10月本番!境水道・美保関で楽しむ秋のアオリイカ最盛期!!【2025年10月】

山陰エリアの秋の風物詩といえばアオリイカのエギング。

特に境水道や美保関は潮通しが良く、ベイトが豊富に集まるため、アオリイカの絶好のポイントになります。

また、これを狙って毎年多くのアングラーで賑わいます。

8月下旬の新子シーズンからサイズアップが進み、10月は数釣りと型狙いを両立できる本番シーズンです。

エギングに挑戦してみたい人は今が絶好のタイミングです。

このページでは、境水道・美保関での秋エギングについてご紹介します。

執筆者
ショーカラ(y-nax)
『釣り』の翻訳家
最近の釣りメディアでは、釣りに関する情報がメーカーのために中・上級者目線で発信されるようになりました。ナチュラルリリースでは、ビギナー目線で語られることが少なくなった「釣りに関する『キホンのキ』」をビギナー目線で発信しています。

10月の境水道・美保関はアオリイカ最盛期

9月との違い

8月下旬から9月にかけては「新子」と呼ばれる小型のアオリイカが中心で、数釣りが楽しめます。

ただし、型は小さく、エギサイズも2.0~2.5号がメインです。

しかし、新子も徐々に成長し、10月になると一気に15~20cmクラスが混じるようになります。

エギサイズも2.5~3.0号を中心に、良型狙いなら3.5号が活躍します。

いわば「エギングが最も面白い時期」といえるでしょう。

11月以降との違い

11月に入ると水温が下がり、群れの数は徐々に減少します。

その分、残っている個体はサイズが良くなるので、数より型を狙う展開になります。

つまり、数も型も両立できるのは10月ならではといえます。

境水道・美保関のおすすめポイント

境港の漁港の常夜灯周り

境港や境水道にはいくつか常夜灯のある漁港があり、夜のエギングに最適です。

ベイトが集まりやすく、回遊してきたアオリイカが姿を見せることも多いエリアです。

特に満ち潮に絡むタイミングは大きなチャンスです。

美保関の堤防・磯場

デイゲームで狙うなら美保関の堤防や磯場がおすすめです。

潮通しが良く、ベイトが豊富に寄るためアオリイカの回遊が安定しています。

堤防の先端や水深のあるエリアは良型の実績が高いポイントです。

人が多い週末はエギングアングラーで混雑するので、他のアングラーとトラブルにならないように気をつけましょう。

潮流と藻場の関係

秋アオリは「藻場」や「沈み根」の周りに身を寄せることが多いですが、10月になると潮流のある場所にもしっかり着くようになります。

境水道の強い流れを嫌う個体もいますが、潮目やヨレはベイトも集まりやすく一級ポイントです。

流れをかわす形でアオリがついていることが多いです。

タックルとエギの選び方

基本タックル

ロッド:8.3〜8.6ftのMLクラス。軽快にシャクれて遠投性も確保。
リール:2500〜3000番のスピニング。軽さを重視。
ライン:PE0.6〜0.8号、リーダーはフロロ2〜2.5号。

3号以上のエギを使うときは、キャストの際に高切れの心配があるので、リーダーは2.5号のほうがいいでしょう。

 
ショーカラ
ぶっちゃけ、昔はフロロ3~4号のメインライン直結とかで秋アオリをやっていたので、2.5号や3号のリーダーを使うことに問題はありません
 
ショーカラ
むしろ、2号くらいの細リーダーになるとエギが根掛かりしたときに回収しづらくなるので、気持ち太めでもいいでしょう

エギのサイズとカラー

10月は2.5~3.0号がメインです。

小型が混じるので2.5号が有効ですが、良型を意識するなら3.0号がベストでしょう。

潮の流れが強いポイントや水深のある場所では3.5号も選択肢に入れたいです。

カラー選びの基本は次のとおりです。

澄み潮・晴天ナチュラルカラー(アジ、ブルー系、グリーン系)
【濁り・曇天】アピールカラー(オレンジ、ピンク、赤)
夜の常夜灯周りシルエットがはっきり出るダーク系、またはグロー系

狙い方

10月は「大きく跳ねさせる」よりも「フォールで抱かせる」イメージが重要です。

シャクリは2~3回軽く入れてテンションフォール。

 
ショーカラ
ビギナーにはアタリのわかりやすいテンションフォールがおすすめ

ステイを長めに取ることでヒット率が上がります。

フォール中に「モゾッ」と違和感があれば即アワセです。

小型混じりでもテンポよく数を稼げます。

サイズアップを狙うならここがポイント

デイゲームは堤防の先端やディープエリア

美保関の磯や堤防では、潮通しの良い先端やディープエリアが良型狙いに最適です。

数釣りポイントから外れても、粘ることで20cmオーバーのはぐれアオリが釣れる可能性もあります。

ナイトゲームは常夜灯+藻場

漁港の常夜灯周辺は夜の一級ポイントです。

そこに、藻場や駆け上がりが絡むとさらに釣れる可能性が高まります。

藻場や駆け上がりに隠れているアオリイカがベイトを追って一気に浮いてきます。

満潮前後の時間帯がチャンスですが、潮が緩む瞬間に良型がヒットするケースも少なくあります。

シャクってシャクってシャクり続けましょう。

ビギナーのためのワンポイントアドバイス

回収が早すぎるのはNG

フォールで抱かせる前に回収してしまうとチャンスを逃します。

アオリイカはわりと足元までエギを見に来ます。

回収直前までしっかり落とし込む意識を持ちましょう。

シャクリすぎない

この時期はまだ小型も混ざるので、派手に動かしすぎるとイカに警戒されます。

軽く大きなシャクリを2~3回+長めのステイ

というイメージでシンプルに狙いましょう。

エギの「重さ」に気をつける

潮の流れの速いエリアで軽いエギを使うと、沈まないまま流されます。

たしかに、潮通しが良いエリアは一級ポイントです。

ただ、軽いエギでは釣りにならないこともあります。

エギの重さは、アオリイカのサイズだけでなく潮の流れも意識して選びましょう。

安全対策とマナーも忘れずに!

境水道や美保関周辺は潮の流れが速く、足元から深いエリアが多いです。

なので、無理な立ち位置での釣りはとても危険です。

・濡れた場所には立たない
・磯場ではライフジャケット着用
・(可能であれば)スパイクブーツ着用
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また、釣った後のイカ墨を放置するとトラブルになりやすいです。

来たときよりも美しく。

必ず洗い流すよう心がけましょう。

人気エリアだからこそ、マナーを守って気持ちよく釣りを楽しみたいですね。

10月の境水道・美保関で秋アオリを満喫しよう!

10月は境水道・美保関におけるアオリイカ釣りの最盛期。

9月よりサイズが良く、11月より数も狙えるベストタイミングです。

常夜灯周りのナイトゲーム、磯や堤防のデイゲーム、それぞれに魅力があり、エギサイズやカラーを使い分ければ数も型も満喫できます。

初心者はタックル選びやフォールの意識に注意し、経験者は良型を狙った戦略的な釣りを。

安全対策とマナーを守りながら、ぜひこの秋の本番シーズンを楽しんでみてください。

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