【初心者向け】『波動』ってなに?『波動』の正体を語る

最近某釣り系SNSでちょっとした盛り上がりを見せていたフレーズ。

ルアーの『波動

ルアーフィッシングをしていると絶対に一度は聞いたことがあるフレーズ。

僕もよく使う。

ただ、この『波動』というマジックワードに対して噛みついたユーザーさんがいらっしゃいます。

しかもメーカーに対してなりふり構わず絡んでいるよう。

個人的にはこういうの嫌いじゃないです。(むしろ「もっとやれ!」と思うくらい)

ただ、釣りを始めたばかりの人は戸惑いますよね?

「波動ってホントは意味ないの?」

って。

このページでは ルアー の『波動』の正体について語ります。

ルアーの『波動』とは?

釣り業界においてまことしやかに囁かれているルアーの『波動』とは、一般的には次のようなものです。

ルアーによる水押し(水の撹拌というべきか?)

…が、これはあくまで定義付けられているものではなく、釣り人のコンセンサスのうえに成り立っている表現でしかない。

しかも、そのコンセンサスも釣り人の中から形成されていったというよりも、メーカーの仕掛けによるもの。

それが30年、40年経って定着しているというものです。

某ユーザーさんは

「そもそもルアーの『波動』の定義が明らかじゃない!」

といって荒れておられました。

確かにルアーの『波動』の定義って存在していないと思いますよ。

ショーカラ
ただ、そもそも定義が必要なのか…という疑問もあるんだけど

ルアーの『波動』って存在するの?

ルアーの『波動』は魚に効くのか?

その疑問を持つ前に、そもそも某ユーザーさんは『波動』って存在するのか?という疑問を持っておられるようです。

結論からいえば

コレ!という定義がない以上は『波動』が存在するとはいえない

という答えになるんじゃないでしょうか。

そもそも『波動』という定義がない以上…、つまり事象を当てはめる枠がない以上、そういう事象が存在するのか存在しないのか確定できなということです。

Sponsored Link

『波動』は存在しないとはいえない

二分化するとわかりやすいのだが…

古典論理学の世界では、ある事象を思考するときに二分化して考えます(『古典』論理っていっても紀元前の話ですが笑)。

P」か「Pでない」か

これは古典的な思考方法で、排中律とも呼ばれ、平たくいえば

波動存在する(P)か存在しないか(Pでない)かのどちらかである』

という思考方法です。

釣りに限らず日常社会においては、ある事象を考察するときに両極端の立場から語られることがあります。

たとえば芸能人の不倫問題。

当事者がまったく不倫を認めていないのに、世間は『不倫があった』ことを前提とする立場と、『不倫はなかった』ことを前提とする立場から罵り合いが繰り広げられます。

そこには『世間には不倫があったかどうかなんてわからない』という立場はまるで存在しないといえるほど蚊帳の外です。

あるいは、釣りに関していえばナイロンとフロロの問題。

擦れには『フロロの方が強い』とか『フロロの方が弱い』とかっていう罵り合いが繰り広げられます。

実際は『あるフロロラインは擦れにスゲー強いけど、別のフロロラインは全然たいしたことない』っていう製品ごとの差異があってもおかしくないのに、そんな可能性はお構いなしに『擦れに強いフロロ』と『実はフロロは擦れに弱い』という立場の対立として語られます。

『波動』に限った話ではありませんが、ある物事について考察するときには、立場をかに分けてグレーゾーンを排して思考すると、物事の思考がとても楽になるというメリットがあります。

そのため、ある事象について議論をしようとするき、「P」や「Pでない」といった選択肢以外の第三の選択肢が無視されることがしばしばあります。

現実社会では?

でも、現実社会においては、すべての事象が白か黒かで処理できるわけではありません。

たとえば脳死の問題。

「脳死は死か?」という問いに対して、『脳死は死である』という立場と『脳死は死ではない』という立場があります。

これを判断するためには医学的見地や倫理的見地など様々な立場から考察することが求められます。

でも結局のところ「脳死は死か?」という問いに対する答えとしては

『政策的見地から政治が決めて、国会が法律を制定して初めて答えが決まる』

ということになるでしょう。

現実社会ではシロでもクロでもない世界、つまりグレーゾーンを許容できない分野を扱う業種から、むしろグレーゾーンの中で商品を売りつける業種まで様々です。

確かに社会的事象をシロかクロかに二分化して考えれば問題が起こることはないでしょうが、現実の社会経済活動はシロかクロかだけでは動いていません。

釣りというレジャーに関する商業活動をみたときに、グレーゾーンが一切許されないような業種かといえば、そうではない。

むしろグレーゾーンの中で成り立っている業種ともいえる(笑)

たとえば細糸信仰

太糸は魚が警戒するから糸はなるべく細い方がいいというアレです。

正直なところ細糸信仰に関していえば

ショーカラ
太糸の方が魚が警戒するってデータあるの?

ってマジで思ってますよ。

『波動』は存在するかどうかわからない

古典論理的に思考するならば、存在の明らかではない『波動』というものは存在しないといえるかもしれません。

あるいは、定義という点からみても『波動』が存在するというのは怪しいものです。

ただ、(定義の点はともかくとして)多くのアングラーがルアーによる水押しやルアーが生じさせる水流の強弱によって釣果に差があったと感じているのであれば、釣りというレジャー産業を商業ベースでみたときには

『波動』がないとはいえない

という、まさにシロともクロともいえない問題ということになるでしょう。

要するに『波動』は「存在するとはいえない」ということであって「存在しない」という意味ではないということ。

「『波動』はある!」と言い切る人もいるでしょうし「データがないような情報はクソだ!」という人もいるでしょう。

どちらでも構いませんが、『波動』という概念は(釣り業界お得意の)グレーゾーンにおいてルアーを売りつける商法と考えて差し支えないでしょう。

Sponsored Link

『波動』は魚に効くのか?

某氏の指摘の中でもう一つ釣りを始めたばかりの人を困惑させるのが

某ユーザー
『波動』が効いて魚が釣れたっていう客観的データはあるのかよ?
お?
あるならキチンと出してみろよ。
でなきゃ不当な広告だぞ?わかってんのか?
あ?

というもの。

実際はもっと丁寧な物言いです

これについては正直なところ

ショーカラ
ホントそうだよね

と思っています。

『波動』に限らず、釣り業界においては不確かな事実を確定的な情報として提供するということが蔓延しています。

ショーカラ
釣り業界に限った話ではないだろう

細糸信仰カラーローテーションもその一つ。

釣り人A
魚に見切られるからラインを細くしたら釣れた
釣り人B
ナチュラルカラーに変えて口を使わせた狙い通りの1匹!

とか。

「データを出せ!」と荒れるようなマネはしませんが、少なくとも

ショーカラ
他のファクターが作用して釣れたかもしれないよね?

って思うこと多々ありますよ。

「カラーを変えた後に釣れた」という事実の先後関係はあるかもしれないけど、「カラーを変えたから釣れた」という事実の因果関係を特定できる?って思うことの方がほとんど。

ショーカラ
そもそも、今の今まで目の前に魚が居たかどうかもわからないよね?
たまたまカラーチェンジやルアーチェンジしたタイミングで魚が回遊してきた可能性もあり得るよね?

って思うこともしょっちゅうあります。

とにかく釣りはグレーゾーンの内容を確定的に語る人が多いので初心者は騙されやすい誤解しやすい。

『波動』が効いた可能性しか考えられない状況であればともかく、そうでない限りは

『波動』が魚に効くかはわからない

『波動』は魚に効くかもしれないし効かないかもしれない。

正直なところよくわからない…というのが僕の考えです。

Sponsored Link

わからないことは魚に聞け!

カラーローテーションの効果

エリアフィッシングを始めるまでは個人的には『カラーローテーション』の効果については懐疑的な立場でした。

僕がルアーフィッシングを始めた頃から当然のようにカラーローテーションの重要性は語られていましたが、自然科学的には魚は色盲であるという説が有力でした。

そのためカラーローテーションにはほとんど意味がないと思っていました。

でもエリアフィッシングを始めてみると「なんとまぁ色の違いでこんなにもアタリに違いが出るものなのか…」と驚きました。

もちろん、他の魚でもトラウトと同じように色の違いにより結果に差が出る…とは言い切れません。あくまで目の前にいるトラウトの話です。

しかも、人間と同じように色の区別ができているか…といえば決してそうではないと思っています。

人間が白と黒を見て1:100くらいの色の差を感じているところ、魚にとっては1:5くらいの差としか認識できていないかもしれません。

そんなことは魚に聞かなければわかりません。

でも確かなのは、1:5程度にしか識別ができていない(かもしれない)魚でも、その差によって反応に大きく差が出るということ。

この時、自分の中でカラーローテーションに対する考え方が変わりました。

『波動』の効果

『波動』が何者であるかはとりあえず置いておくとして…

ルアーによる水押し(水の撹拌)の強弱によって魚の反応に違いがあるかと聞かれると

違いはある

というのが僕の考えです。(⇒波動に関するおすすめルアーはコチラ

ショーカラ
あらかじめ言っておきますが
カラーローテーションについても『波動』についてもデータはありませんよ

僕が水押しや水の撹拌の強弱による魚の反応の違いを最も強く実感するのがトップウォータープラグを使ったとき。

閉鎖水域のシャローエリアでほぼ同じポジションでトップウォーターを使った場合、魚が居ればとにかく反応が早い。

というより「トップウォータープラグを長時間使い続けてようやくアタリがあった!」という経験がない。

ショーカラ
魚が居れば反応がある。
反応がなければ魚は居ない。

そう自分で思い込むことができるほどトップウォーターへの魚の反応は早いし、長く投げ続けても結果は出ない。

わからないことは魚に聞け!

これは自分の中で常に意識している持論です。

繰り返しになりますが、釣り業界の商売方法は「シロでもクロでもない世界の事象をいかにそれっぽく説明して一般アングラーを納得させるか?」というものです。

なのでメーカーやプロアングラーがグレーゾーン内で起こる事象についてどれだけ説得的に説明したとしても、それは「そうともいえるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。」というものでしかありません。

自分自身が最も納得できる方法は

わからないことは魚に聞く

ことです。

その際に注意しなければならないのは、「自分が試したルアーやメソッドが効いて魚が釣れた」といえるためには「それ以外の要因が作用して魚が釣れたといえる状況を可能な限り排除」することが必要です。

αルアーからβルアーに変えたことが効いて魚が釣れた」といえるためには、それ以外の要因は基本的に同一でなければなりません。

それ以外の要因とは、たとえば目の前にいる魚の数潮の潮位潮の流れる方向水温pH濃度などです。

そうでなければ、αルアーとβルアーの違いによる効果なのか、それ以外の要因が作用したことによる効果なのか区別できません。

でも、これって普通に考えて、かなり厳しい条件ですよね?

そう考えると、釣り業界で語られる「カラーチェンジしたことで魚が反応した」とか「波動を弱くしたことで警戒して口を使わなかった魚が反応した」っていう解説がいかにグレーゾーンの事象を説明しているかがわかります。

Sponsored Link

釣り業界の広告は不当なのか?

そんなシロともクロともいえないような事象を、経験を根拠にして広告にするのはフェアな広告方法じゃないんじゃないか?という疑問も残ります。

これについては、釣り業界の商売方法として長らくそういう手法(グレーゾーン商法と呼ぶべきか?)でやってきて、自分も釣り業界の宣伝広告・売り文句はグレーゾーン商法だという認識でいるのでそういうものなんだよとしか言えないですね。

余談ですけど…
以前、妻が『セルフマッサージで輪郭スッキリ!小顔になれる!』という類の美顔用品を買ってきました。
確かに…写真を見ると違ってるように見えるけど、写真なんて撮り方ひとつでどうにでもなるので、見た目っていう主観的な情報じゃなくて、小顔になったていうもうちょっと客観的な情報ないの?って思ったことありました。

医薬品や健康食品のように、藁にも縋る思いでその商品を手に取るような業種では、その商品が謳う効果が実証されているかどうかのデータは非常に重要になるでしょう。

でも釣りのようなレジャー分野において、そういうデータがどれほど消費者にとって重要か?と言われると、うーーーん…と考えざるを得ない。

釣りなんてのは、むしろ、シロでもクロでもない世界において妄想を膨らませながら魚にアプローチするレジャーじゃないかとさえ思っている、マジで。

確かに大袈裟な宣伝広告に食傷してしまうこともあるけど、それを指摘していくのが某ユーザーであったりナチュラルリリースであったりの役割かな。

それを古典論理の思考方法の問題として切り捨てるのではなく、実体験として指摘できなければ議論が噛み合うことはないでしょう。

釣り業界自体がグレーゾーン商法なのだから。

まとめ

『波動』とは釣り業界においてメーカーとアングラーの総意によって作り出された「魚に効く」といわれている「ルアーによって生じる水の動き」
その存在は…あるかもしれないし、ないかもしれない
『波動』を信じるか信じないかはあなた次第
わからないことは魚に聞け!

『波動』に限らず、釣り業界で語られるメソッドや道具の性能・効果はグレーゾーンの事象を扱っているものがほとんどです。

そうかもしれないし、そうでないかもしれない。

こういうものがほとんど。

でも(個人的には)それが釣りというレジャーの面白さであり奥深さでもあります。

「〇〇したから釣れた!」「□□で爆釣した!!」

そういう妄想を膨らませることも釣りの楽しみ方です。

釣り上げることだけを楽しむのも楽しみ方の一つですし、釣る過程で妄想を膨らませて、妄想どおりに釣るのも楽しみ方の一つ。

存在の証明されない事象について「存在しない」と割り切るのもイイですが、自分の方から魚に聞いてみるのも面白いでしょう。

釣ろうぜ!MegabassメジャークラフトソルパラDECOYKATSUICHIかめや釣具釣具のイシグロ釣りビジョン

わからないことは魚に聞け!

釣ろうぜ!MegabassメジャークラフトソルパラDECOYKATSUICHIかめや釣具釣具のイシグロ釣りビジョン

ショーカラ
よろしければ↓コチラもどうぞ

ロッドの「弾性」っていう言葉を聞いたこと […]

前回の記事でリールのギア比の違いによる釣 […]



Sponsored Link