、かといって暴れすぎることもなく、ストレスなく投げ続けることができます。

まさに

なにも考えなくても、投げて巻いているだけで丁度いいレンジ・アクションでアピールしてくれる

という感じです。

また、飛距離が出るわりには105mmとやや小型なので、小場所でショートキャストを繰り返すスタイルにもストレスなく対応できます。

場所や季節を選ばずに、また、深く考えずに使えるという点でクオリーの使い勝手の良さは最高です。

幅広いアングラーやシチュエーションに対応できる万能ミノー

imaから久しぶりにリリースされたリップ付スタンダードミノー。

それがQualy105Fです。

クオリーの特筆すべき点は『汎用性』。つまり、万能であることです。

クオリーは、ベイトを問わず、季節を問わず、場所を問わず、昼夜を問わず使うことができます。

人によっては「中途半端」「特筆すべき性能がない」という言われるかもしれません。

でも、クオリーは、しっかり動いて幅広いリトリーブスピードに対応できるため、あらゆるアングラーとあらゆるシチュエーションにおいて、かなり高いクオリティで対応できるポテンシャルがあります。

タックルボックスに1個入れておくと力強い味方になってくれるでしょう。

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