長年釣りを続けていると一度は訪れるであろう『魚が釣れない期間』。
いわゆる『スランプ』です。
いままで面白いように釣れていたのに、ここ数カ月はそれまで釣れていたのがウソのように釣れなくなってしまった…
とか。
自然が相手の趣味なので正直いって当たり前に起こり得ることなのですが、いざ自分が直面すると

ってとても不安になります。
でも、スランプを脱出したときの最初の1匹は、これまで釣った魚とは違った格別の思い出にもなります。
このページではスランプに陥ったときにアングラーがやるべきことをご紹介します。
釣り人のスランプとは?

地元のブッコミ釣りのおっちゃんには無縁の話ですが、季節・水温・ベイトなどを参考にして魚の行動を予測しながら釣りをするルアーフィッシングでは、予想がハマれば面白いように釣れますが、予想が外れるとウソのように釣れなくなってしまうことがあります。
しかも、なかなか魚の行動が把握できない期間が長引くと「しばらく魚の顔を見てないな(;´・ω・)」ってなります。

それがいわゆる『スランプ』です。
僕の経験からいえば、ある程度安定して魚が釣れるようになったかなって頃に突如として釣れないモードに入ったことがあります。




とにかく何をやっても釣れないので、どうやったら魚が釣れるのかさっぱりわかりませんでした。
そこで、釣り番組や釣り雑誌を見ながらメディアに登場する「プロ」と名の付くアングラーのアドバイスや釣り方を見聞きしながら、必死にこれを実践しようとしていました。
この期間はとても苦しく、楽しいはずの釣りが苦行のような時間に感じることもありました。
釣り番組で聞いたプロアングラーの魔法のような言葉を信じて実践してもなかなか釣れない。
これがアングラーが陥る「スランプ」です。
スランプ脱出のためにやるべきことは?
魚が釣れなくなってしまったときにアングラーはなにをやるべきでしょうか?
一番やりがちな間違いが「メディアに出ているプロの釣り方やメソッドを参考にする」ことです。
メディアに出ているプロの釣り方やメソッドは、一般論として説明してるか、あるいは逆に、すごく限定的な特定のシチュエーションについて説明しているにすぎません。
いまあなたの目の前に広がっている釣り場においてプロが紹介したメソッドが当てはまるかどうかはまったくの未知数です。
当てはまることもあるかもしれないし、まったく当てはまらないことだってあり得ます。
重要なのは、プロの釣り方のマネをしたり、プロのメソッドを鵜呑みにすることではありません。
いまあなたの目の前に広がっている釣り場に合った釣り方を実践することが最も重要です。
具体的には次のとおりです。
◆釣り場の状況をよく観察する
◆フックを交換する
◆あきらめる
以下では、なぜ↑を実践する必要があるか?についてご紹介します。
釣れないときは迷わず釣具屋へGO
釣れないときにアングラーが拠りどころとするのは、プロが紹介した釣り方やメソッドではありません。
新鮮な地元の情報
です。
魚を釣るために最も重要な要素はロッドやリールやルアーやラインではありません。
暴論のように聞こえるかもしれませんが、魚を釣るために最も重要なのは
釣れている場所で釣れているときに釣れている釣り方で釣りをすること
です。
間違っても

という修行僧のような釣り方が一般的とは思わないでください。
「なかなか釣れない状況の中で1匹を絞り出す」みたいな思考方法になると釣りって本当に遠回りになります。
なぜSNSや個人ブログなどで釣果写真をアップするときに釣り場の風景にモザイクが掛けられるかわかりますか?
写真に釣り場が写っていると、その釣り場にアングラーが押し掛けるようになるからです。
言いかえれば、みんな「釣れる場所で釣れるときに釣りがしたい」ってこと。
考えることは、みんな同じです。
これが釣りの基本です。
あと最近ではSNSの活用も効果的です。
SNSに釣果をアップしている人が親切なアングラーさんであれば、ポイントを聞いてみると大雑把にでもポイント(エリア)を教えてくれることがあります。

みたいな態度で突っかかってくる人もいるので、丁重に聞いた方がいいですね。
それでも突っかかってくる人であれば、それがその人の人柄です(笑

いずれにしても、安定した釣果を残せるアングラーの多くは修行僧のような人たちではなく、「いまの時期はどこでどういう釣りをすれば釣果を残しやすいか」っていう引き出しが多いアングラーか、釣具屋やSNSでのつながりが強くてホットな釣果情報を入手しやすいアングラーです。
というのが一番釣れるというのは夢のない話のようですが、これが釣りの現実です。


みたいな修行僧のような思考の人ってほぼオカッパリアングラーです。
釣り場の状況を観察する
釣れないときにおろそかになりがちなのが釣り場の状況把握です。
潮周り・水温・濁り・ベイトの種類や量・風の有無など、釣れない釣り場の情報を事細かく入手することはとても重要です。

と思う人もいるかもしれません。
釣れない釣り場の情報を知る理由は釣れない釣り場とは異なるシチュエーションで釣りをするためです。
僕が子どもの頃よく親父に言われていたことの中に

ということがありました。
つまり、釣れない釣り場と同じような状況の釣り場で釣りをしても釣れる可能性が高まるとはいえないということです。
似たようなポイントで同じような釣りをしても釣れないだろって話です。
もちろん、釣りは自然が相手の趣味なので、同じことをしても釣り場を変えれば釣れるようになるかもしれません。
でも、何が原因で釣れないのかは特定は難しいので、いろいろなことを試してみるためにもファクターの異なるシチュエーションで釣りをしてみた方がいいのでは?というのが僕の考えです。
潮周りは変えることはできませんが、水温・濁り・ベイトの種類や量・風の有無などはポイントを変えれば状況を変えることができます。
釣れない状況を少しでも変えてみるためには釣れないポイントの情報をなるべく多く知り、条件の異なる釣り場で釣りをしてみることが必要です。
フックを交換する

不思議なもので、魚が釣れないときって何をやっても上手くいかないことがよくあるんですよね。
千載一遇のスマッシュバイトがあったのに、乗せきれないとかバラシてしまうとか…。
これはハッキリ言って精神的ダメージがバカでかいです。
_| ̄|○ ガクッ
本当に↑こんな気分になります。
そこで、千載一遇のチャンスをものにするために、フックは刺さりやすい新品のものに交換しておきましょう。
フックの交換は当たり前のような話ですが、釣り人(特に日本の釣り人)ってフックに無頓着な人がけっこう多くて見過ごしがちになる部分なので。
研ぐよりも交換です。
サビているだけなら構いませんが、針先が鈍っているものは即交換です。
あきらめる心も大切
釣りは自然が相手の趣味です。
どれだけアングラーが趣向を凝らして魚に迫ろうとしても、魚にはなしのつぶてということも少なくありません。
釣り番組を見ているとプロアングラーは安定して簡単に魚を釣っているように見えます。
でも、実は20時間以上の釣行時間を1時間番組にまとめていることもあるので、実際は20時間かけて1匹ってことも普通にあります。
プロアングラーでもそう簡単には釣れないことがあるので、プロでもない一般アングラーは魚が釣れなくてもそれほど気にしないでください(笑
釣れないときは

くらいの気持ちで素直にあきらめることも精神上は必要なことです。
釣れないときは新鮮な情報に頼れ!
魚が釣れないときは、とかくプロの発信する情報に頼りがちです。
プロアングラーの出演する番組を見ながら


といったイメージトレーニングを重ねてしまいます。
でも、ちょっと待って!
あなたが釣りをしている場所や時期はプロが出演しているメディアの場所や時期とは異なるポイントです。
確かにプロアングラーの発信する情報はとても有意義で参考になりますが、それはあくまで一般論か、もしくは限定的なシチュエーションについてのお話です。
プロアングラーの発信する釣り方やメソッドが、いま、あなたの目の前に広がっている状況に合うかどうかはまったくの未知数です。
プロアングラーのメソッドがハマることもあるかもしれませんが、まったく役に立たないということも普通にあり得ます。
そんなとき、あなたがスランプを脱出するために最も役立つ情報は何でしょうか?
それは釣具屋やSNSで知り得る

といった地元の新鮮な生の情報です。
オフショアアングラーにとっては当然の理ですが、アングラーが魚に近づくために最も最短かつ確実性の高い方法は
ことです。
夢のないような話に聞こえますが

という修行僧のようなスタイルはオカッパリアングラー特有の考え方で、釣果から遠ざかってしまうスタイルです。
釣りの基本は釣れているときに釣れているところで釣りをすることです。
久しぶりの1匹を手にするためにも、ぜひ地元の釣具屋やSNSを通じて新鮮な情報を入手して釣りに臨みましょう。
