【入門者向け】間違いだらけのバチ抜けパターン!釣れない人の特徴と本当の攻略法

冬から夏前にかけてのシーバスフィッシングのお祭りパターンといえば【バチ抜けパターン】。

この時期になると初心者でも簡単にシーバスを釣ることが可能になります。

その反面、中・上級者アングラーであっても

中級者
バチパターンは苦手

というアングラーは少なくありません。

中級者
お前はどうよ?

と聞かれると…

ショーカラ
うん、昔はそんなに釣れる気はしなかったね…

って感じです。

そう、以前はバチパターンはそれほど好きな釣りではありませんでした。

なぜなら

普通に釣れなかった

から。

ホントに釣れなかったね、見事に。

ただ、釣り場で出会ったあるベテランアングラー(というより老齢アングラー)の一言でバチパターンに対する認識が一変しました。

このページでは入門者にありがちなバチパターンに関する誤解と、バチパターンの本当の攻略法をご紹介します。

バチ抜けパターンとは?

バチとは?

バチとはゴカイイソメといった環形動物(かんけいどうぶつ)の総称です。

最もポピュラーなのがアオイソメ(青虫)石ゴカイ(砂虫)です。

これらの虫エサがあれば大抵の魚は釣り上げることができます。

イソメとゴカイを区別する必要は基本的にはありませんが、種類の違いによって産卵期(よく見かけられる時期)や行動パターンに若干の違いがあるようです。

バチ抜け・バチパターンとは?

バチは通年で存在するベイトですが通常は砂の中に生息しています。

そのバチが12月前半から翌年6月頃にかけては産卵のために一斉に水中に出てくるようになります。

このようなバチの産卵行動バチ抜けと呼んでいます。

バチ泳ぐ力がとても弱いベイトです。

流れのないエリアではスゲー泳ぎまくっているバチたちですが、流れのあるエリアでは、流れに逆らって泳いだり、表層~ボトムを縦横無尽に行き来するようなことはできません。

基本的には流れのあるエリアでは流れに身を委ねて流されるままです。

バチの中には水面を走るように泳ぐ種類もいます

この流れに身を委ねて漂ってくるベイトを軽い力で吸い込むのがバチパターンのシーバスの捕食方法です。

バチ抜けはどこで起こる?

釣具屋でバチ抜けの情報を聞くと

釣具屋店員
昨日〇〇でバチ抜けしてたらしいです!

というふうに特定のエリアを教えてくれることがあります。

なので入門者の中には「決まったエリアで抜けたバチが流れに乗って下ってくる」と思い込んでいる人がいます。

でも、実際にバチ抜けは海底が砂地や泥地であればどこでも起こり得ます

釣行中は極力水面をライトで照らさないようにしているガチ勢もいますが、どちらかといえば僕は現場を観察したいタイプのアングラーです。

なので、他のアングラーがいなければ釣りを開始する前でも平気で水面をライトで照らして現場を観察します。

そのとき、けっこういろんな場所でバチがフワフワしているのを見かけることがあります。

キスやハゼ(ゴズ)やヒイラギ(エノハ)がよく釣れるような場所であれば普通にバチ抜けが起こり得ると思ってもらってOKです。

バチパターンで釣れない人の特徴

バチパターンはタイミングさえ合えば入門者でもとても釣りやすいパターンです。

しかし、ベテランアングラーの中にも

ベテラン
バチパターンはなかなか釣れん

と苦手意識の塊のような人もいます。

何も考えずに釣りをしても釣れるときは釣れる。

深く考えてもなかなか釣れない人もいる。

その違いはなんでしょうか?

表層にこだわりずぎる

バチパターンの釣りで常にクローズアップされるのが表層の釣りです。

水面~水面直下~30cmくらいのレンジを流れに乗せて漂わせるのがバチパターンの釣りです。

…と思い込んでいるアングラーが実に多い。

これはある意味しょうがない誤解というか避けられないゴカイというか…

なにせプロアングラーがやたらと表層系ルアーを紹介するもんだから

バチパターン=表層系

と思い込んでしまいます。

実はこの点については、僕も以前は↑のように思い込んでいました。

バチパターンといえば、ず~っと表層を流す釣りに終始していました。

ところが、釣り場で出会った老齢のアングラーに

老齢釣り師
バチは泳力が弱くて泳ぐレンジを自分で選べんけん、表層におるとは限らんで
ショーカラ
…確かに!

この一言で僕のバチパターンに対する認識は一変しました。

確かに、流れがないエリアでバチ抜けが起こっているときは水面付近をガンガン泳いでいるのは何度か見たことがあります。

でも、川を流れてくるバチを見ていると、そんなに水面をガンガン泳いでいない。むしろ、本当に「流されてる」ってだけな感じ。

つまり、泳力が弱くて流されるだけなら表層に集まるとは限らないということです。

表層の流れが強ければ表層付近にバチが集まることでしょう。

逆にボトムの流れが強いときはボトム付近にバチが集まることも当然あり得ます。

その時その時の流れの強さや状況によって、バチがどのレンジに集まるかというのは変わります

一応は「バチは泳力が弱い」「流されてくる」と説明しながら、釣り方やメソッドやルアーの紹介になると「表層系」をやたらとクローズアップする。

これが入門者の誤解を生む原因になっています。

なお、春先~初夏にかけては水面を走るように力強く泳ぐバチが現れます。
このときは表層(というよりむしろ水面系)にこだわった方がいいでしょう。
でも水面にバチが見えないとか、シーバスが水面でバチを捕食していない場合には全レンジ探る必要があります。

引き波にこだりすぎる

これはの誤解に密接に関連しています。

バチパターンといえば「表層」「引き波」です。

この2つのマジックワードが支配しているのがバチパターンです。

だからこそ、ベテランアングラーでもバチパターンを誤解する原因になっています。

確かに、春先~初夏に現れる水面を滑るように泳ぐバチを捕食しているシーバスを狙うときには水面の引き波にシビアになるべきです。

このバチが現れたときはメインラインやリーダーにバイトが出ることが頻発します。

そのくらい「引き波」というのは重要になります。

あるいは、膝くらいの水深のシャローエリアでバチ抜けを狙うときは普通に水面付近でバチを見かけることがあります。

こういうエリアのバチパターンのときもラインにバイトが出ることがあるので、「引き波」によって釣果が変わり得ます。

でも、流されてくるバチを待ち構えて捕食しているシーバスを狙うバチパターンのとき(特に水面で捕食していないとき)には、ルアーの「引き波」にこだわる必要はありません。

どのレンジにバチが集まっているかは、その時その時の流れや状況によって変わります。

なぜか「あえて」大潮を外す

バチパターンの時合としてもっとも成立しやすいのは

満月の大潮の日の日没後の満潮からの下げ始め

といわれています。

潮が大きく動く大潮の満潮のときにバチが水中に現れて産卵行動を開始し、満潮後の潮が動き始める頃に、潮に乗せてより多くの卵を運ぶことができるためだそうです。

なので、満月の大潮の日に、日没後に満潮を迎えるエリアではそのタイミングでバチ抜けを狙うのがベストです。

これは従来から今に至るまで通説的な見解として考えられています。

ところが、釣り場で出会った若いアングラーにこういう説明されたことがあります。

若者アングラー
大潮後の中潮の日没直後の満潮が一番タイミングいいらしいですよ
ショーカラ
…!?
そうなの?

たしかに日没直後に満潮を迎える潮周りであれば、満潮後から干潮までの時合が一番長いといえそうです。

たとえば、タイドグラフ上で大潮の日は夜中の0時頃に満潮を迎えるとした場合、干潮を迎える頃には日が昇り始めるってことも考えられます。

最寄りの港のタイドグラフから1~2時間遅れで満潮を迎えるエリアもたくさんあるの、そういうエリアでは夜中の2時3時に満潮を迎えるかもしれません。

そうなると、満潮後にまもなく朝になってしまうというというエリアは時合がとても短くなってしまいます。

こう考えると、エリアによっては必ずしも「大潮の満潮からの下げ=釣りがしやすい(時合が長い)」とはいえない場合もあります。

でも、これはエリアによる差がとても大きいです。

たとえば↓は大潮後の最初の中潮のタイドグラフです(2021年2月14日)。

出典:tide736.net

出典:tide736.net

場所は晴海(東京都)広島(広島県)

どちらも同じ日のタイドグラフですが潮の動きが一山(6時間)もズレています。

晴海では中潮の日没直後に満潮を迎えますが、広島では日没頃に干潮を迎えます。

晴海では「大潮後の中潮の日没直後の満潮が一番タイミングいい」といえるかもしれませんが、広島では必ずしもそうではない。

全国各地で干満の時間は大きく異なるので、一律に「大潮後の中潮の日没直後の満潮が一番タイミングいい」ということはできません。

大潮をあえて外した中潮のほうが「釣りをするうえで時合がいい」ということはエリア次第では確かにあり得る話です。

でも、それはタイドグラフと相談しながら検討してみてください。

これで釣れる!バチパターン攻略法!!

全レンジをカバーする

バチパターンの釣りは「表層系」の「引き波」パターンだけではありません。

バチは泳力が弱く、止水域では縦横無尽に泳いでいますが、潮流や川の流れのあるエリアでは流れに身を委ねて流されます。

その日その時その場所の流れ次第でバチが集まるレンジは変わります

表層の流れが強いときは表層にバチが集まることもあるでしょう。

逆にボトムの流れが強いときはボトムを流されていくことでしょう。

あるいは、表層からボトムまで一定の流れの強さのときは全レンジにいるかもしれません。

バチの集まるレンジは状況によって変わるので全レンジを狙いましょう。

よく泳ぐバチもいる

バチの多くは潮流や川が流れるままに流されていきますが、春先頃から水面を滑るように泳ぐバチが現れます。

バチパターンの中心がこのバチになったときは、シーバスが水面で盛んに捕食するようになります。

このバチパターンのときは「表層系」の「引き波」にこだわったルアーをセレクトします。

シーバスの目線が水面を向いているので、少しレンジが入っただけでウソのようにバイトがなくなります。

シーバスが水面で盛んに捕食しているような場合は、水面~10cm以内で勝負するくらいの気持ちで表層・引き波にこだわりましょう。

リトリーブは超絶スロー

バチパターンのシーバスの捕食方法は独特で『とにかく吸い込みが弱い』のが特徴です。

バチは小魚系のベイトとは異なり、泳力が弱いのでシーバスから逃げることができません。

シーバスは、流れてくるバチを待ち構えて、ただ軽く吸い込めばいいのです。

バチパターンのシーバスの捕食方法は逃げるベイトを追いかけて捕食するのではなく、目に留まった流れてくるバチを軽く吸い込むように捕食するので、なるべくスローにスローにルアーを見せます。

アングラーは、流れに乗って流れていくバチを意識して、流れに乗せてゆっくりとルアーを巻きます。

通常の2~3倍くらい遅いリトリーブスピードでOKです。

とにかくスローに巻いて流れに漂わせるのがキモです。

泳ぎの速いバチがメインのときは多少早く巻いても構いませんが、その場合であってもスローに巻くのが基本です。

潮周りに気を配る

バチの産卵行動がもっとも活発になるのは満月の大潮の日没後の満潮頃です。

この時間以降がバチパターンの釣りの時合になります。

なので、この時期は普段以上に潮周りに気を配って、タイドグラフと相談しながらフィールドに出掛けましょう。

なお、地域によっては「大潮の日没後の満潮が真夜中になっちゃうよ!」というところもあります。

そういう地域では満潮後1~2時間で朝を迎えてしまって釣りの時合がとても短くなってしまいます。

そういう場合にはタイドグラフで確認しながら大潮後の中潮を狙ってみるのも面白いでしょう。

ショックリーダーに気を配る

水面を泳ぐバチが現れる頃になるとシーバスはバンバン水面でバチを捕食するようになります(バンバンといってもバイトは極小ですが)。

このバチパターンのとき、ナイロンリーダーを使っているとリーダーにバイトが出ることが頻発します。

リーダーはなるべく水中を漂うようにこの時期だけはフロロリーダーを使ってみるのも良いでしょう。

バチパターンおすすめルアー(全レンジ対応型)

バチパターンは釣り方が独特なので効果的なルアーというのが限定されてしまいます。

「水面系の細身のルアー」というのが頭に浮かぶかもしれません。

その考え方でOKですが、これはバチをイミテイトしているというよりも、流れに乗せた超絶スローリトリーブでもレンジキープができるというのが大きな理由です。

そこで、流れに乗せた超絶スローリトリーブでもレンジキープがしやすいおすすめルアーをご紹介します。

ノガレ 120F

あまり聞きなれないですがPickupというメーカーのノガレ120F

これは水面引き波系ルアーの唯一無二のルアーです。

ほとんどのバチパターン対応ルアーは飛距離を出すためにシンキングタイプになっていますが、ノガレはフローティング。

つまり、水面で超絶にスローに見せられるところが最大の魅力です。

トップウォータープラグの棒引きでも試したりしましたが、浮き姿勢が斜めのためか、あまり乗りがよくないように感じました。

以前はハルカ125F(スミス)のリップを折ったものを使っていましたが、現在はノガレの出番の方が多いです。

ただし飛距離は(勝負にならないくらい)圧倒的にハルカのリップを折ったものの方が上です。

ハルカ125S

隠れた名作ルアーがハルカ125Sスミス)です。

ハルカ125サイズにはフローティングタイプ(F)とシンキングタイプ(S)がありますが、バチ抜けパターンで使うのはシンキングタイプの125Sです。

ハルカはデッドスローで巻くと抜けたような泳ぎ(ほとんど泳がない)をします。

これが吸い込みの弱いバチ抜けパターンのシーバスで非常に使いやすかった!

泳ぎの弱さもバチパターンでバイトが多発する要因だと思われます。

それと特筆すべきなのが飛距離

ハルカ(遥か)というだけあって彼方まで飛んでいきます。バチ専用ルアーではまず味わうことのできない飛び心地です。

水深30cm~を探るのに多用していました(過去形)。

トライデント115S

ハルカの使用頻度が減った一番の理由がトライデントシマノ)です。

このサイズ、このウエイトでこれほど飛距離の出るシンキングペンシルはほかに知りません。

軽く70mは飛びます。

細身のボディで比較的浮きが上がりが速く、沈み過ぎないのが特徴です。

トライデントを使うようになってからはハルカの出番が減りました。

なお、2021年3月にはXAR-Cという浮き上がりやすい素材できたトライデント130Sがリリースされます。

これはなんと平均飛距離95mというモンスター級の飛距離を誇るシンペンなのでバチパターンにおいてさらにトライデントでカバーできる範囲が広がることでしょう。

ローリングベイト(ライトウエイト)

シーバスフィッシング業界の超有名ルアーであるローリングベイト(タックルハウス)のライトウエイトバージョン(LW)です。

ノーマルモデルが77mm15gであるのに対して、ローリングベイトLWは77mm11gです。

以前はローリングベイトSSS(スーパースローシンキング)という8gのモデルがありましたが、現在は入手できないのでLWを使用しています。

ローリングベイトは主にボトムを流れるバチを捕食しているシーバスを狙うために使います。

ローリングベイトの特徴として「浮き上がりやすさ」と「動きの弱さ」が挙げられます。

超デッドスローリトリーブを多用するバチパターンにおいてボトムを攻略しようとしたとき、浮き上がりにくいルアーを使うと根掛かりが頻発してしまいます。

ローリングベイトLWはシンキングペンシルよりも沈みが速く、リトリーブしたときはバイブレーションよりも浮き上がりやすいので根掛かりが少なく、ボトムを舐めるように流すことができます。

また、もともとアクションがかなり控えめなので、シーバスの吸い込みの弱いバチパターンでもしっかりとシーバスの捕食に対応することができます。

ローリングベイトLWはディープエリアに集まるバチを捕食しているシーバスを攻略するためには外すことのできないルアーです。

全レンジ対応でバチ抜けパターンを攻略!

バチパターンは何も考えないでも釣れる初心者にもおすすめなパターンです。

その反面、誤解に基づいて偏った釣りを展開すると、途端に釣れるにくくなるパターンでもあります。

バチ抜けパターンの誤解として一番のあるあるが

表層系にこだわりすぎる

ということ。

シャローエリアでない限り、泳力の弱いバチは自ら積極的に表層に集まることはできません。

流れに身を委ねて流されていくので、その時その時の流れや状況によってバチの集まる場所は変わります。

表層に集まることもあればボトムを流されていくこともあります。

全レンジ効率よくサーチできるように工夫すれば、さらに釣果アップを望むことができます。

今年こそ苦手意識を払しょくしてバチパターンで爆釣を目指しましょう。

ショーカラ
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