最近はルアーのパッケージにフックのサイズが書かれることが増えてきました。
「#5」って感じでフックサイズが書いてあります。
すごく親切な情報…
かと思いきや、それがそれほど親切ともいえない。
なぜならフックのサイズがメーカーによって違うから。
ルアー用フックの二大メーカーといえばオーナーとがまかつの兄弟会社。
どちらも世界に誇れるルアー用トリプルフックを提供しています。
でも、オーナーとがまかつって同じ数字(たとえば#5)でもフックの大きさが微妙に違う。
稀にデフォルトで付いているフックの種類を明示してくれているルアーもありますが、それはホントにレアケース。
ほとんどの場合はサイズだけ書いてあります。
そうすると問題になるのが、フック交換のときに
っていう切実な疑問。
このページではルアーのフックのサイズについてご紹介します。
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フックのサイズが変わるとどうなる?
そもそも、ルアーに付けるフックのサイズが変わることで何か問題が起こるのか?
問題が起こらないのであれば、別にフックのサイズが違ってもいいわけなので。
アクションが変わる
最も分かりやすい違いはアクション(ルアーの泳ぎ)が変わるということです。
一般的には、標準よりも大きなフックを付けるとルアーの動きが大人しくなります。言い換えればルアーが動きにくくなるということ。
逆に、標準よりも小さなフックを付けるとルアーの動きが大きくなります。モノによってはけっこう暴れるようになります。
浮力が変わる
ルアーのフックを標準よりも大きくするとフローティングのルアーでもスローシンキング気味に沈んでしまうものがあります。(もちろん全部のルアーというわけではありません)
特に淡水用のルアーに当てはまりますが、フックのサイズも含めて微妙なウエイトで浮力を設定しているものがあります。
こういうルアーに標準より大きなサイズのフックを付けると、デフォルトではフローティングなのにフックを変えたら沈んでしまうってことが起こります。
ソルトの場合、地域によって塩分濃度にかなり幅があるので、微妙な浮力設定にしてしまうと、この地域ではフローティングだけど、あの地域ではスローシンキングってことが起こってしまうからです。
なお、僕がよく行くエリアではコモモのフローティングモデルも沈みます。コモモの浮力設定はけっこう繊細です。
ところで、念のために付け加えると、シンキングルアーのフックを小さくしたらフローティングになるっていう逆のパターンはたぶんありません(笑
飛距離が変わる
最近のルアーは空気抵抗の絶妙なバランスによって飛距離を伸ばすものが多いです。
こういうルアーではフックサイズを大きくするとキャストのときにバランスを崩しやすくなるものがあります。
すべてとはいいませんが、空気抵抗のバランスが繊細なものほど、フックサイズが大きくなることの影響を受けやすいです。
総じて言うと…
フックのサイズが変わると、ルアーは様々な影響を受けます。
なので、フック交換のときにどのサイズのフックを付けるかというのはけっこう影響の大きな問題といえます。
フックのサイズが変わると釣れない?
フックのサイズを変えたことでルアーのアクション等に影響があるとして、さらに問題なのは魚が釣れるかどうか?ということです。
人によっては
と言う人もいます。
でも、
気にするほどの影響ではない
というのが結論です。
どんなアクションがイイかは状況による
フックのサイズが変わることでルアーのアクションに影響があるとすると、メーカーが想定しているそのルアー本来のアクションが発揮できなくなるかもしれません。
そうなると、確かに『釣れなくなるんじゃね?』という疑問もあります。
でも、どんなアクションに反応がイイか?というのはその場その場の状況で変わります。
激しいアクションに反応がいいときもあれば、大人しいアクションにしか反応しないこともあります。
それと一緒で、あるルアーについて、メーカーが想定しているデフォルトのアクションにしか反応しないこともあれば、フックのサイズを落とした少し暴れ気味のアクションに好反応っていう状況も全然起こり得ることでしょう。
逆にフックサイズを大きくして大人しめのアクションになったときに好反応ってこともあり得ます。
どんなアクションに反応がいいかは、その時その時で魚に聞いてみる他ありません。
人によっては
みたいはオカルトを言う人もいます。
信じるか信じないかはアナタ次第ですが、僕からすれば
って感じです。
釣れる釣れないに大きな影響はない
フックのサイズが変わることで確実にアクションに影響があります。
良くも悪くもメーカーの想定しない動きになることもあるでしょう。
じゃあ、それはダメなのか?
メーカーの設定したアクションじゃないとダメなのか?
といえばそんなことはありません。
どんなアクションが効果的かは時期や場所や時間帯や水温や潮の流れなど多くのファクターによって変わってくるものです。
フックのサイズを変えてアクションが変わってしまったことで反応しなくなる魚がいることは否定しませんが、逆に、変わってしまったアクションにこそ反応する魚もいます、間違いなく。
なので、フックのサイズが変わることで釣れる釣れないに影響があるか?という点では、それほど神経質に考える必要はないでしょう。
フックを大きくすることの注意点
背中に巻き付く
フックのサイズを大きくしてフックのゲイブ部分が広くなると、ルアーによってはフックが背中の方に回ってしまうものがあります。
特に巻き付きやすいのがにょろにょろ・マニック・カーム・トライデントのような細身のルアー(いわゆるバチルアー)。
こういうルアーではフックのサイズを大きくすることでフックが背中の方に巻き付いてしまうので、フックサイズを大きくするときには背中に巻き付かないサイズにとどめておきましょう。
前後のフックが絡む
これは小型のバイブレーションを使うときに起こります。
小型のバイブレーションのフックのサイズを大きくすると、前後のフックがお互いに届くようになってしまうので、前と後ろのフックが絡むことがあります。
小型バイブレーションのフックのサイズを大きくするときは、前後のフックがお互いにギリギリ届かないサイズにとどめておきましょう。
ラインを拾うようになる
これも小型のバイブレーションを使うときに起こります。
小型のバイブレーションのフックを大きくすると、ラインアイの位置によってはラインを拾いやすくなってしまうルアーがあります。
すべての小型バイブレーションで同じ症状が出るわけではありませんが、フックがラインを拾いやすくなったと感じるときは、フックのサイズを小さくしてみましょう。
フックを小さくするとの注意点
フックを大きくするのと違って、フックを小さくすることの影響はあまりありません。
ただ二つほど。
・バレやすくなる
これだけの影響ですが、これは致命的な影響です。
余程のことがない限り、フックを小さくするのはデメリットの方が大きいといえます。
ルアーが泳げばOK
ルアーフィッシングを始めたばかりのアングラーが、パッケージにフックのサイズが書いてあるのを見ると
って不安になります。
ほぼ100%に近いビギナーが抱く疑問です。
でも、基本的には極端に大きすぎたり小さすぎたりしない限りルアーが泳げばOKと考えて大丈夫です。
フックのサイズが変わることでメーカーが想定していたアクションじゃなくなってしまうかもしれません。
でも、それもそれほど気にする必要はありません。
どんなアクションに反応がイイかなんて、その時その時で魚に聞いてみないとわかりません。
ってことも全然普通に起こり得る話です。
フックのサイズの違いがルアーのアクションにどれほど影響を与えるかを知るうえでは、むしろ、フックのサイズをあえて変えてみるも勉強になります。
フックのサイズを変えても釣果にはほとんど影響はないので、いろいろと試してみると自分にとってはプラスになるでしょう。