【リール】ハイエンドと下位モデルの違いは何?【初心者向け】

先日釣具屋に行った時に店員さんから

釣具屋店員
利きステラやります?

との誘いを受けました。

なにやら巷では18ステラと20ツインパワーの違いを目隠しして当てる【利きステラ】なるものが流行っているとか…

お店にまだ20ツインパワーがないということで18ステラと19ストラディックで比較させられたのですが…

さすがに違いは歴然(;´・ω・)

けっこう違う…

ただ、その違いが「実釣上、無視できないほどの違いか?」といわれるとそんなことはない。

実際に19ストラディック使っていて何も不便を感じたことはない。

このページではハイエンドリールとエントリーモデルの違いについてご紹介します。

内部構造がけっこう違う

リールを分解洗浄したりパーツ表を見比べてみるとわかるのですが、リールによって内部構造がけっこう違っています。

たとえばピニオンギアやウォームシャフトなどが格納してあるギアボックス。

これがメインフレームボディ(リールフット付ボディ)に格納されている場合もあれば、リールフットの付いていない側のボディに格納されている場合があります。

他にもメインシャフトを支える摺動子ガイドと呼ばれるパーツ。

ステラパーツ表の62番と100番
ヴァンキッシュパーツ表の60番

ステラやツインパワーは摺動子ガイド2本メインシャフトを支えていますが

ヴァンキッシュの摺動子ガイドは1本のみです。

ヴァンキッシュは軽量化を志向するクイックレスポンスシリーズ最高峰のリールなのでボディ剛性との兼ね合いを調製しながらパーツを減らしているものと思われます。

パーツの価格の違い

ドライブギア
ステラ:3600円
ヴァンキッシュ:2550円
ボディ
ステラ:20400円
ヴァンキッシュ:9700円
ハンドル組
ステラ:11250円
ヴァンキッシュ:9700円

※上記パーツ表参照

この価格はあくまで参考です(ボディ組とボディのみの価格だったりするので…)。

要するに同じ種類のパーツであってもモデルによって使われているパーツが違うということ。

コアソリッドシリーズとクイックレスポンスシリーズのハイエンドモデル同士を比較してもパーツの価格にけっこうな違いがあります。

ドライブギアについてみるとステラと下位モデルでは鍛造のプレスの圧力が異なるそうです。

これがドライブギアの価格差になって現れます。

ヴァンキッシュはクイックレスポンスシリーズのハイエンドモデルですが、それでもステラと比べるとこれほどの価格差があります。

ベアリングはどのリールでも同じですが使われている個数によって価格に違いがでます。

この価格差が適正かどうかはシマノにしかわかりません。
ただシマノのパーツの価格設定に差があることは明らかで、これが最終的にはリールの価格差として違いが現れます。

ハイエンドと下位モデルの違いは?

内部構造が違う
パーツの価格が違う

リールそれぞれが内部構造が微妙に違っていて使われているパーツの種類や数が違っています。

それに加えてどのリールにも必ず使われているパーツであっても、製造技術や製造過程の違いから価格差が設定されています。

これらの微妙な違いが最終的にはリールの価格差になって現れます。

結局どうやって選んだらいい?

たぶん本題はこれ。

多くのアングラーが漠然と

釣り人
使われている技術やパーツのランクに違いがあるんだろうな…

というのは理解しています。

理解しているにもかかわらずその価格差が腑に落ちない人がかなり多い。

その理由は

価格差を体感できない

釣具屋で何度もリールをクルクルクルクル…回せばハイエンドと下位モデルの違いは歴然です。

絶対に違いを感じることができます。

問題は

その違いを45000円の価格差として受け入れられるかどうか

というのがリール選びのキモです。

リールに何を求めるかの違いということもできます。

ただ単に「魚を釣るのが目的」ならワゴンリールだって十分です。6~7kgのブリ・ワラサでも問題なく釣り上げられます。リールは「魚を釣る」という目的を達成するための手段にすぎません。

でも(魚を釣るのは当然の前提として)「できる限り快適に釣りをするのが目的」ならワゴンリールではその目的を達成するのは難しいです。

ワゴンリールでももちろん魚は釣れますが「できる限り快適な釣り」という目的を達成するための手段としてはワゴンリールでは力不足です。

あるいはリールにとにかく軽さ(目的)を求める人がいるとします。

その人にとってはステラ(手段)では不十分です。もっと軽いもの(ヴァンキッシュ)があります。

軽さを志向するのであればハイエンドはステラではなくヴァンキッシュです(シマノならね)。

そこから出発して軽いリールを巻き比べて、巻き心地と価格を見比べながらどこまでの価格差なら受け入れられるか?を考えます。

まとめ

高いリールは高いなりの素材(パーツ)が使ってある(前提)
リールに何を求めるか?(目的)
その目的を達成するためにどんなリールが必要か?(手段)
いくつかあるリールのうちどこまでの価格差を許容できるか?(許容)
ショーカラ
まぁそもそもメーカーが設定するパーツの価格が性能差を反映しているのか?って疑問はありますが…
それはとりあえず置いといて

リールのハイエンドモデルと下位モデルは、内部構造やパーツ価格表を見比べると一見してわかる程度の違いがあります。

でも一番困るのは

価格差が体感的にわからない

ってこと。

巻き比べてみても

釣り人
これが3万円の差か…!?

と思うこともしばしば。

リール選びのポイントは

巻き比べた時の巻き心地と価格差をどの程度許容できるか

に他ならない。

もしそれでも困るような…

ショーカラ
目的に合うリールで一番高いの買っとけ。
そうすれば間違いないから。