ロッドビルディングには、
「普段釣りをするけど、そんな名前聞いたことないよ!」
というパーツがたくさん出てきます。
細かい物まで入れるとけっこうな数になると思いますが、ここでは必要最小限のパーツをご紹介します。
グリップ周り
リールシート
釣りをしたことある人なら誰でも一度は目にしたことがあるはずです。
リールシートは本体部分とナット部分で構成されています。
ナットを右ネジの方向に締めてリールを固定します。
グリップ
グリップの素材は主に2種類あります。
EVAとコルクです。
安価 加工しづらい やや重い
管理人の感覚では世の中の90%以上のロッドのグリップ素材がEVAです。
高価 加工しやすい 軽い
コルクは石にぶつけたりするとけっこう簡単に欠けることがあります。
また、コルクは、汚れると黒ずんで汚くなります。
シンナーなどで定期的に汚れを落とさないと見栄えが悪くなります。
この見栄えの悪さを「味がある」と捉えるアングラーもいます。
これは好みの問題です。
リールシートより上(前)の位置のグリップを「フロントグリップ」といいます。
リールシートより下(後ろ)の位置のグリップを「リアグリップ」といいます。
ワインディングチェック
機能的な意味は特にありません。
完全にデザインのためです。
軽量のアルマイト素材のものが多いです。
機能的には意味はありませんが、ワインディングチェックの組み合わせを工夫すればオリジナル色の強いロッドを作ることができます。
そういう意味ではロッドのデザイン面では重要な役割を果たしています。
ただしこんなパーツでも1個500円くらいします。
過度な装飾をすると素材費用が上がってしまいます。
ロッドの製作費用を抑えたい場合にはアルマイト素材のワインディングチェックを減らし、プラスチックのもので代用したりスレッドを巻いて代用します。
エンドキャップ
これがないと、竿の内側に水や汚れが入ってしまいます。
エンドキャップもけっこう高いので、こだわると素材費用が上がります。
カーボンパイプ
用途はロッドの延長やグリップ交換のためです。
使う頻度はけっこう高めです。
お値段もけっこう高めです。
50cmのカーボンパイプで3000円くらいするので、素材費用を抑えるためにはグリップの交換はなるべく元のパーツを綺麗に取り除いて、新しいパーツをロッドに直接取り付けた方が安く上がります。
ロッド部分
ブランクス
ブランクスにガイドを付けて、グリップ素材を付けて、リールシートを付けて、ワインディングチェックを付けて、竿尻にエンドキャップを付けるとロッドの完成です。
どんなロッドを作るか(長さ、硬さ、アクションなど)を考えるうえで中心素材になるのがブランクスです。
どんなブランクスを選ぶかによってロッドの性格が半分以上決まります。
ガイド
日本のガイドメーカーは富士工業(Fuji)一択です。
ロッドビルディングパーツの中ではブランクスと並んでもっとも価格の高いパーツです。
フレームがチタン素材のガイドを使う場合は、ブランクス代とガイド代だけで(安くても)15,000円くらいします。
ステンレスガイドは重くて錆びますがチタンガイドは軽くて錆びません。
しかしお値段もかなり高いです。
ガイドスレッド
ロッドビルディング入門者が
と思うポイントの一つがガイドは糸でブランクスに巻き付けられているということ。
ガイドを糸でブランクスに固定するという作業は、ロッドビルディングの工程の中で3本の指に入るくらい面倒くさい作業です。
とはいえ、最初はとても時間のかかる作業ですが慣れてくるとそれほど苦ではなくなるので、腰を据えて取り組んでみましょう。