痒いところに手が届く第一精工から、スタイリッシュに糸クズや切れ端を持ち帰ることができる釣りゴミ収納ケースが一回り小さくなって登場しました。
しばらく使用してみましたが、これがけっこう使い勝手が良かったのでご紹介します。
SNSで「また釣り場がひとつ立入禁止になった…」という悲報が飛び交う昨今。釣り場のゴミ問題は深刻化しています。これから釣りを始めてみようと思うビギナーにとって、もはやタックルの一つという意識を持って欲しいのが『携帯[…]
切れ端×糸クズワインダーとは
切れ端×糸クズワインダーとは、高級タックル小物でお馴染みの王様印の第一精工からリリースされている糸クズ回収器です。
糸クズ回収器と銘打ってますが、ぶっちゃけるとポケットサイズのゴミ箱みたいなもんです。
「ゴミ箱に数百円も金払うのかよ!?」と思われるかもしれませんが、でも、これがなかなかに使い勝手がイイ商品です。
ディテール
外観はこんな感じ。
たぶん糸クズ回収器といわれないと、何をするための道具かわからないでしょう。
アングラーにとってはそれくらい馴染みのないアイテムです。
蓋をパカッと開けると中はこんな感じ。
この中に回収されたラインが入ります。
内側には突起状のものがたくさん付いています。
たぶん、これを見ても、ますます何のための道具かよくわからないことでしょう(;´・ω・)
使い方
このよくわからない道具でどうやって糸クズを回収するか…
ということですが、こ実際に映像を見てもらった方がわかりやすいです。
右側のポケットにラインを入れて、左側のギアの歯みたいな部分を回します。
すると、内側に付いている突起がラインを拾ってラインがスルスルと面白いように回収器の中に入って行きます。
糸クズの回収原理はけっこう原始的な方法です。
でも、アイデアの勝利といったような製品です。
釣り場での糸クズ問題
釣り現場でラインを結んでカットしたときにゴミになるラインの切れ端や、ライントラブルによってやむを得ずにカットしたときのラインの束。
処理に困りません?
正直なところ2~3cmのラインの切れ端であれば僕はそのまま切り落としていますが、10cm20cmになってくるとそのまま捨てるのはかなり抵抗があります。
というより、釣り人である以上2~3cmの切れ端でも切り捨てるべきではないでしょう。
ライントラブルを処理した後のライン束なんて、まずそのまま捨てるわけにはいきません。
とはいえ、ライントラブル後のラインの束をポケットに仕舞うと、ポケットの中で他の物と絡んだりするので、そのポケットにモノを入れられなくなります。
つまり、せっかくのポケットがデッドゾーンになってしまう。
あるいは、ファスナー付きのポケットにラインの切れ端をしまったときなんてファスナーがラインを噛んだ経験ありませんか?
いままでは僕は食品保存用ジッパーをバッグに忍ばせて、ゴミクズはなるべくジッパーに入れるようにしていました。
でも、いちいちジッパーを家から持ち出すのは忘れることがあります。
ゴミを捨てるときも面倒なのでジッパーごと捨てることがあり、けっこうもったいない。
というより家族から「もったいない」ってうるさく言われる…。
長い目で見ると、たぶんジッパーの方が高くつきます。
この点、切れ端×糸クズワインダーがあると半強制的にこのケースにゴミを入れるようになりました。
しかも、使い捨て要素の強い食品保存用ジッパーとは違って、持っていくべきタックルリスト(忘れてはいけないタックルリスト)の中にいつも入っているので、忘れることもほとんどありません(僕の場合はね)。
切れ端×糸クズワインダーを持ち歩くことで釣り場でのライン処理のストレスが劇的に改善されるようになりました。
ワンポイントアドバイス
切れ端×糸クズワインダーにはカラビナを付けられるようになっています。
ですが、僕の釣りスタイルからするとカラビナ直付けよりもマグネットリリーサーを使った方が使い勝手が圧倒的にいいです。
マグネットリリーサーを使ったことない人は「落ちるんじゃないの?」って心配になるかもしれませんが、切れ端×糸クズワインダーはモノがとても軽いので、釣具屋で売られている一般的なマグネットリリーサーであれば、藪漕ぎでとんでもない場所に分け入って行かない限り、マグネットが外れて落ちるようなことはまずありません。
僕の場合、釣りの最中にけっこう頻繁に切れ端×糸クズワインダーを使うので、カラビナでベルトやバッグに直付けするよりもマグネットリリーサーで取り付け・取り外しをした方が圧倒的に楽でした。
釣り人のマナーを持ち歩こう
正直なところ、「ゴミを捨てるのにこんな商品を使わなきゃいけないのかよ」って思える部分もあります。
でも、SNSが発展した昨今、「釣り禁止」になった釣り場というのをよく目にするようになりました。
今までも多かれ少なかれゴミ問題に起因する「釣り禁止」はあったと思いますが、最近は特にそういう問題を目にするようになりました。
身近な釣り場で末永く釣りが続けられるように釣り人のマナーを持ち歩いてみてはいかがでしょうか?