シーバスハンターのバイブレーション版としてリリースされていたシーバスハンターバイブ70S。
2022年9月。
そのバイブ70SがZの名を冠してフルモデルチェンジされました。
このページではシーバスハンターバイブZについてご紹介します。
シーバスフィッシングの20年選手以上になると、シーバスハンターを使ったことのない人はほとんどいないのでは?そう思えるくらい、入門ルアーの代名詞として君臨するのがダイワのシーバスハンターです。このページでは、ビギナー[…]
ダイワのハイコストパフォーマンスシーバスルアーのロングセラーシリーズ『シーバスハンター』。これまで、ミノーとバイブレーションはリリースされていました。そして、ついにシーバスハンターシリーズから待望のシンキングペンシ[…]
シーバスハンターバイブZとは
バイブZとは
シーバスハンターといえば、ダイワのシーバス用入門ルアーとして知らない人はいないと言えるほど有名なシリーズです。
おそらく、シーバスの20年選手以上であれば、一度はシーバスハンターを使ったことがあるのではないでしょうか。
それくらい、シーバスビギナーに愛されてきたシリーズです。
かつては、シーバスハンターといえばミノーだけでした。
現在はバイブレーション版もリリースされています。
そのシーバスハンターシリーズのバイブレーション版がバイブZです。
70Sからドラスティックなモデルチェンジ
前モデルはスタンダードなサイズとフォルムの樹脂製(中空)バイブレーションでした(写真下)。
それが、バイブZになり、樹脂製フルソリッドバイブレーションに進化(?)を遂げました。
かなり思い切った路線変更です。
バイブZのサイズ
バイブZのサイズ展開は下記の一種類のみです。
ルアーフィッシング経験が長いと、この数字を見てピンとくると思いますが…
最近のバイブレーションとしてはやや重い部類になります。
中空製の70S(14g)から比べると8.5g(60%)も増えているので、大幅な変更点といえます。
ディテール
一応、樹脂製バイブレーションということもあり、メタルバイブレーションと比べると、かなり体高があります。
同じダイワのリアルスティール(写真上)と比べると、フォルムの違いが明らかです。
18gのリアルスティールとは4.5gの違いしかないのに、ボディのサイズがまるで違います。
上から見るとこんな感じ。
ボディ前方部にウエイトがあり、後方部はスリムになっています。
ウエイト部分もややスリムです。
どちらかといえば、昔風のオーソドックスなメタルバイブレーションに近い形状です。
特徴
圧倒的な飛距離
バイブ70Sは14gの中空樹脂製。
これに対して、バイブZは22.5gのフルソリッド樹脂製。
このフルソリッド化により、前モデルとは比べ物にならないくらいの飛距離を叩き出せるようになりました。
ソリッドバイブレーションなので、当たり前といえば当たり前ですが…
ビギナーが使っても「爽快な飛び」が実現可能です。
超リーズナブルな価格
メタルバイブレーションでも1500円を超える今の時代。
バイブZは樹脂製でありながら店頭価格800円ほどで購入可能です。
ダイワのルアーがこの価格で使用できるというのは、それだけでビギナーにとってはアドバンテージになります。
よく釣れる
シーバスハンターの代名詞ともいえる低価格。
しかし、シーバスハンターの魅力は価格の安さだけではありません。
確かな釣獲力
この価格と釣獲力のバランスの良さこそがシーバスハンターシリーズの真骨頂であり、バイブZがシーバスハンターの名を冠する所以です。
使用感
バイブZが発売されて以降、バイブレーションはバイブZをメインに使用してみました。
前モデルと比較するとぶっ飛ぶ
バイブZは、長さは前モデルと同じですが、ウエイトが60%も増えています。
そのため、キャストした瞬間からキャストフィールが別物です。
前モデルと比べるとサーチできる範囲が格段に広くなっています。
サイズ感のわりには引き抵抗はかなり軽め
バイブZはメタルバイブレーションと比べるとかなり体高のあるタイプのルアーです。
上の写真のとおり、リアルスティールとのフォルムの違いは明らかです。
バイブZとリアルスティールの重さの差はわずか4.5gですが、サイズ感がまるで違います。
しかし、バイブZはウエイト部分がかなりスリムな形状になっています。
そのため、ボリュームのあるサイズ感のわりには引き抵抗はかなり軽めに設定されています。
タイトで細かいピッチ
メタルバイブレーションは、比較的巻き抵抗の大きいワイドピッチのルアーが多いのが特徴です。
よく「鉄板系はスレやすい」と語られるのはそのためです。
これに対して、樹脂製のバイブZは、ナローピッチの細かくてタイトなアクションに設定されています。
フォルムはボリュームがあってシーバスを惹きつけやすいですが、泳ぎのピッチは細かくてタイトなので、引き抵抗が軽く、食わせの面でも違和感なくバイトに持ち込めるので、ビギナーでも扱いやすい設計といえます。
キャストにやや難あり
着水後の使用感は抜群にいいバイブZ。
一番の難点はキャストのときの投げ難さ(不安感)です。
体高のある形状のため、キャスト時の指を離すまでのテイクバックのときに空気抵抗をけっこう感じます。
通常、キャストというのは
グッと反発力をためて
ビシュッと投げる
これがキャストの過程です。
バイブZはメタルバイブと比べるとボリュームがあるため、グイッと曲げてグッとためる瞬間、ロッドにやや不安感を覚えることがあります。
ロッドの限界値を把握できているアングラーであれば特に問題はないでしょう。
ただ、ビギナーの場合には、Mクラスくらいの硬さのロッドでなければやや不安を覚えるはずです。
大きく振りかぶって「せいやっ!」と放るイメージの方が(たぶん)投げやすいでしょう。
釣獲力に疑いなし
このルアーで一番最初にシーバスを釣ったのは、ルアーをボトムまで落としているときでした。
人差し指で軽くテンションを掛けながらルアーを落としていたら、突然、シーバスがルアーを引っ手繰っていきました。
巻いても釣れる。
落としても釣れる。
この確かな釣獲力こそシーバスハンターの所以です。
塗装が剥がれやすい
メタルバイブ全般に共通していえる塗装の剥がれやすさ。
これは、なぜかバイブZも同じです。
僕のバイブZは、シーバスを釣る前にすでにパリパリと剥がれ始めていました。
僕の選んだ『マットチャート』が剥がれやすいだけなのかもしれませんが…
とにかく、簡単に塗装が剥がれてしまいました。
メタルバイブは簡単に塗装が剥がれますが、樹脂製のバイブZも剥がれやすいと感じました。
ドラスティックなフルモデルチェンジ!!
バイブZが発表されたときはとても驚きました。
樹脂製中空だった前モデル。
なのに、バイブZはメタルバイブ感のある樹脂製フルソリッド。
でも、使ってみると、さすがのダイワ。さすがのシーバスハンター。
投げ難さはあるものの、飛距離と、巻いたときの使用感はかなり爽快です。
しかも、釣れる。
安価で怪しい中華製メタルバイブレーションが溢れる昨今。
「安価な鉄板バイブ」というカテゴリーで勝負するのはなかなか難しいものです。
しかし、そこはダイワの経験と実績と技術力。
まさかのフルソリッド化を果たしたシーバスハンターバイブZ。
リーズナブルな価格に加えて、確かな釣獲力を兼ね備えたシーバスハンターバイブZ。
釣れるかどうか不安になりながら中華製のメタルバイブレーションで釣りをしている人は、ぜひシーバスハンター バイブZを使ってみてください。
きっと、釣獲力差を体感できることでしょう。
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