【ゼロから始める】お盆の大潮はチャンス?8月中旬のシーバス攻略法!【2025年版】

毎年、釣りに行く機会が増えるのがお盆の時期です。

特に、2025年のお盆は最大で9連休!

ビギナー
大潮だし、絶対釣れるでしょ!

と期待するアングラーも多いはず。

でも実際には

アングラー
空振りだった…
アングラー
ボイルはあるのに食わない…

なんてことにもなりかねません。

このページでは、2025年のお盆の潮回りに着目して、「8月中旬の釣れるタイミングと狙い方」をご紹介します。

執筆者
ショーカラ(y-nax)
『釣り』の翻訳家
最近の釣りメディアでは、釣りに関する情報がメーカーのために中・上級者目線で発信されるようになりました。ナチュラルリリースでは、ビギナー目線で語られることが少なくなった「釣りに関する『キホンのキ』」をビギナー目線で発信しています。

2025年のお盆の潮周りは良い?

結論からいえば、2025年のお盆は「大潮〜後中潮」の好タイミングが重なります!

日付潮回り備考
8月9日(土)大潮満月直後で潮の動きが最も大きい
8月10日(日)大潮ベイトの動きが読みやすい
8月11日(月)大潮下げ始めは特に狙い目
8月12日(火)中潮潮位差はやや落ち着くが安定感あり
8月13日(水)中潮お盆突入、夕マズメ〜ナイト◎
8月14日(木)中潮流れ+明暗狙いが効果的
8月15日(金)小潮ピンスポット狙いが吉
8月16日(土)小潮ルアーのレンジ操作が重要に
8月17日(日)若潮夜よりも朝の反応に注目

特に、満月の大潮~後中潮の潮周りの下げ始めは、流れ+ベイト+シーバスの動きがリンクしやすく、狙い目のタイミングが読みやすくなります。

お盆の大潮が注目される理由

お盆前後は、例年『大潮』が重なることが多いです。

とはいえ

アングラー
ただの大潮でしょ? 年に何十回もあるよね?

と思うアングラーもおられるでしょう。

たしかに、お盆とはいえ、年に何十回もある大潮の一つにすぎません。

しかし、『お盆の大潮』には特別な理由もあります。

海水温が最も高い時期

日本の1年間のうち、気温が最も高い時期は、おおむね7月下旬から8月中旬頃です。

しかし、海水温の上昇は、気温の上昇から半月~1か月くらい遅れてやってきます。

つまり、1年間の中で海水温が最も高い時期は8月中旬から9月上旬くらいになります。

魚の動きが絞りやすい

これは、海水温の高さと関係しています。

通常、大潮の潮周りの魚の動きというのは、季節によって変わります。

 
ショーカラ
水温やベイトの種類・密度によって、同じ季節の中でも様々な動きをします

そのため、デイゲームが有利かナイトゲームが有利か…その時期、その時になってみないとわかりません。

しかし、8月中旬頃の魚の動きを考えるのであれば、狙うのはほぼ一択です。

夕マズメ~朝マヅメにかけての時間帯です。

もちろん、昼行性のベイトなどは日中に活動するため、日中でもシーバスを狙うことは可能です。

ただ、真夏の日中は海水温が高温になるため、溶存酸素の濃度が低下して酸欠状態になりがちです。

そのため、多くのベイトやシーバスは、溶存酸素の多い流れのあるエリアに移動し、水温が安定する時間帯に活動を開始します。

つまり、8月中旬の大潮は、他の季節の大潮と比較すると、魚の動きを絞りやすいタイミングになります。

ベイトの種類・量が安定して多い

シーバスのベイトとなる小魚や甲殻類の種類は、時期によってまちまちです。

宍道湖~中海を例にすると…

初春はバチ抜けが発生し、秋はサヨリが中心になります。初夏や仲秋にはコノシロを追う大型シーバスの群れを狙うこともできます。

シーズンを通して、季節を代表するベイトが現れます。

これに対して、お盆前後の初夏から初秋の時期には、数多くのベイトが登場します。

イナッコ・サヨリ・キス・ハゼといった汽水域を代表するベイト。アジ・カタクチといった回遊魚。ネンブツダイのような海の小型ベイト。さらにはテナガエビをはじめとした甲殻類まで。

海の中には様々なベイトが豊富にいます。

そのため、特定のパターンに絞る必要はなく、いろんなアプローチでシーバスに近づくことができます。

連休のため時間が作りやすい

これはアングラー側のスケジュールの問題です。

大型連休以外の大潮のタイミング(たとえば平日)の場合、仕事や学校で釣行が難しいアングラーもおられるでしょう。

しかし、お盆(および正月)の場合、その前後を含めて連休を設定する会社や事業所がたくさんあります。

つまり、多くのアングラーにとって、お盆はもっとも大型連休を取得しやすい時期といえます。

そのため、お盆の大潮のタイミングは、年間通しても釣行スケジュールを立てやすい時期なのです。

お盆の大潮は『釣りやすさ』が格別

大潮は年間で70~100回ほど発生する潮周りです。

『大潮』という側面だけ捉えれば、お盆とはいえ、数十回ある潮周りの一回にすぎません。

ただ、お盆の頃というのは、水温・ベイトの動きという観点から、年間通してシーバスの行動が比較的絞りやすい時期です。

アングラーとしても、スケジュールを立てやすい時期でもあります。

そのため、お盆の大潮という潮回りは、シーバスを釣りやすいタイミングとして注目されています。

8月中旬の釣り場別の狙い方のヒント

河口・干潟エリア

潮位差が大きくなることで、強い流れが生まれやすくなります。

そのため、「流れが効き始めたタイミング」や「潮目」が狙い目となります。

河口・干潟エリアはベイトが豊富なため、ビギナーでもシーバスにアプローチしやすいエリアです。

ベイトとなるのはイナッコ・ハク・甲殻類から海水の小魚まで多彩です。

満潮からの下げ始めがゴールデンタイムになることが多いです。

【ワンポイント】

ベイトの種類が豊富なため、ベイトが見えなくてもランガン中に一発ドカンと出ることもあります。

都市型河川

夏の夜は「橋脚周りの明暗部」にベイトが集まりやすいため、圧倒的な一級ポイントになります。

また、潮位が高いときは奥のシャローエリアまで入ってくることもあります。

シャローエリアは日中の水温が高すぎるためナイトゲーム一択。

【ワンポイント】

都市型河川の橋脚周りの明暗部を狙う場合、待ち伏せタイプのシーバスをターゲットにするため、着水音や巻きスピードを極力抑えるのがコツです。

シャロー奥まで入ってくるシーバスはベイトを追っているため反応が早いので、素早く広く探る方が釣果が出やすいでしょう。

堤防

外海から小型海水魚の群れが接岸する朝マズメが最も熱いタイミングになります。

小規模な潮目や“岸寄りのベイト跳ね”に注目してみましょう。

そのベイトの下をシーバスや小型の青物が回遊している可能性があります。

ワンポイント

「足元についている個体」が狙いやすいのもこの時期です。

目視できなくても、突然ルアーに襲い掛かてくることもあります。

魚が入っていれば反応は早いので、テンポよくランガンしながら撃っていくのがいいでしょう。

お盆の釣りの注意点

お盆休みは釣り人も多く、魚へのプレッシャーがかかりやすい時期でもあります。

そんなときこそ、『時間帯選び』と『ポイント選び』の精度が重要です。

夕マズメ~朝マズメに時間を絞る
なるべく人が入っていないタイミングを狙う
流れ込みやヨレなどの変化にこだわる

釣り人が多いときは、ポイントに入れる時間帯は一瞬です。

準備不足や出遅れでチャンスを逃さないように、前日から潮汐表をチェックし、日中のうちにポイント選びをしておきましょう。

お盆はベイトとシーバスの“動き”を読め!

2025年のお盆は、大潮から後中潮にかかり、例年よりも大潮のドンピシャ感が強い年です。

うまくタイミングを読めば、1本どころか連発も夢ではありません。

ただ、「大潮だからとにかく釣れる」というわけではありません。

また、暑い夏のシーバスフィッシング。

一日中、沖を目がけてキャストを続けるわけにもいきません。

朝夕やナイトの時間帯に照準を合わせる
潮の動きを確認する
狙うべき地形やスポットを確認する
ベイトの種類を確認する

これらを意識することで、ピンポイントのタイミングでシーバスに近づくことができます。

釣行前にタイドグラフとにらめっこしながら、“読みの精度”でビッグフィッシュを狙いましょう。

関連記事