境水道で楽しむ!小型青物ゲーム入門〜ライトエギングタックルでツバス・ハマチ・サゴシまで〜

夏真っ盛りの8月。

境水道は小型青物シーズンに入りました。

このページでは、境水道で楽しむ夏の小型青物ゲームをご紹介します。

執筆者
ショーカラ(y-nax)
『釣り』の翻訳家
最近の釣りメディアでは、釣りに関する情報がメーカーのために中・上級者目線で発信されるようになりました。ナチュラルリリースでは、ビギナー目線で語られることが少なくなった「釣りに関する『キホンのキ』」をビギナー目線で発信しています。
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境水道とは?

境水道は、鳥取県境港市と島根県松江市を隔てる全長約7kmの水道で、日本海と中海をつなぐ重要な水路にあたります。

斐伊川水系に属する一級河川という位置づけですが、潮の満ち引きにより流れの向きが変わります。

潮の流れは速く、季節ごとに多彩な回遊魚が行き来します。

春はメバル・チヌ、夏~冬にかけてシーバスから青物まで、年間を通して釣りが楽しめるフィールドとして山陰でも人気のエリアです。

特に、シーバスの聖地と呼ばれる中海に接しているため、全国各地から多くのシーバスアングラーが訪れます。

アクセスしやすい護岸や橋脚ポイントが多く、ビギナーからベテランまで幅広い釣り人に愛されています。

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境水道の小型青物シーズン到来!

境水道は、夏の終わりから初冬にかけて小型青物が頻繁に回遊してくる人気スポットです。

特に8月後半〜10月前半は、水温が20〜25℃台でベイト(サヨリ・カタクチイワシ・アジ・小サバなど)が豊富になり、朝夕マズメを中心にナブラが多発します。

12月頃になると朝マズメを中心に鳥山が発生するようになり、40cmクラスのハマチが回遊するようになります。

25〜30cm前後のワカシ(ブリの幼魚)やツバスがメインターゲットですが、時には60cm前後のサゴシ(サワラの幼魚)やシーバスが混ざることもあります。

タックルは『ライトエギング』がちょうどいい

「軽くて遊べるけど、飛距離もしっかり出る」

そんな条件を満たすのがライトエギングタックルです。

推奨セッティング
ロッド:8.0~8.6ft エギングロッド(MLクラス、ルアーMAX~20g)
リール:2500~3000番スピニング
ライン:PE0.8~1.0号+リーダー14~20lb

エギングロッドは軽量で操作性が高く、先調子のモデルが多いことから、軽量メタルジグのシャクリやミノーのトゥイッチも快適です。

PE1.0号なら飛距離やり取りの安心感を両立できます。

リールはPE1.0号が150m巻くことができる3000番クラスのスピニングリールが汎用性が高いでしょう。

釣果の安定を求めるなら「少し硬めのタックル」が○

小型とはいえ「海のスプリンター」と呼ばれる青物。

必ずしも岸に近い場所でナブラが発生するとは限りません。

岸に近い場所でナブラが発生したと思ったら、10分後にはずいぶん沖の方へ移動していることもよくあります。

そこで、釣果の安定を求めるなら、もう少し沖を狙える少し硬めのタックルがおすすめです。

推奨セッティング
ロッド:9.0~9.6ft シーバスロッド(Mクラス、ルアーMAX~40g)
リール:3000~4000番スピニング
ライン:PE1.2~1.5号+リーダー20~25lb

大きい魚を狙うわけではないので、それほどヘビーなタックルは必要ではありません。

しかし、メタルジグを沖まで飛ばそうと思うと、少し重めのメタルジグを振り切れるだけの強さと太さのタックルがあった方がいいでしょう。

シチュエーション別の狙い方

境水道は潮の流れが速く、ナブラの移動も速いです。

ベイトの種類やナブラの発生状況を見ながら選びましょう。

状況ルアーアクション
沖でナブラが発生20~30gのメタルジグフルキャスト後の速巻きorワンピッチジャーク
表層でサヨリが追われる100mm前後のミノー表層速巻き+時々トゥイッチ
ベイトが小型回遊魚15g前後の小型メタルジグ表層よりやや下のレンジを速巻き
ナブラ終了後20~30gのメタルジグ表層から中層をアクション大きめのワンピッチジャーク

境水道ならではの攻略ポイント

・汎用的なタックルセレクト
・朝マズメか夕マズメのほぼ二択

青物なので、ベイトの移動に伴ってターゲットも移動します。

境水道は潮の流れが速く、潮目もすぐに移動します。

一瞬の時合を逃さないように、対応範囲の広いタックルセッティングを目指しましょう。

朝マズメは下げ始めがベイトが流れやすく、境水道の奥の方でも青物が狙いやすくなります。

夕マズメは上げ始め・下げ始めともねらい目です。夕マズメの上げ始めを狙うときは、境水道の入口付近(日本海に近いエリア)がよく釣れる傾向にあります。

エンジョイするための安全とマナー

・ライフジャケットは必須(境水道は潮流が速い)
・後方や周囲の安全確認をしてキャスト
・ゴミやルアーパッケージは必ず持ち帰る

法的義務はありませんが、境水道は潮の流れが速いので、万が一に備えてライフジャケットを着用するようにしましょう。

また、漁船の周辺では漁師さんが作業をしていたり、ウォーキングしている地元住民もいます。釣りをするときは周囲の安全に気を配りましょう。

さらには、境水道(境港側の大部分)は原則として立入禁止エリアで、漁港関係者のご厚意で利用が黙認されている状況です。

全面的に利用禁止という事態にならないように、ゴミは持ち帰るなど、基本的なマナーは守りましょう。

境水道で小型青物ゲームを始めよう!

ライトエギングタックルがあれば、境水道の小型青物ゲームは「釣る楽しみ」と「ファイトのスリル」の両方が味わえます。

20〜30cmクラスでもドラグが鳴り、十分に楽しめます。

また、時には思わぬ大物がヒットすることもあります。

小型青物シーズンを迎えた境水道で、手軽に青物ゲームを満喫してみてはいかがでしょうか?

境港周辺の釣り場

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