【ゼロから始める】ラインの基本!ラインの種類と特性を理解する!!【第1回】

釣りを始めてみようと思い立って釣具屋さんに行くと、釣り糸の種類の多さに驚かされます。

釣り糸には主に【ナイロン】【フロロ】【PE】という3種類の糸(ライン)があります。

このページでは、それぞれのラインの特徴についてご紹介します。

釣り用のラインの基本

ラインの用途

釣りに使うライン(糸)は用途(使い方)によって呼び方が変わります。

リールに巻く糸のことを道糸と呼びます。ルアーフィッシングではメインラインと呼ぶこともあります。

釣り針に接続する糸のことをハリスと呼びます。

道糸の弱点を補うために道糸の先に接続する糸のことをリーダーと呼びます。

ラインの太さと強さ

ラインの表示には『号数』または『ポンド数』と呼ばれる数字が必ず記載されています。

号数というのは太さことです。数字が大きくなるほど糸の太さも太くなります。

ポンド数というのは糸を引っ張ったときの強さ(引張強力)のことです。数字が大きくなるほど糸の引張強力も強くなります。

糸は太くなればなるほど引張強力も強くなります。1号より2号、2号より3号のほうが引張強力が強いです。

逆にいえば、強い糸ほど太いのが一般的です。10ポンドより12ポンド、12ポンドより14ポンドのほうが糸が太くなります。

ラインの種類(ナイロン・フロロ・PE)

釣りで使用するライン(釣り糸)は大きく分けて3種類あります。

◆ナイロンモノフィラメント
◆フロロカーボン
◆PEライン(PE)

いわゆる【ナイロン】【フロロ】【PE】 と呼ばれるラインたちです。

シーバスフィッシングでは道糸(メインライン)にPEを薦められることがほとんどです。

しかし、メインラインにPEを使用するときは、ほとんどの場合リーダーを利用します。そしてリーダーにはナイロンかフロロを使用することになります。

つまり、シーバスフィッシングをするうえで、一応はすべてのラインの特徴を知っておく必要があります。

ナイロンとは

ナイロンとはポリアミド合成樹脂繊維でできた単糸構造の釣り糸です。要するに「化学繊維でできた1本の糸」です。

『1本の糸』というのは、撚り糸(ヨリ糸)じゃない糸という意味です。

下記でご紹介しますが、PEラインというのは複数の極細糸を編み込んで1本の糸にした撚り糸です。

これに対して、ナイロン(とフロロ)は編み込みのない単糸構造(1本の糸)です。

ルアーフィッシングに限らず、ほぼすべての釣りのメインラインとして使うことができる優秀なラインです。

ナイロンの特徴は次のとおりです。

◆しなやか
◆擦れに強い
◆とにかく扱いやすい
◆引っ張るとまあまあ伸びる
◆吸水する

フロロカーボンとは

フロロとはポリフッ化ビニリデン(フッ素系樹脂繊維)でできた単糸構造の釣り糸です。

『フロロモノフィラメント』という呼び方はしません。でも、フロロもナイロンと同じモノフィラメント(単糸構造)です。撚り糸構造ではありません。

フロロは一部の釣りでメインラインとして使われることがあります。

ただ、フロロはクセが強い糸です。(『巻き癖』という意味ではなく、特徴が尖っているという意味)

そのため、ハリスやリーダーといったワンポイントのラインとして使われることが多いです。

フロロの特徴は次のとおりです。

◆太い・硬い・張りが強い
◆擦れに強い
◆光の屈折率が水に近い(水中で見えにくい)
◆ナイロンよりも伸びにくい
◆比重が重くて沈みやすい
◆吸水しない

PEラインとは

PEとはポリエチレン繊維の細糸を複数本撚り(より)合わせて編み込んだ釣り糸です。

Polyethylene(ポリエチレン)をPEと略しています。

4本撚り、8本撚り、12本撚りなど、極細糸を撚る本数によって種類が分かれます。

傾向としては、同じ1号の太さでも、撚る本数が多いほど引張強度が強くなります。

また、同じ『1号』の太さ表記でも、撚る本数が多いほど太くなります。

1号ならすべて同じ強さ(太さ)…というわけではありません。

PEの特徴は次のとおりです。

◆太さに対して引張強力がとても強い
◆ほとんど伸びない(感度がいい)
◆吸水しない
◆扱いにくい
◆比重が軽くて水に浮く
◆やや高価

ラインの『強さ』について

「このラインは強い」といわれるとき、『強さ』とは二つの意味で使われることがあります。

それは引張強力耐摩耗性です。

引張強力について

ポンド(lb)で表示される

ラインの引張強力とは、ラインを引っ張ったときにどのくらいの負荷に耐えられるか?という問題です。

通常はポンド数で表示されています。16ポンドとか20ポンドとか。

ポンドというのは質量のことです(1ポンド≒0.453kg)。

16ポンドの強さのラインというのは、16ポンドを超える負荷で必ず切れるラインのことです。

パッケージに表示された〇ポンドを超える負荷で必ず切れるという基準を採用したラインをポンドクラスラインと呼んでいます。

ポンドクラス

ポンドクラスというのは国際ゲームフィッシュ協会が定めた規格です。

ゲームフィッシュの記録というのは〇ポンドクラス部門というカテゴリーで分かれています。

たとえば、12ポンドと表示されたラインで日本記録級のシーバスを釣ったとします。

そのラインが実は12ポンドで切れず、12.5ポンドとか13ポンドの引張強力があった場合、そのシーバスは12ポンドより上の16ポンドクラスの記録になってしまいます。

すると、12ポンドクラスだと日本記録級だったけど、16ポンドクラスだとはるかに大きいシーバスが日本記録だった…ということになるかもしれません。

このような記録のために、日本では〇ポンドを超える負荷で必ず切れるポンドクラスを基準にしているメーカーがとても多いです。

ポンドテスト

もう一つの基準にポンドテストラインというのがあります。

ポンドテストラインというのは、表示された〇ポンドの負荷では切れないことを保証したラインです。

海外メーカーのラインに採用されていることが多いです。

僕も一度経験があります。

某ECサイトで海外製の安いラインを買ったら、16ポンドって書いてあるのにめちゃ太いんですよ。

16ポンドで切れちゃ困るわけなので、(日本製ラインでいうところの)22ポンドとか25ポンドくらいの太さがあるんです。

海外製のラインを買うことはほとんどないと思いますが…

日本メーカーのラインを買うとき、多くのメーカーでは、表示された〇ポンドを超える負荷で切れるように設定されていることを覚えておいた方がいいでしょう。

耐摩耗性について

ラインの耐摩耗性というのは、ラインを擦ったときにどれくらい擦れに耐えられるか?という問題です。

これは引張強力と違って数値で表すことはできません。

そのため、

ナイロンが擦れに強いとか、フロロのほうが擦れに強いとか、PEも太ければ擦れには強い…

といった情報が錯綜しています。

この点については別の記事でもご紹介しますが、それほど気にする問題ではありません。

よっぽど安いラインでない限り、(おそらく)どのラインもかなり優秀です。

シーバスフィッシングのメインライン

シーバスフィッシングでは圧倒的にPEが主流です。もちろんナイロンやフロロも問題なく使えます。

しかし、シーバスフィッシングではPEを使うメリットがとても大きいです。

引張強力が強い

PEのメリットの一つとして「引張強力の強さ」が挙げられます。

ナイロン・フロロ・PEを同じ太さで比べると、PEの引張強力は圧倒的です。

1号の太さでいえば、ナイロンが4ポンド、フロロが4ポンド弱。

でも、PEは1号の太さで軽く12ポンド以上あります。

ショーカラ
12ポンドとは5kgちょっとです

シーバスは大型になると5kgは軽く超えてきます。シーバスフィッシングでは引張強力が強いラインだと安心して釣りができます。

強いのに「細い」

PEのもう一つのメリットとして「強いのに細い」ということが挙げられます。

ナイロンやフロロで12ポンドクラスを求めると、糸の太さがだいたい3号くらい必要になります。

でもPEは、12ポンドクラスは1号以下です。

つまり、ナイロンやフロロと同じ強さを求めたとき、PEの方が圧倒的に細くなります。

ここで

ビギナー
糸が細いと何がメリットなのか?

という疑問があるかもしれません。

糸が細いとルアーの飛距離が伸びます。

ルアーを投げたときには、ルアーだけではなく糸も空気の抵抗を受けます。糸が太かったり糸が重かったりすると、ルアーが飛びにくくなります。

「強いのに細い」というのはルアーと遠くへ飛ばすためにはとても恩恵が大きいのです。

超高感度

さらにPEのメリットとしてラインの「伸びの少なさ」が挙げられます。

ナイロンにしろフロロにしろ、釣り糸は、引っ張るとやや伸びます。

ラインの『伸び』にはショックを吸収する作用があります。

ところが、このラインの『伸び』というのは魚や障害物の感触まで吸収してしまいます。

つまり、ラインが伸びやすいと魚や障害物の感触が伝わりにくくなるということです。

PEはナイロンやフロロに比べると圧倒的に『伸び』が少ないラインです。そのため、水中の感触がダイレクトに手元に伝わります。

これらの理由から、シーバスフィッシングではPEが薦められることがほとんどです。

シーバスフィッシングのリーダー

PEには上記のようなメリットがあるため、シーバスフィッシングではほとんどのアングラーがメインラインにPEを使用します。

しかし、PEにはデメリット(弱点)も存在しています。

そのデメリットを補うために、PEの先にリーダーと呼ばれるラインを接続します。

PEはショックを吸収しない

PEのデメリットの一つとして「伸びの少なさ」が挙げられます。

ラインの「伸びの少なさ」というのは、感度という面ではメリットになります。

しかし、ショックの吸収という点に着目すると、伸びが少ない場合は負荷がダイレクトにラインに掛かります。

いくら引張強度が強いPEとはいえ、瞬間的に大きな負荷が掛かるとあっけなく切れてしまうことがあります。

そのため、PEの先端に伸びのあるナイロンかフロロを接続して、ショックを吸収する部分を設けます。

PEは根ズレに弱い

もう一つのPEのデメリットとして「根ズレの弱さ」があります。

(当たり前の話ですが)糸というの、太いほど擦れに強く、細いほど擦れに弱いです。

PEは引張強度はとても強いですが、糸そのものはとても細い糸を使います。そのため、どうしても擦れには弱くなってしまいます。

また、ラインというのは魚に近い場所ほど擦れやすく傷みやすいです。

そこで、PEの先端にPEよりも太いナイロンやフロロを接続して、擦れに強い部分を設けます。

これらの理由から、メインラインにPEを使用するときは、必ずリーダーもセットで使用することになります。

ちなみに、ショックリーダーはナイロンがいいか、フロロがいいか…

詳細は別の記事に委ねますが、基本的にどちらでもOKです。

ラインは釣りの生命線

ビギナーアングラーが、リールにグチャグチャに絡まった糸をヒィヒィ言いながらほどいているのを見かけたことはありませんか?

あるいは、自分がそのような経験をしたことがあるとか…

あまり語られませんが、ラインの扱いやすさというのは釣りにとってとても重要です。

また、ラインというのは魚と釣り人を繋ぐ唯一の道具です。

ロッドがなくても、針と糸があれば釣りはできるかもしれません。

リールがなくても、針と糸と竿があれば釣りはできるかもしれません。

でも、リールと竿があっても、針と糸がなければ釣りをすることはできません。

糸(ライン)というのはそれだけ重要な道具です。

この道具に扱いづらさを感じると、釣りそのものが億劫になります。

それぞれのラインの特性を理解したうえで、自分に合ったラインを探してみましょう。

関連記事