釣り場に着いていつも最初に投げるルアーのことをパイロットルアーと呼びます。
ところで、皆さんは釣り場に着いてまず最初に投げるルアーは決まっていますか？
釣り場に着いたときの気分で決める、という人も少なくないでしょう。
しかし、パイロットルアーを決めるメリットもあります。
このページでは、パイロットルアーの重要性と、パイロットルアー選びに迷わないための考え方についてご紹介します。
最近の釣りメディアでは、釣りに関する情報がメーカーのために中・上級者目線で発信されるようになりました。ナチュラルリリースでは、ビギナー目線で語られることが少なくなった「釣りに関する『キホンのキ』」をビギナー目線で発信しています。
パイロットルアーとは？
パイロットルアーとは、釣り場に着いていつも最初に投げるルアーのことです。
どんなルアーを投げるかは釣り場に着いてから決める、というアングラーももちろんいます。
しかし、「釣り場に着いたらとりあえずコレから投げてみる！」と、最初に投げるルアーを決めているアングラーもたくさんいます。
この「釣り場に着いたら最初に投げるルアー」のことをパイロットルアーと呼んでいます。
パイロットルアーの重要性
では、パイロットルアーを決めることでどんなメリットがあるのでしょうか？
パイロットルアーを決めることの大きなメリットの一つとしてその後のゲームプランを組み立てやすくなることが挙げられます。
パイロットルアーを決めるというのは、釣りのルーティンを決めることに他なりません。
経験豊富なアングラーであれば、パイロットルアーがなくても、その日その時その釣り場に応じてゲームプランを組み立てることができます。
しかし、ビギナーにとって、「釣り始めはこのルアーから…」が決まると、そのルアーをベースにして、その後のゲームプランが組み立てやすくなっていきます。
パイロットルアーを決めるもう一つのメリットが釣果の安定です。
いつも決まったとおりに行動することで、いつもと比べたときのわずかな違いにも気づけるようになります。
魚の活性、潮の強弱、それらを含めた「釣れる雰囲気」などなど。
微妙な違いに気づけるようになると、その違いに対応しやすくなり、結果として安定した釣果につながります。
そのため、「釣り場に着いて最初に投げるルアー」を決めておくことは、釣果の安定にもつながるといえます。
パイロットルアーに求められるファクター
パイロットルアーにはいくつかのファクターが必要になります。
あらゆる状況に対応しようと思うと、パイロットルアーだけで数十種類…という本末転倒のような状況にもなりかねません。
そこで、以下では、ビギナーがパイロットルアーに求めるべき３つの機能をご紹介します。
広範囲のサーチ機能
パイロットルアーを使う目的は、魚を探しながら海の状況を把握することです。
魚を探しながら海の状況を把握することで、その情報をゲームプランの組み立てに活かせるようになります。
・どれくらいのレンジにベイトが溜まっているのか？
・どのあたりの潮の流れが強いのか？
目の前の海の状況について、より多くの情報を得たいのであれば、広い範囲を探れるに越したことはありません。
そのため、広範囲をサーチする性能はパイロットルアーとして超重要なファクターといえます。
速いスピードに対応
広範囲を探っていくためのパイロットルアーが遅いスピードにしか対応できないとなると、サーチするのに無駄に時間が掛かってしまいます。
逆に、できるだけ速いスピードで機能する（しっかり泳ぐ・水面を割らない・バランスを崩さない）ルアーであれば、効率的に広範囲をサーチすることができます。
広い範囲を効率的に探るためにも、速いスピードでもルアーがしっかり機能することは不可欠な機能といえます。
カラーや動きの大きさが目立つこと
魚を探すためにアングラーが考えなければならないことが２つあります。
一つは、魚がいる場所までルアーを送り込むこと。
そのためのルアーの性能として、広範囲のサーチ性能が求められます。
そして、アングラーがもう一つ考えなければならないのが魚がルアーの存在を認識してくれることです。
パイロットルアーもルアーである以上、そのまま魚を釣ることができます。
また、魚からルアーに対してアクションしてきてくれるほうが、魚を探すうえでは効率的です。
そう考えると、パイロットルアーの機能として、積極的に魚に気づいてもらえることも重要になります。
そのため、視覚主導型であるシーバスから見て、ルアーのカラー・サイズ・動きが目立ちやすいルアーがいいでしょう。
「目立ちすぎるとシーバスが警戒するのでは？」
ということを神経質に気にする必要はありません
ここ１０年くらいで定番カラーとなった黄色いルアー。ブルーブルーのマットチャートって､配色というか質感変わったよね🤔 pic.twitter.com/rUKJQotC0H— kars (@fi6[…]
ビギナーが使いやすいパイロットルアー
シンキングミノー
パイロットルアーに求められる性能をかなり高いレベルで充足しているのがシンキングミノーです。
飛距離については申し分なし。特に、近年のシンキングミノーの飛距離には目を見張るものがあります。
レンジも表層から1.5～2mくらいまで探ることができます。
さらには、シンキングミノーは、どちらかといえばスピーディに動かした方がアクションが安定します。
スピーディに動かすことでアクションも大きくなります。
遠くまで投げてやや速めに巻くだけで、大きくアクションしてくれて一定のレンジをキープして泳いでくれるので、ビギナーにとてもおすすめです。
ヘビーシンキングペンシル
シンキングミノーよりもさらに広範囲に探れるのがヘビーシンキングペンシルです。
小粒で重いシンキングペンシルはビギナーにも投げやすく、沈むのも速いルアーです。
また、速いスピードで動かせば大きくアクションするものが多いので、動きの大きさでアピールすることもできます。
注意点としては、軽めのシンキングペンシルは避けるということです。
軽めのシンキングペンシルの場合、速いスピードで巻くと浮いてきてしまうものがほとんどです。
それどころか、水面を割ってしまうものもあります。
目安としては100mm以下で20~30gのものが使いやすいです。
バイブレーション
速いスピードで深いレンジを探っていけるのがバイブレーションです。
ウエイトを使い分ければ、より浅いレンジも探ることができます。
さらには、バス用のバイブレーションであればラトル入りのモデルが多いので、音でアピールすることもできます。
注意点としては、根掛かりのリスクがあることです。
根掛かりを回避するためにフックに工夫するのもいいでしょう。
パイロットルアーを使いこなすと釣果が安定する！
パイロットルアーを使いこなせるようになると、一日のゲームプランが組み立てやすくなります。
また、いつも決まったルアーから投げることで、その日の海の状況を把握しやすくなり、ひいては釣果の安定につながります。
ただ投げて待つだけではない。
魚を探して、仕掛けていく。
それを実現するために欠かせない存在がパイロットルアーです。
パイロットルアーを確立していくことで、自分の釣りのスタイルがさらにランクアップできるようになります。
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