宍道湖のシーバスフィッシング

釣りビジョン番組やYouTubeチャンネルで、メーカーのプロスタッフやインストラクターが中海や宍道湖でシーバスを狙う企画を見る機会が増えてきました。

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このページではメジャーになりつつあるシーバスフィールドとしての【宍道湖】について遠征者向けにご紹介します。

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宍道湖ってどこにある?

宍道湖は島根県東部に位置する汽水湖です。

湖の面積は全国7位と比較的広く、汽水湖としてはサロマ湖(北海道)、中海(島根・鳥取)に次ぐ第3位の広さになります。

あまり知られていませんが、中海の面積が全国5位なので、山陰の真ん中には広大な汽水湖が広がっているのです。

中海と宍道湖は日本では珍しい連結汽水湖といわれています。

他水域とのつながり

宍道湖の西側は中国地方でも指折りの一級水系である斐伊川と接続しています。

斐伊川からの淡水の流入により、宍道湖西側エリアはかなり塩分濃度の薄いエリアとなっています。

宍道湖の東側は大橋川とつながっています。

宍道湖-大橋川-中海-境水道とつながって外洋の海水が入ってきます。

宍道湖の特徴

①全体の水深が浅め
②夏場がメインのフィールド
③夏場は藻が多い

全体の水深が浅め

宍道湖はほぼ全域で水深が浅く、最深部でも6mほどしかありません。

中海もショアから届く範囲はかなり浅いですが、それでも最深部は16~17mといわれています。

それを考えると、宍道湖でオカッパリから釣りをする場合、水深が浅いエリアで釣りをする機会がかなり多いといえます。

そのため、オカッパリからは20gを超えるようなバイブレーションをバンバン投げるというシチュエーションは多くありません。

むしろ水面~3mくらいをきっちり攻められるようなルアーの準備が必要になります。

後述しますが、宍道湖では、ウェーディングで沖の潮目を狙って14g前後のバイブレーションをフルキャストしてタダ巻きする…という「待ち」のスタイルが基本です。

また、宍道湖は昼夜問わずトップウォーターにもシーバスの反応がいい水域です。

やる気のあるシーバスに積極的にアプローチするスタイルの人はトップウォーターは必携です。

夏場がメインになるフィールド

宍道湖では(基本的には)年中シーバスを狙うことが可能です。

ただ、冬場は、多くの個体が産卵のために宍道湖から大橋川-中海-境水道をとおって日本海へ向かうので、冬に宍道湖で狙えるシーバスはいわゆる「居残り組」といわれる個体たちになります。

個体数自体も減ってしまいます。

産卵のために日本海へ出た個体たちは3~4月頃に境水道を通って中海へ戻って来ます。

この個体たちが大橋川を通って宍道湖へ帰ってくるのが、中国地方の梅雨入り後2週間ほど経った頃になります。

そのため、宍道湖では6月下旬~10月中旬頃がメインシーズンになります。

夏場は藻が多い

10年ほど前から、宍道湖では夏場になると水生植物(オオササエビモなど)が生い茂るようになり、県や漁業関係者の間でも大きな課題になっています(沈水植物問題)。

もちろん、大量の水草に悩まされるのは県や漁業関係者だけではありません。

トリプルフックの付いたルアーでシーバスを狙うアングラーにとっても、とても厄介な存在になります。

夏場に宍道湖でシーバスを狙う場合には水面まで生い茂る水生植物への対処を考えておく必要があります。

宍道湖シーバスの釣り方

ベイトは何?

シーバスを釣るための重要なファクターとして「ベイトフィッシュ」の存在が挙げられます。

ベイトフィッシュとはシーバスの餌となる小魚のことです。

シーバスは魚食性の魚なので、その水域においてシーバスがどんな魚を捕食しているかによってルアーセレクトが変わってきます。

宍道湖シーバスの代表的なベイトフィッシュは次のとおりです。

①ハゼ
②コノシロ
③サッパ
④ワカサギ
⑤サヨリ
⑥ヒイラギ
⑦その他

ハゼ(山陰名:ゴズ)

中海から宍道湖にかけてのベイトフィッシュの代表格がハゼです。

中海や宍道湖のいろいろなところで毎年ゴズ釣り大会が行われるくらい、宍道湖・中海水域といえばゴズ(ハゼ)です。

コノシロ

もう一つ代表的なベイトフィッシュがコノシロです。

大きいもので30cmクラスになります。

特に30cm近いコノシロの群れについたシーバスの場合、ランカークラスよりも小さなシーバスを釣る方が難しいといえるくらい、釣れるシーバスがデカいです。

最近では、東京湾のコノシロパターンのように、ビッグベイトを使ったシーバスのボートゲームも流行っています。

サッパ(山陰名:ママカリ)

サッパも宍道湖~中海を代表するベイトフィッシュです。

サッパ付きのシーバスもまあまあ大きいです。

ショーカラ
余談ですが…
僕の家族はシーバスを持って帰るよりママカリを持って帰ったほうが喜びます

サヨリ

8月~晩秋にかけてはサヨリが産卵のためにあちこちの浅瀬に集まってきます。

サヨリは水面付近に群れるので、晩夏頃になるとあちらこちらでサヨリを捕食するシーバスの捕食音が聞こえるようになります。

サヨリもこの水域ではかなり有力なベイトです。

ワカサギ

ワカサギ宍道湖七珍に数えられるほど宍道湖ではメジャーなベイトです。

最近では数が激減しているという話ですが、僕が釣ったシーバスの中にもワカサギが口の中に入っている個体がいました。

水産資源としての漁獲量は減っているかもしれませんが、シーバスのベイトになり得る程度には生息しているようです。

ヒイラギ(山陰名:エノハ)

ヒイラギも大橋川~中海ではメジャーなベイトです。

あまり知られていませんが、宍道湖でもヒイラギが針に掛かることがあります。

ヒイラギは群れで行動する魚なので、一定数が境水道~宍道湖まで広く回遊していると考えられます。

ただし『ヒイラギ』といってどんな魚かピンとくる人は山陰にはほとんどいません。

山陰では”エノハ”です。

ショーカラ
とても美味しい魚なので僕はヒイラギを狙って餌釣りに行くこともあります。
ヒイラギは群れで行動するので釣れるときには100匹単位でヒイラギが釣れることがあります。


ボラ

ボラは全国どこでもシーバスのベイトになり得る魚です。

ただし、ベイトになるボラのサイズとしてはマイクロベイト~サッパと同サイズくらいまでがメインです。

コイ・フナ・ザリガニなど

宍道湖には実に多様な淡水生物が生息しています。

その中でもコイフナなどは汽水域でも全然問題なく生息できるので、シーバスにとって重要なベイトになります。

宍道湖畔の住民にとっては冬のフナは貴重なタンパク源として古くから重宝されてきました。
そのため、宍道湖周辺では今でもフナを食べる習慣が残っており、スーパーでも見かけることがあります。

なお、シーバスが吐き出したベイトの中で僕が一番衝撃的だったのがアメリカザリガニです。

宍道湖西側には田んぼが広がっており、河川を通じて宍道湖にアメリカザリガニが流入しても何も驚きはしませんが…

ショーカラ
シーバスってザリガニも食べるんだ笑
ってのが率直な感想。
そう考えると、ブラックバスもシーバスもベイトは基本的には変わらんよね。

沖の潮目を狙った回遊待ち

宍道湖シーバスを狙うメインの釣り方は沖の潮の流れ(潮目・流芯)を狙った回遊待ちです。

14~16gくらいのバイブレーションを大遠投してゆっくりと巻いてくる。

何の変哲もない、面白くない釣りのように聞こえますが、宍道湖シーバスを狙うアングラーの大半がこの「待ちのスタイル」です。

バイブレーションや鉄板、スピンテールジグを使用することが多いですが、夏場には水生植物が増えるため、バイブレーション系のルアーでは藻を拾って釣りにならないという場所も少なくありません。

飛距離の出るシンキングペンシルも準備しておきましょう。

シャローレンジ対策は万全に

宍道湖シーバスを狙う場合、多くの場所が水深3m以下のミドルレンジやシャローレンジでのアプローチになります。

しかも、水生植物が茂っている場合にはシャローレンジでシーバスを狙う機会がより一層増えてきます。

そこで、宍道湖シーバスを狙うときはシャローゲームに柔軟に対応できるようにシャロー対策は万全にしておきましょう。

トップウォーターゲームも面白い

最近流行りのビッグベイトを使ったサブサーフィスゲーム。

宍道湖でもボートシーバスを中心にビッグベイトを使った釣りが流行っています。

また、オカッパリからもビッグベイトを使用するアングラーもいます。

実際は、ビッグベイトほど大きなサブサーフィス系ルアーを使う必要はありません。

ただ、宍道湖はオカッパリで狙えるエリア全域で水深が浅いので、オープンエリアでのトップウォーターを使った釣りも非常に面白いです。

また、単に面白いだけでなく非常に多くのバイトを得られることのできるアプローチ方法がトップウォータープラグです。

シーバスポイントマップ