毎年多くのルアーがリリースされては数年後には姿を消す…を繰り返すルアーフィッシング業界。
20年後に残っているルアーは今のラインナップのうち数%でしょう。
ラインナップからは消えていないけど、ほとんど手に入らないってルアーもある。
あるいは名前は同じだけど全然別のルアーになっちゃったり…ってのもある。
そんな諸行無常の激しいルアー業界の中で『もっと評価されてもよかったのに!!』ってルアーもたくさんあります。
その1つがスティールベイト(スティールハント)。
いまはスティールハント自体が活動していないようで、スティールベイトは中古でしか手に入りません。
なのでウェブサイト運営者的にはリンクを貼って稼いでやろう!ってこともできないから、スティールベイトについて語っても全然お金にならないんだけど…
でも!
それでも!!
スティールベイトについて語ってもいいですか?
スティールベイトとは
スティールベイトとはルアーメーカー(ゴム屋)のスティールハントからリリースされていたソフトルアーです。
多くの独創的なデザインのソフトベイトを世に送り出していましたが、最近はいろんなメーカーのプロスタッフ業務が忙しいためか、スティールハントとしての活動はしていないようです。
なお、フィッシュアローから発売中のビビッドクルーズは楠本直樹氏のデザインです。
アンダーボディに水受けの良い細かいリブがたくさん付いていて、リトリーブするとスイムベイトのようにアンダーボディをブリブリ振ります。
バス用のノーマルモデルのサイズ展開は
ソルトウォーターモデルは
がありました。
もしかしたらもっと細かくサイズ展開されていたかもしれませんが、僕が使っていたのはこれくらいです。
スティールベイトの思い出
人生初のヒラメ60UP
スティールベイトが発売されたのが15年ちょっと前くらいです。
ちょうどその頃、サーフのヒラメゲームが徐々に盛り上がりを見せていました。
そこで僕も
って軽いノリでヒラメを狙い始めました。
ヒラメゲーム流行当初からヒラメにはソフトベイトが強いとされていました。
なので僕もヒラメを狙い始めた最初からソフトベイトを中心にやってみようと思っていました。
でも、その頃のヒラメ用のソフトベイトって(僕的に)目ぼしいものがありませんでした。エコギアのパワーシャッドが推されているような時代です。
個人的にパワーシャッドのフォルムがあまり好きではなかったので、なんかいいソフトベイトないだろうかと探していたとき出会ったのがスティールベイトです。
多関節っぽい独特の形状をしていて、ノーマルリトリーブではテールを左右にブリブリ振ります。
との思いでスティールベイトでヒラメを狙い始めました。
ヒラメゲームの知識はほとんどなかったので手探りで【中海ヒラメ】を追いかけ始め、しばらくは坊主が続きました。
その後、6~7回目くらいの釣行のときでした。
狙って釣れた初めてのヒラメが60UPの良型でした。
ルアーはもちろんスティールベイトです。
ロックフィッシュが爆釣
その後も「ソフトベイトといえばスティールベイト」って感じでスティールベイトを愛用していたところ、新たにダウンサイズモデルのスティールベイト1.5インチ(いちご)が発売されることになりました。
これも最初はバス用でしたが
ってことで、スティールベイトいちごをメバリングに投入しました。
スティールベイトはノーマルセッティングでテールを左右に振りますが、90°傾けてセッティングするとテールを上下に振るようになります(ドルフィンキックのような感じ)。
これはノーマルセッティングです。
テールが左右に分かれます。ボディも左右に振ります。
これは90°傾けたセッティングです。
写真では分かりにくいですがテールが上下に分かれるようになります。
ボディも上下に振るようになります。
このセッティングはシャッドテールワームでは出せない動きで、90°傾けてセッティングしたものを細かくシェイクすると小エビなんかをイメージして使うことができます。
ある晩メバリングをしていたときのことですが、この小エビセッティングがハマったためか、25cmクラスのメバルが入れ食いになりました。
2時間ほど粘って25cmクラスが片手で足りないくらい釣れたことがありました。
アジと違ってメバルって良型がポンポン釣れることってそんなにありませんが、この日は違いました。
偶然なのか、スティールベイトのおかげなのか…
とにかくスティールベイトは僕の中で『もってる』ソフトベイトとしていまなお現役で活躍しています。
スティールベイトのスゴイところ
ほぼすべてのリグに対応
スティールベイトのスゴイところの一つはほぼすべてのリグに対応しているという点。
ノーシンカーリグ・テキサスリグ・フロリダリグ・キャロライナリグ・ダウンショットリグ・ジグヘッドリグ etc…
ストレートリトリーブではスイムベイトのような泳ぎをしますが、サイズを小さくするとエビやカニをイメージして使うこともできます。
なのでボトムでチョンチョンとスローに誘うリグにも対応できます。
あるいはネコリグやジグヘッドワッキーでも非常に面白い動きをします。
もちろんスピナーベイトやラバージグのトレーラーにも最適です。
魚種不問
スティールベイトのスゴイところのもう一つは魚種不問という点です。
ほとんどすべてのリグに対応できるということは、言い換えれば
ワーム(ソフトベイト)で狙える魚種はほとんど狙うことができる
ということです。
ノーシンカーやジグヘッドのストレートリトリーブでシーバス・ヒラメ
ボトム用ジグヘッドやフロリダリグでマゴチ・チヌ・アイナメ
テキサスリグでカサゴ・ソイ・ハタ
ジグヘッド単体でメバル・アジ
もちろんブラックバス・ナマズ
僕自身も↑の魚種の中でナマズ以外はすべてスティールベイトで釣った経験があります。
とにかく「なんでもあり」の超バーサタイルソフトベイトがスティールベイトです。
名品が消えゆく世知辛い世の中
サイズを揃えればこれほどほどオールマイティに使えるワームはないってくらい超優秀なスティールベイト。
でも、楠本直樹氏が忙しいのか、フィッシュアローがフラッシュJシリーズメインでやっていくつもりなのか…
理由はわかりませんが、現在ではスティールベイトは中古品やネットオークションでしか手に入らない!!
釣り業界の諸行無常をありありと実感しますね(;´・ω・)
在庫を抱えている釣具屋さんへ
もし、まだ在庫を抱えてて売れなくて困っている釣具屋さんがあれば相談に乗りますよ?
マジで。
スティールベイトの手持ちの在庫がなくなったら、「ソフトベイトの使い方」を別のソフトベイトで一から学び直さないといけない!!
そんな危機感を覚えるくらい何にでも使えて何でも釣れます、スティールベイト。
ワンパッケージ500円くらいなら全然買いますよ。
最後に
楠本さん、スティールベイト再販して
最近、使い勝手の良さそうなソフトベイトを検索しながら、最終的には↑の結論にたどり着いてしまいます。
結局、スティールベイトが一番使い勝手が良かった。
もしどこかの釣具屋さんで在庫品を見つけたらこっそりと教えてください。
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