「今さらレビューする意味があるんだろうか?」と何度も自問自答した ローリングベイト 。
発売後20年くらいは経っていますが、その釣獲力は衰えることを知りません。
このルアーを知らないと非国民とさえ言われるほど有名なルアーです。
水面に気配のないエリアで僕が最初に投げるのは決まってコレ。
ローリングベイトさえあればそのエリアのシーバスを根こそぎ狩ることができるんじゃないかと思えるほど、今でも破壊力は抜群です。
このページではシーバスにとってリーサルウエポンともいうべきローリングベイトの魅力をご紹介します。
ローリングベイトとは
ローリングベイトは2001年頃にタックルハウスから発売されたシーバス用のシンキングプラグです。
その最大の特徴は、ミノーでもシンキングペンシルでもバイブレーションでもない、どんなカテゴリーにも属さない唯一無二なルアーという点です。
『ミノー』や『バイブレーション』というカテゴリーの横並びに『ローリングベイト』というカテゴリーがあるといってもいいくらい独創的なフォルムをしています。
でも、よく見ると愛くるしい顔です
プロと名のつくアングラーであれば「絶対に一度は使ったことがある」だろうといえるほど有名なルアーです。
ローリングベイトの種類
基本モデル
◆66mm 12g
◆77mm 15g
◆88mm 24g
◆99mm 30g
◆77mm 11g
◆88mm 18g
◆99mm 25g
派生モデル
◆48mm 4.5g
◆55mm 8g
◆48mm 4.5g
◆55mm 8g
【ライトゲームモデル(リップレス)】
◆48mm 4.5g
◆48mm 4.5g
◆55mm 8g
◆66mm 12g
◆48mm 4.5g
◆55mm 8g
◆66mm 12g
◆75mm 20g
◆85mm 28g
ローリングベイトのアクション
ローリングベイトはバック(背中)に付いているリップが水を受けて超小刻みなロールアクションを発生させます。
ウォブリングは混ざりません。
ロールのみです。
このローリングアクションがスレたシーバスに効くのか、港湾エリアでは必携のルアーといわれています。
ローリングベイトの使い方
基本的な使い方
ローリングベイトは一風変わったフォルムをしているので、ローリングベイトでシーバスを釣ったことのない人は
と思ってしまいます。
しかもリップが小さくアクションもローリングのみなので、巻き抵抗が極端に少ない。
本当に釣れるかどうかがとても不安になります。
でも、使い方はいたってシンプル。
信じて巻く
これだけです。
ローリングベイトで釣れない人からすれば
と思うかもしれないですが、そこはローリングベイトに対する信頼がまだまだということです。
とにかく
信じて巻け! 以上!!
バチ抜けボトムパターンの使い方
バチ抜けのボトムパターン(底バチ)のときにとても有効なのがローリングベイトLW(ライトウエイト)を使った狙い方です。
冬から夏前にかけてのシーバスフィッシングのお祭りパターンといえば【バチ抜け】。この時期はビギナーでも比較的簡単にシーバスを釣ることができます。その反面、中・上級者アングラーであっても中級者バチパターンは苦[…]
バチは泳力が弱いので、流れのない場所では普通に泳げていても流れがある場所になると基本的には潮流に流されるままに流れて行きます。
底潮の効いているときはボトムに集まりやすくなります。
このバチ抜けの底バチパターンのときに活躍するのがローリングベイトのライトウエイトバージョンです。
ローリングベイトLWをキャストしてボトムを取ります。
軽くてボトムが取りにくいので注意が必要です
ボトムを取ったら、ボトムを舐めるように流れに乗せてボトムを転がします。
とにかくゆっっっくり巻くのがポイントです。
通常の2~3倍くらいゆっくり巻いてください。
早巻き他魚種パターン
主にデイゲームですが、ローリングベイトの小さいモデルで早巻きするとけっこう他魚種がヒットします。
個人的に釣ったことがあるのがブラックバス・チヌ・メバル・マゴチ・アオハタ。
他にもいろんなアングラーが他の多くの魚種を釣り上げていることでしょう。
それくらいいろんな魚に効くルアーです。
ナイトゲームのシーバスで使う場合はスローなタダ巻きが基本です。
でもデイゲームのソルトライトゲームに使う場合には早巻きやトゥイッチがよく効きます。
他魚種狙いのときは小さいサイズが使いやすいです。
ガッカリな点
釣獲力については抜群の威力を発揮するローリングベイトですが、細かいことをいえば気になる点がないわけではない。
思ったほど飛距離がでない
シルエットが小さくウエイトも重いので、いかにも飛距離が出そうな印象を受けますが、案外飛ばないです。
空気抵抗も少なくボディサイズの割にはウエイトもあるので飛びそうな感じはありますが、ボディバランスによって空気抵抗を最小化して飛距離を稼ぐ…というような設計ではないようです。
そのため「まぁ、このくらいかな…」ってぐらいしか飛びません(わかりにくいけど)。
要するに、飛距離に過度な期待は禁物です。
たまに折れる
「折れる」ってどういう意味か?というと、ボディが真ん中から前後にポキッと逝くことです。
今まで2度ほど経験があります。
フロント・リア両方のフックがシーバスに掛かっていたためローリングベイトのボディを持ってシーバスを抜き上げたら、ボディがポッキリと逝きました。
2回も。
「扱い方が雑なんだろ」と言われたら、ぐうの音も出ないけど…。
僕の場合、それでシーバスを逃したからね。
ルアーが折れてシーバスもキャッチできないっていう最悪なパターン。
これで釣れなきゃそこに魚はいない!
世の中に「釣れる」ルアーはたくさんありますが、魚種問わずとにかく魚を狩れるルアーは多くはありません。
ローリングベイトは、そんな魚種問わず魚を狩れる代表的なルアーといえます。
いままで
とか
ってアングラー。
信じる者だけが救われます。