釣りビジョン番組やYouTubeチャンネルでメーカーのプロスタッフやインストラクターが中海や宍道湖でシーバスを狙う企画を見る機会が増えてきました。
⇒釣りビジョン動画はコチラこのページではメジャーになりつつあるシーバスフィールドとしての「中海」と「宍道湖」とを繋ぐシーバスの超一級フィールド【大橋川】について遠征者向けにご紹介します。
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大橋川ってどこにあるの?
大橋川は中海と宍道湖を繋ぐ水路にあたる河川です。
中海と宍道湖はともに「汽水湖」という扱いになっていますが、この2つの汽水湖は日本では数少ない『連結汽水湖』といわれています。
この2つの汽水湖を連結しているのが大橋川です。
中海と宍道湖を行き来するシーバスは必ず大橋川を通ります。
他水域とのつながり
大橋川の西側(大橋川上流域)は松江市の市街地を通って宍道湖(汽水湖)と繋がっています。
大橋川の東側(大橋川下流域)は中海(汽水湖)と繋がっています。
宍道湖-大橋川-中海という形で連結汽水湖が形成されています。
大橋川の特徴
②大橋川上流域(宍道湖方面)は市街地を流れる都市型河川
③大橋川下流域(中海方面)は純・河川フィールド
流れの方向が一定ではない
大橋川は斐伊川・宍道湖から流れてくる淡水が中海に流れ出るときの水路にあたる河川なので、大橋川の水の流れは宍道湖から中海へ向かって流れるのが基本的な水の流れです。
しかし宍道湖と中海は平野部にある汽水湖なので、日本海(外海)からの海水の流入もけっこう多いです。
そのため斐伊川・宍道湖からの淡水の流入量よりも日本海からの海水の流入量が多いときは下流(中海方面)から上流(宍道湖方面)に向かって水が流れます。
また中海の潮位の変化は大潮の日に最大でも1日で30cmほどなので、もともと潮位の変化が少なく潮汐表が当てにならないこともしばしばあります。
潮汐表を見ながら時間を合わせて現場に着いたら川の流れの方向がまったく逆だったということも少なくありません。
潮汐表を頼りに遠征して釣りに来られる方は注意が必要です。
上流域は都市型河川
大橋川の上流域は松江市の中心市街地を流れているため街灯や橋が多いエリアです。
上流域は全域で護岸整備されていて足元に近い場所でシーバスが釣れることもあります。
また宍道湖・中海・大橋川エリアにおいてこの水域ほど明暗やストラクチャーの釣りが有効なエリアは他にありません。
アーバンサイド…というと大袈裟ですが、大橋川上流域はカテゴリーとしては都市型河川に入ります。
下流域は純・河川
大橋川は中海(下流域)に近づくにつれて街灯や明暗部が少なくなり、いわゆる典型的な『河川』フィールドといえます。
シーバスの釣り方も明暗部やストラクチャー周りを狙うというよりも、川の流芯やベイトの溜まる場所、流れの変化を狙った回遊待ちの釣り方になります。
そのため大橋川上流域では使いづらい9.6ftクラスのシーバスロッドも、このエリアではとても使いやすい長さになります。
また大橋川下流域ではウェーディングが可能なエリアやウェーディングした方が圧倒的に釣りがしやすいエリアが多いのも特徴です。
上流域以上にウェーディング等の準備が必要になります。
大橋川シーバスの釣り方
ベイトは何?
シーバスを釣るための重要なファクターとして「ベイトフィッシュ」の存在が挙げられます。
ベイトフィッシュとはシーバスの餌となる小魚のことです。
シーバスは魚食性の魚なので、その水域においてシーバスがどんな魚を捕食しているかによってルアーセレクトが変わってきます。
大橋川シーバスの代表的なベイトフィッシュは次のとおりです。
②コノシロ
③サッパ
④サヨリ
⑤ヒイラギ
⑥その他
ハゼ(山陰名:ゴズ)
中海から宍道湖にかけてのベイトフィッシュの代表格がハゼです。
中海や宍道湖のいろいろなところで毎年ゴズ釣り大会が行われるくらい、この宍道湖・中海水域といえばハゼです。
コノシロ
もう一つ特徴的なベイトフィッシュが巨大コノシロです。
大きいもので30cmクラスになります。
だいたい20~cmくらいです。
コノシロに付いたシーバスはとにかくデカい。
特に30cm近いコノシロの群れについたシーバスの場合、ランカークラスよりも小さなシーバスを釣る方が難しいくらいシーバスがデカいです。
管理人は中海でも大橋川でも巨大コノシロ付シーバスに遭遇してバズったことがあります。
サッパ(山陰名:ママカリ)
サッパも宍道湖~中海を代表するベイトフィッシュでサッパ付きのシーバスもまあまあ大きいです。
管理人の家族はシーバスを持って帰るよりママカリを持って帰ったほうが喜びます。
サヨリ
8月~冬入りにかけてはサヨリが産卵のためにあちこちの浅瀬に集まってきます。
サヨリは水面付近に群れるので、秋頃になるとあちらこちらでサヨリを捕食するシーバスの捕食音が聞こえるようになります。
管理人もかつて大橋川下流域で一晩で3ケタの数のシーバスが釣れたことがあります。
釣ったというより釣れたという感じ。最大70cm弱でしたが、それくらい入れ食いになったことがあります。
サヨリもこの水域ではかなり有力なベイトです。
ヒイラギ(山陰名:エノハ)
ヒイラギも大橋川~中海ではけっこうメジャーなベイトです。
ただし『ヒイラギ』といって伝わる人はほとんどいない。
『エノハ』です。
ヒイラギは群れ行動するので釣れるときには100匹単位でヒイラギが釣れることがあります。
ボラ
ボラは全国どこでもシーバスのベイトになり得る魚です。
山陰でも最近はずいぶん『イナッコ(ボラの稚魚)』という呼び方が浸透してきましたが、あくまでシーバスアングラー中心に浸透しているだけで、雑誌ではやはり『ボラ』と表示されることが多いです。
ただしベイトになるボラのサイズとしてはサッパと同じサイズくらいまでがメインです。
川の流れる方向に注意
大橋川の上流域で釣りをする場合には橋脚などのストラクチャーを撃つ釣りも少なくありません。
ストラクチャー撃ちの釣りでは釣りをする立ち位置と川の流れる方向がとても重要になります。
でも大橋川の川の流れる方向は
『下げ潮だから宍道湖から中海に流れる』
とか
『上げ潮だから中海から宍道湖に向かって潮が込んでくる』
と一概にいえない難しさがあります。
潮汐表を当てにせずにどんな釣りにも対応できる準備が必要です。
タックルの使い分け
大橋川の上流域ではバイブレーションをフルキャストすることもあれば橋脚のようなストラクチャーを短距離で撃つこともあるので、長すぎないロッドが使いやすいです。
だいたい7.6ft~8.6ftくらいがオススメ。(9ftでも構いません。若干短めが使いやすいというだけです)
これに対して大橋川の下流域ではストラクチャー撃ちの釣りは少なく、ロングキャストして回遊待ち…という釣り方がメインになります。
大橋川下流域エリアでは9ft~9.6ftほどの長さがあってもまったく問題ありません。
また、大橋川上流域では一部のポイントを除いてウェーディングする必要はありませんが、大橋川下流域ではウェーディングした方が圧倒的に釣りしやすいポイントがいくつもあります。
全長8km弱の短い河川ですが上流域と下流域でかなり性格が異なるので、両方に合わせてタックルを準備できれば釣りが快適になります。
あくまで快適さの問題です。