【レビュー】スーパースプークJr.はシーバスゲームにベストマッチのサーチ系トップウォータープラグ!

シーバスがベイトを最も追い詰めやすいのがシャローレンジ。

そんなシャローレンジの中でも特に”水面”は、ベイトにとっては逃げられない”壁”としてシーバスがベイトを捕食する恰好の狩りの場になります。

そのため、トップウォータープラグはやる気のあるシーバスのバイトを引き出すのにとても効果的なルアーです。

このページでは、世界のトップウォータープラグの原型にして、その正統な進化系プラグであるスーパースプークJr.をご紹介します。

スーパースプークJr.とは?

スーパースプークJr.とはへドン社からリリースされているトップウォータープラグです。

へドンのペンシルベイトといえばザラスプーク

これはオリジナルザラスプーク(オリザラ)と呼ばれる世界で一番有名なペンシルベイトです。

ザラスプークは、1921年にデビューしたザラゴッサの進化系として、1939年に登場しました。

そしてオリザラの登場から60年後。

1990年代後半になってザラスプークより一回り大きいスーパースプークが登場しました。

さらに2000年になるとザラスプークより一回り小さいスーパースプークJr.が誕生しました。

1939年に登場したザラスプーク。

これは名実ともに現在の世界ナンバーワンのペンシルベイトです。

その正統な進化の系譜として1998年~2000年にかけて登場したのがスーパースプークとスーパースプークJr.です。

ディテール

ボディの左側には”Heddon”の文字があります。

ボディの右側には”SALT WATER”の文字があります。

僕の持っているものがすべてソルトウォーターカラーなので”SALT WATER”の文字がありますが、通常のモデルには書いてありません。

正面から見た状態です。

何の変哲もないドノーマルのペンシルベイトの形です。

下から見たベリーの様子です。

こちらも、特に変わった様子はありません。

表現が悪いですが、本当に「ただの太い棒」です。

スーパースプークJr.の特徴

適度なサイズ感

【スーパースプークJr.のサイズ】
長さ:8.89cm
重さ:17g

シーバスフィッシングでスーパースプークJr.を好んで使用するアングラーが(おそらく)最も気に入ってる特徴の一つにサイズ感があります。

へドンのペンシルベイトのベースであるオリジナルザラスプークが11.4cm14g

これに対して、スーパースプークJr.8.89cm17g

オリザラと比べるとスーパースプークJr.の方がコンパクトでやや重いということです。

これがどういうことかといえば…

まずはボディがボリューミィであること。

広い海のどこかからシーバスを引っ張ってくるうえで、オリザラよりもボリュームのあるボディというのは、それだけでアドバンテージになります。

あとは飛距離

オリザラよりもスーパースプークJr.の方がコンパクトでやや重量があるので「スコーーーン」と飛んでいきます。

海で使う以上、”飛ぶ”という恩恵はとてつもなく大きいです。

スピーディーなロッドアクションに対応

トップウォーターの中には、短い移動距離でネチネチ誘った方がルアーの性能が発揮されるものもたくさんあります。

特にポッパーにはそのタイプが多いです。

スーパースプークJr.は、ノーマルのドッグウォークの場合には移動距離の短い、横に大きくスライドする動きでシーバスを誘うことができます。

でも、細かいロッドアクションに対してもルアーの動きが破綻することなく水面を滑るので、スピーディーにシーバスにアプローチをすることができます。

つまり、スーパースプークJr.は、ノーマルアクションでも綺麗にスライドして誘うことができますが、サーチルアーとしてスピード感をもってテンポよくシーバスを探していくのにも非常に効果的なルアーです。

低音のシングルノッカーラトル音

スーパースプークJr.がサーチルアーとして活躍するもう1つのポイントが大きなラトルが1個搭載されているということです。

これは、ウッドプラグからスタートしたオリザラと明確に異なる点です。

アクションのたびに低音のシングルノックのラトル音がゴトゴトと鳴ることで、遠くのシーバスにも音でアピールすることができます。

また、小さな軽いラトルが入っているのと違って大きなラトルが低周波音を発するため、平面的なアピールだけでなく、より深い場所にいるシーバスにも立体的にアピールをすることができます。

ちなみにザラスプークにも小さいラトルの入ったラトリンスプークというモデルがあります。
スーパースプークが大きなラトルがゴトゴト鳴るのに対して、ラトリンスプークはシャラシャラと小気味いい軽快な音がするという違いがあります。
どちらがいいというわけではありませんが、個人的には「広く深くアピールするには重低音の方がいいのかな?」って思ってます。
…が、これはあくまで個人的な感想なので、あとはお好みでお願いします。

スーパースプークJr.の使い方

スタンダードなドッグウォーク

スーパースプークJr.の最も基本的な使い方はドッグウォークです。

糸フケを取るためにリトリーブをしながら、一定のリズムでロッドティップで弾くようにルアーを動かすと、誰でも簡単に大きな横スライドのドッグウォークをさせることができます。

連続でドッグウォークさせるのもよし。

ドッグウォークの間に1~2秒のポーズを入れるのもよし。

ドッグウォークが基本的な使い方であるということはほかのペンシルと変わるところはありません。

ダイビングさせる

ティップで小刻みにルアーを弾くのではなく、少し強めのリッピングを入れると「ジュボォッ!!」という水しぶきの音とラトル音を響かせながらダイビング気味に潜ります。

ショーカラ
「潜る」っていっても大げさなダイビングではないけどね

海の魚はとても素直で、このダイビング系の音とアクションにすこぶる反応がいいときがあります。

ただ、「反応がいいときがある」というだけで、「この使い方だけをしていればいい」というわけではありませんので悪しからず。

ドッグウォークアクションをベースで使用して、反応がないときにダイビングアクションを試してみるといいでしょう。

小さくスピーディーなドッグウォーク

僕がスーパースプークJr.を使うときに一番多い使い方が小さなドッグウォークでテンポよくシーバスにアプローチをしていく方法です。

というのも、僕がスーパースプークJr.をどういう場面で使うかといえば、一番多いのが

なにをどこに投げて、どう引いてくればいいかわからない

というとき。

初めての釣り場に立ったときや、初めてじゃない釣り場でも目に見えるヒントがなくて、「さぁ、どうしようか…?」というときに、最初に投げるのが(とりあえずの)スーパースプークJr.です。

シーバスのその日の活性やその日の居場所などをサーチするために使うので、”喰わせのアクション”よりも”テンポ“と”スピード感“を重視してスーパースプークJr.を使います。

歴史が物語る確かな釣獲力!!

1939年にオリザラが登場し、その正統な進化の系譜として2000年頃に登場したスーパースプーク。

オリザラを中心として、その上のサイズであるスーパースプークと、その下のサイズであるスーパースプークJr.。

へドンを代表するトップウォーターは世界のルアーアングラーを100年近くも魅了しつづけています。

こんな棒みたいなルアーで本当にシーバス釣れるの?

そんな疑問は無意味です。

スーパースプークJr.でシーバスが釣れることは歴史が物語っています。

その歴史に裏付けされた確かな釣獲力を一度体験してみてはいかがでしょうか。