アジングやメバリングのようなウルトラライトゲームって、ハマってくればくるほどスッゲー悩むのがラインです。
主流はフロロカーボンですが、もっとディープな世界に足を突っ込んでくると使ってみたくなるのがエステルラインです。
でも、この2種類のライン。慣れないと超使いづらい。
いや、釣りウマの人は問題ないかもしれませんが、これからアジングやメバリングを始めてみようって人にとってはハードルが高すぎる。
とはいえ、ナイロンではあの微妙なアタリが初心者に取れるかどうかわからない。
極細PEも高いし扱いづらい。
って感じでアジングやメバリングをこれから始める初心者におすすめできるラインってのが多くない。
でも、安心してください。
実はナイロンと同じ扱いやすさ・強度を持ちながらフロロカーボンのような高感度のラインもあるんです。
このページではウルトラライトゲームに最適な【GT-R nanodaX】をご紹介します。
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GT-R nanodaXとは

GT-R nanodaX Crystal Hardとは、サンヨーナイロンからリリースされているルアーのキャスティングゲーム用のメインラインです。
GT-R nanodaX Crystal Hardの素材はナイロンでもフロロカーボンでもポリエステルでもありません。ナノダックス素材で作られたラインです。
どんな素材のラインなのか…簡潔にいうと
です。
nanodaX素材について
ナイロンを形成する分子があり、分子同士が形成されてナイロン素材ができていますが、ここにナノサイズの改質剤を加えることにより、分子同士の隙間に超微細粒子を結節させて新しいナイロンができました。
ナノダックス株式会社が二酸化炭素流体を溶媒とした超臨界ナノ化技術で研究開発した素材は「ナノダックス」「nanodax」としてラインメーカーに提供しています。
ナノダックス株式会社HPより
ナノダックスラインの基本素材はナイロンラインと同じですが、通常のナイロンラインの分子同士の隙間に超微細粒子を結節させてナノレベルで改良したのがナノダックスです。
紛らわしいですが…
サンヨーナイロンの商品名も『ナノダックス』
素材(添加剤)の名称も『ナノダックス』
サンヨーナイロンに添加剤を提供しているのも『ナノダックス』社
つまり…
ナノダックス社が開発・提供している添加剤「ナノダックス」をサンヨーナイロン社がラインとして商品化したのが『ナノダックス』です。
ナノダックスの特徴

比重
ナノダックスはナイロンラインをベースに作られているのでラインの比重は
1.14
です。
つまり緩やかに沈みます。(沈むというよりは水中に漂うというイメージの方が適切でしょうか)
しなやか
ナノダックスはナイロンラインをベースに作られているのでラインがとてもしなやかで扱いやすいのが特徴です。
フロロは硬くて巻きグセがキツく、太さもずいぶんと太くなります。冬場にフロロカーボンを使っていてよくライントラブルが起きるのも、このフロロの性質が原因です。
その点、ナイロンやナノダックスは同じポンド数であればフロロよりも細くて巻きグセもつきにくくしなやかなので初心者でもとても扱いやすいです。
低伸度
ナイロンラインのメリットでもデメリットでもあるのが「よく伸びる」という特性。
魚のアタリによるショックを吸収して魚をノセやすくするためには「伸びる」という特性はメリットですが、ラインが伸やすければ伸びやすいほど手元に伝わるアタリの感度が悪くなるという点でデメリットにもなります。
一般的にナイロンラインの伸び率が25~28%くらい、フロロカーボンの伸び率が20%前後です。
ナノダックスはナイロンラインがベースにありながらフロロカーボンと同程度の伸び率20%前後です。
ウルトラライトゲームにおいてナイロンラインの最大の弱点であるアタリのわかりにくさという点でナノダックスはフロロカーボンと同程度の感度を実現しています。
引張強度が強い
この写真は参考ですが…

一般的にはナイロン5号の引張強度がだいたい20lbくらい。フロロ5号の引張強度がだいたい18~20lbくらいです。
これに対してナノダックスは5号で23.5lbほど。
一般的なナイロンラインやフロロカーボンよりもナノダックスの方が引張強力に優れています。
これはどういうことか?
ナイロン・フロロ・ナノダックスが同じ3lbラインであればナノダックスが一番細いということです。
ナノダックスはナイロンやフロロと同じ太さであればナイロンやフロロよりも引張強度(lb数)が強くなります。逆に、ナノダックスをナイロンやフロロと同じ引張強度(lb数)にしようと思うと、ナノダックスはナイロンやフロロよりも細くしなければなりません。
それだけナノダックスの引張強度が優れているということです。
結束強度が強い
これはサンヨーナイロンが提示しているデータなので話半分で読んでいただければいいですが、ナノダックスは通常のナイロンラインよりも結束強度に優れているといわれています。
ナノダックスは通常のナイロンよりも結束強度が約50%も高いそうです。
極細ラインって結束しづらいので、この性能は非常に助かります。
ディテール


ラインカラーはクリスタルクリアーです。
まぁ…目で見た感じでは普通のクリアカラーです。
GT-R ULTRAと違ってナイトゲームでも視認性は悪くはありません。
nanodaX Crystalの用途
ナノダックス・クリスタル・ハードは引張強力も結束強度もナイロンやフロロよりも強いので淡水からシーバスのようなライトソルトのメインラインとして使用することができます。
20lbまでしかラインナップにないのでビッグベイトゲームには向いていません。
しかし細いところいえば2lbからあるのでウルトラライトゲームには最適です。
特にフロロと同程度の高感度を持ち合わせながら引張強力・結束強度・扱いやすさという点ではフロロを遙かに凌ぐので、アジング・メバリング入門者にとってこれほど向いているラインはありません。
アジング・メバリングの入門者ではないフロロカーボンのヘビーユーザーが使ってもナノダックスの使いやすさには驚くことでしょう。
アジング・メバリングの入門者がフロロやエステルに手を出してはダメです。
とにかく扱いづらくて釣りが嫌になるから。

と言われたら否定はできないけどね…
ウルトラライトゲームの革命児
ナノダックス・クリスタル・ハードはもともとソルトのウルトラライトゲームのために作られたわけではありません(サンヨーナイロンのウェブサイトでもソルトカテゴリーではありません)。
あらゆる釣りのオールラウンダーのメインラインとして作られたラインです。
でも、ソルトのウルトラライトゲームほどナノダックスが活きる釣りも他にはありません。
もし、ウルトラライトゲームを始めてみようと思った人がいれば、迷わずnanodaX Crystal Hardを使うことを強くオススメします。
そして、ウルトラライトゲームに少し慣れた頃にフロロカーボンやエステルラインを使ってみてください。
ナノダックスがいかに使いやすいかがわかることでしょう。
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