アングラーのみなさん。
シンキングバイブレーションってご存知ですか?
よくアマゾンを探訪する人は一度は目にしたことがあることでしょう。
アマゾンっていっても南米ではなくAmazon.co.jpね。
わかりやす~くいえば『コピールアー』の類いです。
アマゾンを探訪する人は一度は目に留まったことがあるであろう、まんまパ〇リっぽい感じのルアー。
最初のうちは
という感じでスルーしていましたが、関連商品に何度も何度も表示されるし、見た目が〇〇にソックリなルアーが多いので
と興味を抱く人も少なくないでしょう。
そこで、人柱系アングラーの管理人が、懐を痛めながらローリングベイ●にソックリなあのルアーを使ってみました。
このページではローリングベイ●そっくりなシンキングバイブレーションをご紹介します。
コチラ↓もおすすめです。
「今さらレビューする意味があるんだろうか?」と何度も自問自答した ローリングベイト 。発売後20年くらいは経っていますが、その釣獲力は衰えることを知りません。このルアーを知らないと非国民とさえ言われるほど有名なルアーです。[…]
シンキングバイブレーション?
シンキングバイブレーションとはAmazonで販売されているローリングベイ●そっくりなルアーです。
ルアーのアイ(目)の違い以外でローリングベイトと見分けることができる人はほとんどいないのではないか?
そう思えるくらいにローリングベイト●にそっくりです。
ディテール
正面から見るとこんな感じ。
向かって左がシンキングバイブレーション。右がローリングベイ●。
うーん…
顔周りの作りが雑のように思えます。
というより、アイ(目)の質が悪いのか?
シンキングバイブレーションは目のくぼみが大きく見えます(実際にくぼんでいる)。
ちなみにローリングベイ●はこんな感じ。
左右のアイのバランスが綺麗です。
横から見るとこんな感じ↓。
写真1枚目がシンキングバイブレーション。写真2枚目がローリングベイ●。
どちらのルアーも背中にリップが付いています。
ローリングベイ●のリップの方がやや先が鋭角でしょうか?
いずれにしても『明らかにおかしい!』というような違いはありません。
というより、ここまでそっくりなルアーが出回っていることが『明らかにおかしい!』といえますが…
ルアーの表記によれば77mm16g。
ローリングベイ●の公式サイズが77mmの15gなので、ローリングベイトより1g重く設定して差別化を図っている(?)
とりあえず計量してみた
この手のパクリルアーというかコピー商品でよく見かけるレビューが
みたいコメント。
確かにウエイトの誤差ってアクションにも影響を与えかねない超重要なファクターです。
なので、一応全部計量してみました。
!!?
16gのルアーが1個もないんだけど(笑
でもなぜか、80%のルアーがローリングベイ●と同じ15g。
『うちのルアーはローリングベイ●とはウエイトも違うし別のルアーですよ』
って感じで本物とは違うルアーということを装うメーカーの手段かな…?
よくわかりませんが、とにかくルアーのウエイトがボディに表記された重さよりも1gほど軽くローリングベイ●と同じ重さでした。
ちなみにローリングベイトはといえば…
17g!!?
ダメじゃん!!
…というわけではありません。
写真のローリングベイトはツネミとコラボした特別モデルで、公式サイズが77mm17gです。
使用感は??
まんまローリングベイ●
とりあえず実釣でどの程度使えるか…
ということでローリングベイ●の代わりにシンキングバイブレーションを現場へ持ち込んでみました。
すると…
まんまローリングベイトじゃん(; ・`д・´)
とりあえず、投げたときのキャストフィールがほとんど同じ(体感的にはまったく同じ)。
この記事↓でも紹介しましたが、ローリングベイトってサイズ・フォルム的にかなり飛距離が出そうなんですが、思ったほどは伸びません。
インプレッション的には
『かなり飛んだ!!!』
というよりも
『まぁ飛んだね。このサイズ・フォルム的にはこれくらいは普通に飛ぶよね』
って感じ。
その飛びの印象がローリングベイ●そのまんま(笑
そして、リトリーブ時に手に伝わる振動。
スローでは手元に伝わる振動はほぼなく、ミディアムリトリーブくらいからやや振動を感じ始め、ファストリトリーブでようやく『あ。動いてる』って感じるようになります。
具体的にアクションが同じか?といわれると、そこまで動体視力は良くないのでわかりませんけどね
釣獲力は?
僕の釣果はといえば
セイゴ2匹
これだけ(;´・ω・)
でも、ローリングベイ●だからといってランカーばかり釣れるわけじゃないし、むしろセイゴもたくさん釣れるので、そこらへんは問題なし。
Amazonのレビューによれば
など概ね高評価。
シンキングバイブレーションのユーザーの釣果は上々のようです。
ややバランスの悪いのやつがいた
使用感としてはローリングベイ●同様に使用できるシンキングバイブレーションですが、5個中の1個がふとした瞬間にバランスの悪さが気になりました。
↑コイツです。
まぁ「これはアウト」というほどではなく、本当に「ややバランスが悪い」という程度。
スナップを通すアイの角度を変えたりしてみましたが、なかなか納得いくバランス泳ぎにはなりませんでした。
とはいえ、実は釣れたセイゴのうちの1匹はこのグリーンバックカラーで釣っているので、釣獲力に問題があるほどの不良品ではありませんでした。
ここが不満!
微妙に値段が高い
この手のコピー商品は(経験上)5個セットで1500円前後で販売されることが多いです。
でも、シンキングバイブレーションは5個で3100円ほど。
通常のコピー商品の価格からしたら2倍の高値です。
通常のコピー商品の価格ってなんだよって感じですが(笑
1個あたり600円ほどします。
ローリングベイ●が1個1400円前後なので、それと比べるとはるかに安いですが、コピー商品に600円も出すのかよっていう葛藤が生まれるような値段です。
オルルド釣具じゃないの?
このウェブサイトにも度々登場する『オルルド釣具』。
その商品の中にも同じ名前の同じ商品がありました。
シンキングバイブレーションという名のローリングベイ●そっくりさん。
あれ、どうなったの?? 今では売ってないんだけど。
オルルド釣具のシンキングバイブレーションは、このシンキングバイブレーションの半値くらい(1500円前後)でしたが、オルルド釣具のシンキングバイブレーションとは別物なのでしょうか??
もうちょっとコピー商品同士の横の繋がりを明確にしてほしいところです。
ローリングベイ●の代替品としては使ってほしくない
僕が使ってみた感じでは、シンキングバイブレーションはほぼローリングベイ●です(笑
「ほぼ」というのは、「細かい作りの粗さ」を考慮すると…って意味です。
そこさえ目をつぶれば『まんまローリングベイ●』ですよ。
それくらいよくコピーできてます。
なので、使用感としてはローリングベイ●として使うことは全然可能です。
ただ、ローリングベイ●を愛する僕としては、ローリングベイ●として使うならローリングベイ●を使ってほしいってのが純粋な気持ちです。
このウェブサイトで何度も紹介していますが、こういうコピー商品がガンガン出回ると、開発者側の開発意欲って絶対に削がれるからね。
ただね…
日本のルアー業界って
発売後数年はバンバン売りまくって、売れ行きが落ち着いた頃には廃盤になって、翌年には新製品が…
って感じで目まぐるしく商品の入れ替えがあるから、アングラーの懐には全然優しくないっていう事情があります。
これはルアーフィッシング入門者がルアーフィッシングに足を踏み入れる障壁になっているとさえ思うことがあります。
ルアーを買っても買っても新商品が登場して、そのたびに周りの先輩アングラーや釣具屋やメディアプロから散々勧められて、
って気持ちになりますからね。
ルアーフィッシング業界は入門アングラーに優しくない面もかなりあるので、入門者が『気兼ねなく、釣れるルアーを使いたい!』って感じでシンキングバイブレーションを使うのなら全然アリなルアーといえます。