SNSを見ていると、多くのアングラーが簡単に釣果を残しているように感じます。
とか
と頭を抱えるビギナーも少なくないでしょう。
そんなビギナーのお悩みを解決するために、釣れないビギナーが意識すべき3つのポイントをご紹介します。
少しずつシーバスが釣れるようになってきた頃。突然、また「シーバスが釣れない時期」が訪れます。いわゆるスランプと呼ばれるときです。いままで少しずつでも釣れるようになってきたのに、またしばらく釣れない時期が長く[…]
最近の釣りメディアでは、釣りに関する情報がメーカーのために中・上級者目線で発信されるようになりました。ナチュラルリリースでは、ビギナー目線で語られることが少なくなった「釣りに関する『キホンのキ』」をビギナー目線で発信しています。
シーバスってなかなか釣れない
そう感じるビギナーアングラーは少なくないでしょう。
近年は、有名ポイントの立入禁止措置も増えてきて、釣り場が減少している影響もあるかもしれません。
でも、「絶対に釣ってやる!」という意識よりも、本当に意識を向けなければならない点がスルーされている場合もあります。
そこで、スルーされがちな「釣れないビギナーが意識すべき3つのポイント」をご紹介します。
釣れる場所がわからない
どこをどう狙っていいのかわからない
ほとんどの釣れないビギナーの悩みの根源は、これでしょう。
釣れる場所が分からない
プロアングラーの配信する動画などで予習したり、釣れるイメージを膨らませて、実釣に挑みます。
しかし、いざ釣り場に立ってルアーを投げてみると、釣れない。
どこをどう狙っていいのかわからない。
結果、闇雲に沖に向かってルアーを投げ続けてしまう。
こんなビギナーは少なくないでしょう。
釣れる場所がわからないのは当たり前
まず、基本中の基本ですが、釣れる場所がわからないというのは当たり前の話です。
魚が見えているわけではありません。
また、釣りというのは仮定の上に仮定を積み重ねる作業です。
・シーバスが居るとすれば、このレンジに居るかもしれない
・このレンジに居るのであれば、このルアーがハマるかもしれない
この仮定の積み重ねがルアーフィッシングです。
もちろん、ポイントを熟知すればするほど、その仮定の精度が高くなります。
そのため、ポイントを熟知すればするほど釣りやすくなります。
でも、経験の少ないビギナーにとって、魚が見えるのでない限り、「釣れる場所がわからない」というのは当たり前の話です。
小規模な水域(小場所)で狙い撃つ
この場合の解決方法は小規模な水域でシーバスを狙うことです。
いわゆる小場所と呼ばれるようなポイントです。
対岸までの距離が100mほどしかない水路や、湾のような閉鎖水域など。
小場所でシーバスを狙って、シーバスの反応がなければ次に移動します。
このようなポイントは、積み重ねるべき仮定が少なくなります。
たとえば、小場所では、回遊待ちよりも、そこに居るシーバスを狙い撃つ釣り方になります。
つまり、「待っていれば、いつか回遊してくるかもしれない」という可能性を考える必要はありません。
シーバスからの反応がなければ、ポイントを移動します。
あるいは、小場所というのは浅いポイントが少なくありません。
「このレンジなら居るかもしれない」という探るべきレンジの範囲が狭くなります。
釣れる場所がわからないビギナーは、オープンエリアの沖に向かって闇雲にフルキャストするのを一旦やめて、小場所を転々と釣り歩いてみましょう。
ボトムをきっちり攻められない
ボトムはシーバスのベイトが豊富
シーバスにとってボトムというのはベイトの宝庫です。
メジャーどころでいえば、ハゼ、ヒイラギ、キス。
あるいは、エビ、カニ、ボケなどの甲殻類。
その他にも、チチブ、ウキゴリ、ヨシノボリからマゴチの幼魚など。
さらには、ゴカイ、ユムシといった虫エサなど…
実に様々です。
ボラ、イワシ、サッパ、サヨリ、コノシロといったベイトフィッシュが注目を集めますが、実は、ボトムにはシーバスのベイトになるような生き物がたくさんいます。
そのため、ボトムというのはシーバスにとっておいしいフィーディングエリアといえます。
根掛かりが怖くてボトムを攻められない
ボトムは、シーバスにとって重要なフィーディングエリアですが、ビギナーにとってはなかなか攻めにくい場所でもあります。
その原因が根掛かりです。
『根が掛かり』というのは、ビギナーにとって(悪い意味で)パワーワードです。
せっかく買ったルアーを失うリスク。
その原因になるのが根掛かりです。
ビギナーが根が掛かりを恐れてボトムを攻められないというのは当たり前のことです。
そのため、シーバスにとって重要なフィーディングエリアであるボトムにきっちりとルアーを送り込むことができず、なかなか釣果に繋がらないこともあります。
ダブルフック+太糸で根掛かり対策
この場合の解決方法はダブルフック+太糸に変更することです。
まず、そもそも根掛かりさせないための対策として有効なのがルアーのフックをトリプルフック→ダブルフックに交換します。
ダブルフックにすると、確かに、フッキング率が落ちるし、バラシも増えます。
ダブルフックにすることによるデメリットはあります。
でも、根掛かりを恐れてボトムをきっちり攻められない場合と比べると、シーバスへのコンタクトは確実に増えるといえます。
また、万が一、根掛かりが発生した時の対策としてラインを太くするというのも効果的です。
16ポンドのPEとリーダーでは根掛かりが回収できないときでも、20ポンドのPEとリーダーなら根掛かりが回収できることもあります。
ラインは太ければ太いほど根掛かりの回収率が上がります。
ラインが太いと、フックが伸びた状態でルアーを回収できることがあります。
ダブルフック+太糸にすることで、根掛かりのリスクは格段に減ります。
ストレスによってリーリングが雑になる
ストレスポイントを知ろう
釣りに不慣れなビギナーがルアーフィッシングをすると、いくつもの場面でストレスを感じることがあります。
その一つがライントラブルです。
PEラインでライントラブルが発生すると、もはや釣りにはなりません。
他にも、ルアーの飛距離に満足がいかないときもストレスを感じます。
と、自分のルアーの飛距離に不満を感じることもしばしば。
これらの場面は、ルアーフィッシングにおいてはストレスポイントになります。
ストレスを感じるとリーリングが雑になる
釣りの最中にストレスを感じることで生じるデメリットは釣りが雑になるということです。
特に雑になるのが「リーリング」(巻き方・巻き感度)です。
リールを巻くスピードが必要以上に速くなる場合が多いです。
他にも、通常ならば感じるであろう水中の変化を感じることができなくなることもあります。
巻きの釣りであるルアーフィッシングにとって、リーリングが雑になることは大きなデメリットとなります。
ライントラブル回避のコツはラインを弛ませないこと!
ライントラブルを回避するための最も重要なポイントは
ラインを弛ませない
ことです。
最近、SNSでよく目にするのがスピニングリールのライントラブル。バックラッシュと呼ぶ人もいます。しかし、ベイトリールのバックラッシュとは原因がまったく異なります。また、『backlush』の意味からしてもま[…]
ライントラブルの最大の原因はラインの弛み(ラインスラック)です。
そのため、ライントラブルを回避するために最も効果的なのはラインに弛みをつくらないことです。
安定して飛ばせるルアーでストレス解消!
ビギナーの頃には「シーバス 釣れる ルアー」という感じでオススメのルアーを検索する人が多いでしょう。
これが間違いというわけではありません。
ただ、オススメされるルアーの中には
キャストに手慣れたアングラーが投げるとすごく飛ぶけど、キャストに不慣れなビギナーが投げるとあまり飛ばない
という類いのルアーもあります。
ロウディー(ジャンプライズ)やブローウィン(ブルーブルー)といった人気ルアーはその典型といえます。
これらのルアーはかなり飛ぶ部類のルアーですが、投げ手(投げる人)によっては「飛ばない」と評価されることがあります。
評価の分かれる理由は飛ばしにくさです。
ロウディーやブローウィンといったルアーは、放出時にロッドの反発力をルアーに伝達できないと飛びません。
そこで、誰がどんな投げ方をしてもそれなりに飛んでくれるルアーを選ぶようにするといいでしょう。
飛ばしやすいオススメ基本ルアー
基本といえるルアーを使い込むことは、その他のルアーを使っていくうえでも重要なことです。
そこで、最後に、シーバスフィッシングの基本といえる「飛ばしやすいルアー」をご紹介します。
サイレントアサシン
言わずと知れた「飛ぶミノー」の代名詞・サイレントアサシン。
デイゲーム、ナイトゲーム、フィールドを問わず使える万能ミノーです。
スイッチヒッター
飛距離に重点を置いて開発されたシンキングペンシル・スイッチヒッター。
サイレントアサシンと同様に、デイ・ナイト、フィールドを問わず使える万能シンキングペンシルです。
アイアンプレート
リリース当時、「世界一飛ぶメタルバイブレーション」との謳い文句とともに、メタルバイブレーションの代名詞にまで一気に駆け上がったのがアイアンプレートです。
バランスを崩しにくく、誰が投げてもかなり飛んでくれるバイブレーションです。
「釣れるルアー」を探すより足元を見つめ直す
経験が少なければ少ないほど、釣れない時には
釣れるルアー(の性能)に頼る
と思考しがちです。
経験が少ないことは悪いことではありません。
むしろ、誰にだって「初めて」の時期はあります。
そんな釣れない時こそ、基本に立ち返ってシーバスフィッシングを考えましょう。
・表層~ボトムのうち、どういう場所に溜まりやすいか?
・根掛かりしやすい場所をどう狙えば良いのか?
これらを意識することで、(運任せに)闇雲にルアーをフルキャストする狙い方から、戦略的にシーバスを狙っていくための足掛かりができるようになります。
釣れない時こそ別の角度から自分の釣りを見つめ直してみましょう。