最近、Youtubeのおすすめに村岡昌憲さん(ブルーブルー)の配信の切り抜き動画が上がってきました。
その配信では、村岡さんが100円ショップのジグヘッドワームについてキツイ言葉で表現している場面もあり、その配信が端緒となって100円ショップルアーの賛成派と反対派の意見が対立したそうです。
僕自身も「ダイソー●Jのレビューをお願いします」と言われたこともあります。
でも、今のところその予定はありません。
なぜその予定がないか…といえば
個人的にまったく興味がないから
という点に尽きます。
別に、賛成とか反対とかではありません。
ただただ興味が向かない、というだけです。
そして、村岡さんは、かつて論争となった100円ショップルアー問題について、さらに別の配信で、かつての論争状況を説明する事態になりました。
このページでは、100円ショップのルアーに対する僕の想いをご紹介します。
最近の釣りメディアでは、釣りに関する情報がメーカーのために中・上級者目線で発信されるようになりました。ナチュラルリリースでは、ビギナー目線で語られることが少なくなった「釣りに関する『キホンのキ』」をビギナー目線で発信しています。
100円ショップのルアーとは?
100円ショップ(主にダイソー)では、ずいぶん前からプラスチックルアーや鉛ルアーが100円で販売されていました。
これ自体は、今までそれほど問題視されたことはなかったという印象です。
しかし、100円ショップのルアーに対して一部のアングラーから非難が向けられるきっかけになったのが、VJ(コアマン)によく似たジグヘッドワーム(通称DJ)が発売されたことです。
DJは見た目もVJに(少しだけ)似ていますが、100円とは思えないような釣果を叩き出すことから、瞬く間にSNSで話題となり、多くのアングラーが知るところとなりました。
しかも、DJは、あまりの釣れっぷりにダイソーの店頭で買うことができず、100円の商品(200円?)がヤフオクやメルカリで高値で転売されるというウソのような事態に(;´・ω・)
そのため、DJを求めるアングラーと、DJに否定的なアングラーとの間で大きな議論となったようです。
議論の端緒となった村岡さんの配信
DJに対する村岡さんの考えとしては、概ね次のことのようです。
・VJだろうがDJだろうが好きな方を使えばよい(大前提)
・ルアーメーカーの代表としては好ましい状況ではない(本音)
こんなところだろと思います。
「好きな方を使えばよい」というのはむしろ当たり前のことです。
他にも、いろいろな表現を使いながら視点を変えつつ説明しておられましたが…
言葉の節々から察するに「好きな方を使えばいいけど、ルアーメーカーの代表としてはパクり製品を使うのは歓迎しない」という想いは伝わってきました。
DJ問題に関する二度目の言及
DJに関する村岡さんの発信はSNSでは大きな議論を呼んだようです。
そこで、村岡さんは、議論となった最初の配信からしばらく経った後、最初の配信の補足説明と、これまでの議論を俯瞰的にまとめるための言及を行いました。
その二度目の言及では
・VJでもDJでも、好きな方を使えばよい(大前提)
・賛成派と反対派の意見はどちらも正しい
・DJを肯定する人はより低いコストで釣果を求める合理主義
・DJを否定する人は釣果の他に魚を釣るまでのプロセスも重視する情緒主義
・立場が違うので意見が食い違うのは当たり前
という趣旨でまとめられていました。
村岡さんの真意
2回の配信を通して村岡さんの想いとしてあったのは
ということでした。
また、2回目の配信で繰り返しお話しされた内容としては
ということでした。
つまり、村岡さん自身は情緒主義側のアングラーということのようです。
炎上原因はそこではない
村岡さんは、2回目の配信の時に
合理主義と情緒主義の考え方の違いだから、それはどちらも正解だし、どちらでも構わない
という趣旨の説明に終始していました。
しかし、立場の違いからDJ賛成派とDJ反対派が対立したわけではないということは誰の目からも明白です。
DJ賛成派・反対派対立案件の発端は、村岡さんがDJの企画・開発者に対して、侮辱とも取られかねない言葉で評価したことでした。
特にインパクトがあったのが
という趣旨のコメントです。
村岡さんの当たり障りのないコメントで自然発生的に炎上した…わけではありません。
普通の人がプライベートでも使わないような『クズ』という汚い言葉を使ってDJを企画した社員を評価したのですから、DJ賛成派の人はそりゃあ怒りますよ(;´Д`)
と。
2つの立場の違いがあって、その2つの立場が次第にヒートアップしていったわけではありません。
議論以上にこの話題が盛り上がったのは、村岡さんが配信であえて投下した燃料が原因であることは明らかでした。
意見の中には身も蓋もない内容も…
DJ賛成派、反対派の中からは多くの建設的な意見が出る一方で、中には
という意見もあったようです。
たとえば
みたいな。
でも、そんなことを言い始めると、トヨタの自動車だって元を辿ればGMやクライスラーに行き着いてしまうでしょう。
「日本のルアーは海外メーカーのパクり」という人からすれば、トヨタの自動車だって
ということかもしれません。
実際、出発はそうだったのかもしれませんが、そんな言われ方をすると、それこそトヨタの歴代の開発者たちが怒りますよ。
「ゼロから生み出したもの以外はすべてパクり」という考えなのかもしれません。
でも、一般的にはそのようには考えていません。
歴代のトヨタの開発者たちは、GMやクライスラーの自動車を参考に、日本の道路事情へ適応させたりトヨタの技術を盛り込むことで、より良い自動車の開発を目指していたと思います。
普通は、そうやって生み出されてきた製品を『パクり』とは評価しません。
逆に、DJには「より良いルアーの開発」という思想や信念が見えないからこそ「パクり」と評価されるのではないでしょうか。
このように、DJに関する村岡さんの配信が端緒となって、建設的な意見から身も蓋もない意見まで、侃々諤々の議論を巻き起こしたようです。
100円ショップのルアーに対する評価
僕の100円ショップのルアーに対する評価は…
ここまでは、100円ショップルアー問題の経緯をご紹介してきましたが
と聞かれると、僕の100円ショップルアーに対する評価は
です。
有り or 無しの「無し」ではありません。
無(む)です。
つまり、無関心 ということです。
商品をほとんど見たことがない
僕は100円ショップはけっこう好きなので、ダイソーもセリアもよく行きます。
セリアでは、大型ルアー1本収納できるルアーケースも買ったこともあります。
でも、ルアーに関しては、手に取って見たことがありません。
手に取るどころか、足を止めて商品をまじまじと見たこともありません。
それくらい、100円ショップのルアーに関しては無関心で無知です。
村岡さんのカテゴライズに乗れば情緒主義といえるかもしれない
そもそも情緒主義という言葉がこの場合に適切かどうかわかりませんが…
村岡さんのカテゴライズに合わせると、おそらく僕は情緒主義的なアングラーなんだと思います。
僕がルアーに求めるのは釣果だけではありません。
(釣果があることは前提として)僕がルアーに求めるのは道具としてのワクワク感です。
たとえば、ルアーにギミックとして組み込まれているフラッシュブーストやジェットブースト、MRD。
あるいは、ペニーサック、チキチータ、ラビットのような「え?こんなんで釣れるの?」というような独特のフォルム。
さらには、タイガーカラーやキャンディカラーといった本物の魚からかけ離れたカラーリング。
このような釣り道具としてのワクワク感が100円ショップのルアーにあるかどうか、です。
残念ながら、「安くても釣れる」というほかに100円ショップのルアーに心を揺さぶれられることはありません。
そのため、僕が100円ショップのルアーに興味を持つことはありませんでした。
アングラーとしての想い
僕は製造者でも販売者でもありません。ルアーの消費者であり、使用者です。
なので、メーカー目線からDJを否定することも、100均目線からDJを肯定することもありません。
ただ、ルアーアングラーとして、100円ショップのルアーを『使う人』に対して想うことはあります。
それは
ルアーフィッシングのタックルの一つとして、ロッドやリールのようにルアーを大切にしてほしい
ということです。
悲しいことに、釣り場には、フックが錆びたり目が取れたりしてボロボロになったルアーが放置されていることがあります。
その放置されるルアーの多くを占めるのが、100円ショップのルアーだったり、アマゾンで販売されているコピールアー、他にも釣具店で販売されている激安のバイブレーションのように感じています。
まるで、使い捨てのように放置されています。
確かに、ルアーは簡単に割れることもあり、根掛かりで失くしやすい消耗品です。
でも、数回使って使い捨てるような道具ではありません。
ロッドやリールと同じくらい大切な道具です。
100円ショップのルアーでも激安のコピー(?)ルアーでも構いません。
ただ、使い捨てのように現場に捨てていくのは勘弁してほしいですね。
ルアーは「大切な道具」
100円ショップのルアーが是か非か?
僕は、答えのない問いに対して、どうこう言う立場にはありません。
ただ、ルアーアングラーとして、釣り場にゴミとして捨てられている激安ルアーを見ると残念な気持ちになります。
ルアーマンにとってルアーは大切な道具です。
100円ショップのルアーでも激安ルアーでも構いません。
しかし、ロッドやリールと同じくルアーも大切な相棒である以上、大切に使って欲しいというのがアングラーとしての僕の想いです。