【レビュー】待望のスタンダードシンキングペンシルがDUOから登場!【Seek(シーク)】

DUOのシンキングペンシルといえば、とても有名なのがマニックです。

バチ抜けシーズンの定番といえるでしょう。

マニックがあまりにも有名なため、あまり気にしていない人もいるのですが…

実は、国内最大のルアーメーカーのDUOから、シーバス向けのスタンダードなシンキングペンシルが発売されていない!

ショーカラ
過去にはあったのかもしれませんが、まったく記憶にありません。

別にデュオ信者というわけではないので、どうしても「デュオのシンペンが欲しい!」というわけではありませんが…

…と思っていたところ、2022年になってDUOから待望のシーバス向けスタンダードシンキングペンシルがリリースされました。

そこで、このページではDUOのSeek(シーク)をご紹介します。

Bay RUF Seekとは

Seekとは

Seekとはデュオのベイルーフシリーズからリリースされているシーバス向けのスタンダードシンキングペンシルです。

ベイルーフシリーズといえばマニック

バチパターンでお世話になったことのある人は大変多いでしょう。

それくらいマニックが有名なので、「DUOのシンペン=マニック」という式がすっかり頭に定着し、気付いていない人も多かったのではないでしょうか?

それは…

DUOにスタンダードなシンキングペンシルがない

ということに。

しかし、2022年にようやくベイトライクなシンキングペンシルがリリースされました。

それがSeekです。

Seekのサイズ

Seekには85mmと68mmモデルがあり、それぞれにノーマルウエイトとヘビーウエイトモデルがあります。

つまり、全部で4サイズあります。

85S :85mm 14.5g
85HW:85mm 20g
68S :68mm 7.7g
68HW:68mm 11g

すべてのモデルが固定重心の設定になっています。

外観

シークは、かなりベイトライクなフォルムになっています。

「なぜ今までリリースされていなかった?」と思えるほどスタンダードな外観です。

Seekの最大の特徴はヘッド部分にあります。

まず一つ目の特徴が、ラインアイの下の部分が斜めにカットされていて、水を受ける面が広くなっています。

これにより…かどうかわかりませんが、このヘッドの形状のおかげで『シークスライド』(後述)と呼ばれるシーク独特の大きな泳ぎが生まれるそうです。

そして、二つ目の特徴がラインアイが横向きになっていることです。

この横向きのアイがシーク独特のスライドアクションを助長するそうです。

SとHWの違い

ノーマルモデルとへビーウエイトモデルは、ルアーの目の色で区別できるようになっています。

普通のルアーアイがノーマルモデル。

そして、赤い目の方がヘビーウエイトモデルです。

また、ヘビーウェイトモデルは背中の部分にもきちんと『85HW』と書かれています。

そのため、中古釣具店等でも迷うことはありません。

シークの特徴

シークスライド

Seek(シーク)の最大の特徴は『シークスライド』と呼ばれる不規則に発生するスライドアクションです。

通常のシンキングペンシルの場合、コンスタントリトリーブ(タダ巻き)ではテールを弱々しくスイングするだけのアクションしか発生しません。

しかし、シークは潮流の変化に合わせて大きく横にズレるようなアクションを不規則に発生させます(動画参照)。

これをシークスライドと呼ぶそうです。

水平スイム・水平ローリングフォール

シークは、フォールさせたときに水平に沈むようにウェイトの位置が設定されています。

また、ボディの形状がお腹(下側)の部分がフラットになっています。

そのため、フォールをさせたときに左右に揺れながら水平に沈んでいきます。

さらに、シークスライドを発生させやすくするために、泳ぎの姿勢そのものも水平に泳ぐようにこだわって設計されています。

シークの使用感

サイズ・バランスのわりには飛距離が出る

シークを使ってまず感じたのが「思ったよりも飛距離が出る」ということ。

前情報として「飛距離には期待しない方がいい」と聞いていたので、どんなもんかと思っていたのですが…

14.5gのシンキングペンシルで、水平スイム・水平フォールにこだわったウェイトバランスのわりには案外と飛距離が出ました。

さすがに飛距離を売りにしているスイッチヒッターほどは飛びませんが…。

(個人的には)まっっったく気にならないレベルで飛んでいます。

タダ巻きアクションは超一級品

「さすがデュオ!」というべきでしょうか。

満を持してリリースしてきたスタンダードなシンキングペンシル。

そして、水平スイム・水平フォールに対する徹底的なこだわり。

ゆっっっくりとタダ巻きをしていると、サヨリを追って浅瀬に入ってきたシーバスたちがバンバンとアタックしてきてくれました。

スイッチヒッターは、飛距離にこだわって後方重心気味にしたためか、アクションのときはやや尻下がりのスイム姿勢になっています。

ショーカラ
もちろん、それでも全然問題なく釣れます

でも、シークは、スイッチヒッターに比べるとかなり水平に近いバランスになっています。

通年でどんなエリア、どんなベイトのときにも使いやすいルアーに仕上がっています。

ややワイドなスライドアクション

シークの売りはシークスライドですが、タダ巻きアクションも通常のシンキングペンシルよりも、ややワイドなスライドアクションになっています。

エアオグルのようなスラロームアクションではありません。

また、スネコンのようなワイドなS字の蛇行アクションでもありません。

ただ、一般的なシンキングペンシルのようなテールスイングアクションと比べると、シークの場合はスライドアクションと表現した方がしっくりくる感じです。

フォールでも食ってくる

シーバスというのはフォールに対する反応がとてもいい魚です。

たとえば、メタルジグのようなフォールでアクションするルアーであえれば、フォール中にバンバン食ってきます。

シークは、フォール時にメタルジグのような大きなアクションをすることはありませんが、フォール時に弱々しく体をロールさせながらゆっくりと沈んでいきます。

そのため、フォールをさせながらカウントアップしているときにバイトが出ることもあります。

使い方

タダ巻き(コンスタントリトリーブ)

シークの基本的な使い方はタダ巻きです。

ショーカラ
だいたいほぼすべてのルアーに当てはまることですが

潮流の変化があるところではシーク自体が不規則にスライドしてくれるので、アングラーが意図的に仕掛ける必要はありません。

シークは、フォルムや泳ぐ姿勢がとてもベイトライクなルアーです。

そこで、タダ巻きに徹底的にこだわった方がいいでしょう。

トゥイッチへのレスポンスも◎

タダ巻きに反応がないときや、そもそも魚の気配がないときには、トゥイッチさせてみるのも面白いでしょう。

シークは、細かいロッドワークへのレスポンスがとてもいいです。

そこで、素早くかつ大きく動かすことにより、目立つアクションで仕掛けてみましょう。

使用上の注意点

全体的にはほぼ大満足のシーク。ですが、1つだけ問題が…

それは標準搭載フックが細くて錆びやすいということです。

おそらく、コストを下げるためだと思われますが、とにかく頼りない。

一回目の釣行時に帰宅して直ちに洗いましたが、見事に錆びが出ました(;´・ω・)

最初は

ショーカラ
泳ぎを大きくするための細軸かな?

とも思いましたが、簡単に錆びたのを考慮すると、たぶんコストダウン目的の方が大きいように感じます。

フックのせいで大物を取り逃がすとやりきれないので、気になるときは直ちに交換しましょう。

ちなみに、僕はブルーフック#8を使用中です。

Seekは通年使える超オールマイティ・シンキングペンシル!

シーバス向けのスタンダードシンキンペンシル・Seek。

今までこのカテゴリーのルアーがなかったDUOが、満を持して投入してきました。

そこで、シークを使い込んでみましたが、

サイズ感フォルム飛び泳ぎ沈み

のすべてにおいて妥協のないシンキングペンシルという印象です。

場所やベイトを選ぶことなく、あらゆるシチュエーションでほぼ通年で使うことができるシンキングペンシルといえるでしょう。

DUOの渾身のシンキングペンシルを是非試してみてほしいです。

ショーカラ
フックだけは最初から交換してもいいと思いますよ

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