【ゼロから始める】フックシャープナー使うべき?釣果を変えるシンプルな答え【第28回】

シーバスフィッシングのビギナーでも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょう。

某プロ
フックシャープナーは持っておいた方がいいよ

というフレーズを。

少し経験を積んでくると一度は向き合うテーマが「フックは研ぐべきか、それとも交換すべきか?」問題です。

このページでは、フックシャープナーの必要性についてご紹介します。

執筆者
ショーカラ(y-nax)
『釣り』の翻訳家
最近の釣りメディアでは、釣りに関する情報がメーカーのために中・上級者目線で発信されるようになりました。ナチュラルリリースでは、ビギナー目線で語られることが少なくなった「釣りに関する『キホンのキ』」をビギナー目線で発信しています。

結論:フックは研ぐな、交換しろ。

針先が鋭ければ魚に刺さりやすいというのは明白です。

プロアングラーの中には、釣行時でもフックシャープナーを持ち歩いていて、針先が鈍いと感じると、その場でフックを研ぐ人もいます。

ただ、ビギナーに関していえば、フックを研ぐ必要はありません。

針先が鈍ったらフックを交換するのが最も安全で確実な方法です。

研ぐべき?交換すべき?ビギナーが迷いやすいフック問題

普通に考えれば、フックは交換するのが簡単で確実です。

ただ、フックの交換をビギナーに躊躇させる理由もあります。

それがルアー用のフックがけっこう高価という問題。

フックって、刺さりやすく錆びにくいフックを選ぼうとすると6個で800円くらいするんです。

そのため、ビギナーにとってフック研ぎは経済的に見えるんですよね。

しかし、フックを研ぐことには落とし穴もあります。

研ぐと逆効果?ビギナーがつまずきやすい落とし穴

そもそも研ぐのがけっこう難しい

フックの先端は非常に小さく、角度や力加減を少しでも間違えると逆に刺さりにくくなります。

包丁研ぎも同じですが、砥石(シャープナー)を手にしたところで、一朝一夕に

ビギナー
はい、研げました

となるわけではりません。

刺さりやすい針先にするためには、それなりに経験が必要です。

研いだら錆びる

ルアー用のフックが錆びにくい理由をご存じでしょうか?

それは、フックの表面がコーティングされているからです。

ところが、フックシャープナーでフックの先端を削るとどうなるでしょう?

フックの表面に施されているコーティングを削り取ることになりますよね。

結果として、フックを研ぐと、研いだ部分から錆びやすくなるという副作用が起こります。

 
ショーカラ
近い将来、いずれにしても交換が必要なるということです

効果以上の手間がかかる(安全面のリスク)

針先がむき出しのフックを研ぐことって見た目以上に危険です。

フックを持ち慣れていないと、簡単にサクッと針が刺さることがあります。

また、力加減を間違ってもサクッといきます。

自宅ならまだしも、釣り場でこれをやるのは効果以上にリスクが大きいと言わざるを得ません。

ベテランはここで研ぐ!フック研ぎが生きるシーン

ここまで、フックを研ぐことのデメリットについてご紹介しました。

ビギナー
じゃあ、フックを研ぐことに意味はないのか?

といえば、そんなことはありません。

経験を積んだアングラーにとって、フック研ぎが有効(必要)な場面があります。

それは、目の前に魚がいるのに、使いたいルアーのフックが鈍っているときです。

替えのフックは持っていないけど、目の前に(確実に)魚がいるから、なんとしても釣りたい。

このような状況であれば、フックを研ぐことは有効といえます。

ショーカラ
いうまでもなく、急場しのぎですけど

まずはフック交換を習慣化しましょう。

研がなくても釣果アップ!ビギナーが身につけたい5つの習慣

針先が鈍ると、思っている以上に釣果に影響を及ぼします。

試しに、(自己責任で)針先が曲がったフックを軽く指に押し当ててみてください。

アングラー
こりゃ、刺さんねぇわ

と思えるはずです。

しかし、以下の習慣を身につけると、針先の鋭さを長くキープできて、ひいては釣果をアップさせることにもつながります。

1.針先チェックとフック交換を習慣化
2.使用後の洗浄と乾燥でフック管理
3.ルアーを地面に落とさない
4.タックルバランスを整える
5.ルアーとフックサイズを最適化

1と2はフックそのものを管理する習慣です。

3についてですが、ルアーのフックは地面に落としただけで針先が潰れることがあります。

フックの先端を地面にぶつけないように意識しましょう。

また、ルアーを地面に落としてしまったときは、必ず針先をチェックするようにしましょう。

4は、ロッドの硬さとラインの太さのお話です。

ルアーの針を魚の口に掛ける行為は思っている以上にパワーが必要です。

針先が鈍っていると、フッキングするのにそれだけパワーが必要です。つまり、柔らかいロッドや細いラインではフッキングできないケースがある、ということです。

針先の鋭さとタックルバランスは、実は密接に関係しています。

5は、ルアーとフックの大きさのバランスの問題です。

大きなルアーに小さなフックを装着しても、ルアーのボディが邪魔をしてフッキングしにくくなります。

反対に、小さなルアーに大きなフックを装着すると、フックが、ルアーのボディやラインに絡んで釣りになりません。

ルアーとフックは、サイズを最適化することで釣果アップにつながります。

ビギナーにおすすめのフック

ビギナー
フック交換がオススメっていわれても、高いんだよなぁ…

と思った、そこのアナタ。
いいフックがありますよ。

ウシジママリンさんから発売されているブルーフックです。

このフックに関する詳しい情報はわからないのですが、個人的に防錆実験した結果、価格と防錆性能のバランスの良さがレベチでした(笑

防錆性能は、超有名フックメーカーのトレブルフックと比較してもトップクラス。

しかし、価格は圧倒的に安い。

有名フックメーカーのトレブルフックが1本120~140円くらいだとすると、ブルーフックは1本50円ほどです。

フックの刺さりについても、まったく不満はありません。

釣りにおいてフックは消耗品です。

高価なフックの針先が鈍ったまま使うくらいなら、ブルーフックを使って、どんどん交換していきましょう。

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釣果アップにつながるのは一番シンプルな方法

フック研ぎは確かに効果のあるテクニックですが、ビギナーには費用対効果が悪すぎます。

「研いだほうが安い」と思いがちですが、実際は研ぎの失敗や魚を逃すリスクを考えると、コスパの点でも釣果の点でもフックを交換したほうが有利です。

ビギナーはフック交換を優先

針先チェックを習慣化

フッキングやタックルの工夫で釣果アップ

これが、ビギナーにとって釣果を変える最もシンプルで合理的な方法です。

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