アングラーのみなさん。
momoルアーってご存知ですか?
よくアマゾンを探訪する人は一度は目にしたことがあることでしょう。
アマゾンっていっても南米ではなくAmazon.co.jpね。
わかりやす~くいえば『パク〇ルアー』の類いです。
アマゾンを探訪する人は一度は目に留まったことがあるであろう、まんまパ〇リっぽい感じのルアー。
最初のうちは
という感じでスルーしていましたが、関連商品に何度も何度も表示されるし、見た目が〇〇にソックリなルアーが多いので
と興味を抱く人も少なくないでしょう。
そこで、人柱系アングラーの管理人が、懐を痛めながらmomoルアーの中からVJにソックリなあのルアーを使ってみました。
このページではmomoルアーのメタルバイブレーションシャッド(MVS)ジグヘッドをご紹介します。
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momoルアーとは
momoルアーってなに??
momoルアーとは…
って説明しようと思ってどれだけ検索をかけても、僕の検索エンジンではmomoルアーに関する詳細な情報はヒットしませんでした。
それだけ謎に包まれたルアーメーカーです。
※あくまで私見です。
momoルアーで検索をかけても、momoルアーを扱っているネットショップの商品ページか、僕みたいにネタ的にこれを購入してみた釣り人のネタ記事しかヒットしませんでした。
それだけ謎に包まれたルアーメーカーです。
リスペクト感がハンパない
momoルアーの一つの特徴として日本のルアーに対するリスペクト感がハンパないということがあります。
日本のルアーをリスペクトしすぎて、作る製品作る製品どれも日本のルアーそっくりになってしまっています。
日本のルアーそっくりな仕上がりになってしまっていることが故意なのか過失なのか僕にはわかりませんが、とにかくエゲツないほど日本のルアーにそっくりです。
日本では故意でこれを行なうことをいわゆる『パクリ』といいます。
momoルアーがパクリなのかそうでないかはわかりません。
なので、momoルアーが日本のルアーにそっくりなのは、日本のルアーをリスペクトしすぎた結果としておきます。
MVSとは
MVSってなに?
momoルアーからリリースされているMVSとは、メタルバイブレーションシャッド(MVS)というジグヘッドとシャッドテールワームがセットになったソフトベイトです。
とはいえ、まとめ買いすればセットみたいなもんだけどね。
まぁ、見ればわかるとおり、まんまVJ(コアマン)です。
コアマンに対するリスペクト感がハンパないくらいにそっくりです。
ちなみに上がVJ 下がMVSです。
ラインナップ
MVSのラインナップ(ジグヘッドの重さ)は
です。
ちなみにVJのラインナップは
です。
ここも、momoルアーのVJに対するリスペクトがハンパない
MVSとVJを比べてみた
ジグヘッドの外観
ジグヘッドのペイントは見分けがつかないくらい同じです。
リスペクトが強すぎるとここまで似てしまうんでしょうか…?
VJにはアゴの部分にcoremanとVJ-22というふうにメーカーと製品名が書かれています。
MVSには書かれていないので見分けることが可能です。
正面から見るとこんな感じ。
どちらかの方がヘッドに厚みがある…ということもなく、そのへんに置いてあってもまず別のものだとは思えません。
ワームストッパー
ワームをねじ込んで装着する部分です。
ワームストッパーにはわずかに違いがあります。
まず、ストッパーの軸の太さ。
momoルアーよりVJの方が軸が太いです。
あとは端っこの処理。
VJの方はワームストッパーの先端の余ったワイヤー部分が切り落として処理してありますが、MVSの方はストッパーの先端の余ったワイヤー部分はそのままにストッパー全体に鉛コーティングされています。
ソフトベイト
左がVJのデカカリシャッド。右がMVSのソフトベイト。
MVSのソフトベイトの方はテール部分の作り(処理)が雑なので、テロンと横に寝てしまいます。
デカカリシャッドはテール部分までしっかりと作り込まれて張りもあるため、置いてもテールがピンと張っています。
ボディ部分の硬さはほとんど同じです。
気持ち「デカカリシャッドが硬いかな?」と思うこともありますが、基本的には同じ硬さです。
テール部分はデカカリシャッドの方がはるかに作りが丁寧です。
momoルアーのシャッドはテール部分がテロンテロンでスゲー柔らかい。
価格
VJ 1個あたり1500円
価格はずいぶん違います。
…が、MVSもパチ〇ンのわりにはかなり高い!
1個400円くらいだったら許容できるけど1個800円はパ〇リ商品の限度を超えている!
結論
これはmomoルアーがコアマンをパ〇ッてる。
リスペクトでは済まされない。
まぁ、もともとリスペクトで済ますつもりはないけど…
VJが市場でなかなか手に入らないのをいいことに、パ〇リ商品を堂々と高値で売っているといえます。
MVSのここがイマイチ
塗装が剥がれやすい(らしい)
MVSのレビューでもっとも多いのが
とか
といった商品の作りに関する不満点。
この点については悪い評価が目立ちます。
実際に現物を細かく見てみると、VJは魚の胸ビレが綺麗に描かれていますが、MVSの胸ビレは途中までしか描かれていなくて描かれ方が雑です。
でも、もともとジグヘッドって、ヘッドに塗装なんてない鉛むき出しのものがほとんどなので、僕はそれほど気になりません。
ワームがズレやすい
これも僕はまったくありませんでしたが、momoルアーを使った友人の話ではソフトベイトがけっこう簡単にズレたり外れたりしたらしい。
個体差なのか、キャストやリトリーブのときのクセの違いなのか、ソフトベイトの出来の問題なのか…理由はわかりませんが、友人の評価としては「ソフトベイトがズレやすい」ということでした。
ただ、これにはズレにくくする方法もあります。
一つにはリアフックのハリを1本ソフトベイトに差し込んでしまう方法です。
こうすることでワームがズレるのをほぼ防げます。
魚が釣れたときにワームが裂けるリスクが大きいですが、キャスト中のストレスは解消されます。
もう一つは(あまりおすすめしませんが)ジグヘッドとソフトベイトをツリロンみたいな釣り用の瞬間接着剤で固定してしまうこと。
瞬間接着剤をいつも準備しておくのは面倒なのであまりおすすめできませんが、ワームの固定方法としてはメジャーな方法です。
結局、MVSは買いかなのか?
VJの代替品としてはオススメしない
僕個人的には、momoルアーのMVSをVJの代わりとして買うということについてはあまりおすすめできません。
それは、momoルアーの出来が悪いから…ということではありません。
実際にSNSを見ていてもmomoルアーでの釣果報告はかなり上がっていますし、僕の釣り友も僕の横でMVSでポンポンとセイゴを釣っていました。
SNSや釣り友の釣果を見ている限りでは、momoルアーでは釣れないってことは一切ありません。
じゃあ、なぜオススメできないか?
それは、こういうコピー商品が我が物顔で出回ると本家のメーカー側の開発モチベーションに影響があるからです。
メーカーは時間とお金をかけて新製品を開発・販売する。
コピーメーカーは、メーカーが時間とお金を掛けてリリースまで漕ぎつけた製品の粗悪・格安・でもしっかりと釣れるコピー商品を販売する。
ユーザーは、どっちでもよく釣れるので、粗悪さに目をつぶって安いコピー商品を購入する。
そういう土壌が出来あがってしまうと、メーカーがお金を掛けて新製品を開発するのがバカバカしくなってしまいます。
そうすると、いい製品も生まれにくくなってしまう。
ユーザーにとっては格安のコピー商品は「安くて釣れればいい」って感じですが、将来の業界的なことを考えれば僕は安易にコピー商品を使いたくないっていう想いがあります。
VJの問題点
じゃあ、なんで多くのアングラーがmomoルアーのMVSが気になるのか?
それはMVSの値段が安いというだけではありません。
VJって需要に対して供給が追いついていなくてなかなか手に入らないんです。
僕の地元の釣具屋でも「おひとり様1個まで」みたいな縛りがあるショップもあります。
釣具屋で買えば1500円で買えるのに、ネットで買うと3000円オーバーって状態です。(2021年1月現在)
多くのアングラーがVJが買いたくても買えないという切実な思いを抱えているのです。
VJのいいところ
VJのいいところはシーバスを根こそぎ狩れるということ…
みたいな単純な話ではありません。
VJのすごくいいところはトリプルフックが2つ装着できることです。しかも装着できるソフトベイトを選ばない。
トリプルフックが2つ装着できるジグヘッドは他のメーカーからも発売されていますが、だいたいどのメーカーのジグヘッドも自社のソフトベイトを装着する前提のジグヘッドの形状をしています。
もっとも多いのはソフトベイトにスリットが必要なパターン。
ソフトベイトのスリットにジグヘッドをはめ込むとジグヘッドとソフトベイトが上手く収まるようにできています。
でもVJはソフトベイト側のスリットが不要ので、附属のソフトベイト以外の別のソフトベイトも装着することができます。
僕みたいに「スティールベイトやイージーシャイナーが余ってるからシーバスに使いたい!」ってアングラーが一番使いやすいのがVJのジグヘッドなんです。
MVSという選択肢
MVSはVJのパ〇リなので、ソフトベイトをほとんど選ぶことなく装着可能です。しかもトリプルフックが2コ付けられる。
(権利関係の問題かもしれませんが)こういうジグヘッドって種類が限られています。
なので、VJの代替品としてではなく、ソフトベイト用のジグヘッドとして使うのであれば比較的罪悪感も少なく使うことができるかもしれません。
でもVJみたいにスリムかつシンプルな形状じゃないので、個人的には好みではありません。
おすすめしないが使い道は豊富!
大人気ルアーVJにソックリなmomoルアーのMVS。
今後の釣り業界の発展のことを考えれば、VJの代替品として購入することはあまりおすすめできません。
でも「VJみたいにダブルトレブルフックでソフトベイトを選ばないジグヘッドが使いたい!」「でもVJが全然手に入らない!」という切実な思いのアングラーがいることも、また事実。
そういうアングラーが、VJの代替品としてではなく、単純にジグヘッドとしてMVSを使用するのにはけっこう使い勝手がいい商品といえます。
これを機にVJがもっとお求めやすくなることを願っています。