先日、釣り場で車上荒らしの被害に遭ったと思われる人が実況見分に立ち会ってるところに遭遇しました。
場所と格好からするとおそらく釣り人だと思われます。
管理人が車上荒らしの被害現場に遭遇したのはこれで3度目です。
なぜ、これほどまでに釣り人は車上荒らしの被害に遭うのでしょうか。
どうすれば車上荒らしの被害を予防できるのでしょうか。
このページでは釣り場における車上荒らし対策についてご紹介します。
なぜ車上荒らしの被害者になるのか?
釣り人の車だとすぐにわかる
(場所にもよりますが)周辺に海しかないような場所に車が停めてあると、釣り人の車であることは明らかです。
窃盗犯はプロです。
窃盗犯は常に対象となる車を物色して狙っています。
プロの目から見れば釣り人の車というのはすぐにわかります。
釣り道具をディスプレイしてある
これが一番の大問題
車内ロッドホルダーを取り付けて、その日は使いもしないロッド(リール付)を車内に陳列してあれば誰だって釣り人の車であることはすぐにわかります。
それからフローティングベストをハンガーに掛けて車内に吊るすのもアウト。
これも遠くから見てすぐにわかります。
「釣り人の車です」とアピールしているようなものです。
道具が小さいのに高価
プロの窃盗犯は道具の価値を当然知っています。
リールなんてコートのポケットに入る大きさなのにフラッグシップモデルだと7万円前後します。
ネットオークションで売れば5万円ほどで売れるでしょう(程度にもよります)。
車から長時間離れる
釣り人が一度車を離れると、忘れ物でもない限り最低1時間は車に戻らないでしょう。
車は完全に無防備な状態です。
これは「釣り」というレジャーの性質上やむを得ないことですが、窃盗犯にとっても、とても有意義な時間になってしまいます。
慢心
これをけっこう大きな問題です。
車上荒らしの被害に遭った釣り人の中で
「今日は車上荒らしに遭うかも…」
と思いながら釣りをしている人がいるでしょうか?
(絶対とは言い切れませんが)そんな釣り人はまずいないと思います。
「まさか自分が車上荒らしの被害に遭うなんて…」
そう思う人が99.9%以上でしょ、間違いないっ。
だから使わないタックルや釣り道具を積んでいるんです。
そういう心の隙をつくるのは絶対にNGです。
車上荒らしを防ぐには?
釣り具を残さない
これが一番確実な方法です。
という釣り道具が山のように積んである車がたくさんあります。
確かに、釣り具の積み下ろしはかなり面倒です。
「今日、時間ができたから釣りに行ってみようか」
と思い立って釣りに行くこともあるので、使うか使わないかわかならないけど一応釣り道具を車に積んでおくというのはすごく理解できます。
でも、車上荒らしの被害に遭う原因はまさにそこです。
車に積んでいるから被害に遭う。
これがすべてです。
こういう言い方をすると
と言われそうですが…
それはかなりレアケースだと思っています。
そもそも釣り人の車を狙う車上荒らしは釣り道具を狙うのであって、「釣り人の車だからとりあえず狙ってみようか…」という犯行はそれほど多くないでしょう。
車上荒らしだって無闇やたらに車上荒らしをするわけではなく、タックルが積んである車を確実に狙いたいのは当然です。
釣り具を積んでいない車をあえて狙うことはありません。
釣り道具が積んであるかどうかわからない車を狙うのもリスクがあるので、釣り具を積んでいない車はできる限り選択肢から外したいのが本音でしょう。
普通に考えて、釣り道具がディスプレイしてある車と釣具が一切乗っていない車があった場合、釣り具がディスプレイしてある車から狙うのは当然の成り行きです。
その日の釣りに使う物以外の釣り具は車に置かないのが最も確実です。
釣り具を隠す
車に釣り具を置かないのが確実といっても、タックルはある程度多めに車に備えて起きたいのが釣り人の性です。
これは管理人も同じです。
使わない釣り具でも
「もしかしたら…」
があるかもしれないので少し多めに置いています。
ルアーを余分に持って行くことはよくあります。
やむを得ず釣り具を余分に持って行く場合には、必ず外から見えないように車載しておくようにしましょう。
窓に日よけのアルミシートを貼ってもイイですし、カモフラージュのために釣りとは無関係の荷物(ベビーカーとか)を目立つように積んでおくのもいいでしょう。
とにかくパッと見で釣り道具がわからなければ及第点です。
間違っても「いかにも何か隠しています」的な隠し方はしないでください。
釣り道具のうえにシートを掛けるような「シートの下に何か隠しています」みたいなのはやめましょう。
盗られてもあきらめのつく物だけを置く
どうしても車に積んでおきたい釣り道具の筆頭が「予備のタックル」です。
釣り場に行って「竿が折れた」とか「リールから異音がする」という事態が発生したときに備えて予備のタックルはとりあえず置いておきたいものです。
それは管理人も同じです。
管理人の場合は予備のタックルとして2世代くらい前のリールと、市場で売りにくい自作ロッド(最近使っていない自作ロッド)を置いています。
2世代くらい前のリールだと万が一盗られても精神的にもそれほど傷は大きくないですし、自作ロッドであればまた作れば済みます。
もちろん車上荒らしの被害に遭えば精神的にかなり凹むでしょうが、釣り具としてはあきらめのつく物たちです。
釣り具の積み下ろしを工夫する
釣り具を車載したままにする一番の原因は積み下ろしが面倒だからです。
タックルの積み下ろしをスムーズにすることでタックルの積み下ろしに対するハードルがかなり下がります。
タックルの楽な積み下ろし方法については、自宅でのタックル収納場所を含めて構築した方がイイです。
持ち運ぶ方法だけを考えても、自宅での保管・収納方法が煩雑である場合には、自宅での保管・収納をあきらめて結局、車載するようになってしまいます。
最近の管理人のオススメはEVAバッグで自宅から車への荷物の積み下ろしをすることです。
心に隙をつくらない
想像してみて下さい。
車上荒らしの被害に遭った釣り人の中に「今日は車上荒らしに遭うかもしれないけどタックルを積んでおこう」と思ってタックルを積みっ放しにして、被害に遭った人がいると思いますか?
ほぼ100%に近い人が「自分は車上荒らしの被害には遭わないだろう」という根拠のない慢心のためにタックルを車載して被害に遭っているのです。
「車上荒らしの被害に遭うだろう」と思って車上荒らしの被害に遭っている人なんていません。
それでも被害者になるのです。
いつ誰がどのようなタイミングで被害者になるかなんて誰にもわかりません。
それでも「自分は車上荒らしの被害には遭わないだろう」と思う人がいるのであれば、それは単なる慢心です。
いつ何時、車上荒らしの被害に遭ってもおかしくないと思って備えておくことが大切です。
まとめ
◆釣り人の車は狙いやすい
◆一目瞭然で「釣り人の車」とわかる車もある
◆余計な荷物はできれば載せない
◆載せる場合は最小限度
◆釣り具の積み下ろしを楽にする方法を考える
◆心に隙をつくらない
釣り具の価値を知っているプロの窃盗犯は、タックルが車載してある車を狙って、釣り人が長時間車を離れている隙に犯行に及びます。
窃盗犯のターゲットにならないためには(当たり前ですが)余計な物を車載したままにしないのが理想です。
また車に釣具が積んであるのがわからないようにすることも防犯対策として必要かつ有効です。
なるべく余計な物を車に乗せておかなくてもいいように、タックルの積み下ろしが楽になるような方法を工夫してみましょう。