【レビュー】永遠の定番!モアザンソルトペンシルを使い尽くす!!【ダイワ】

シーバスがベイトを最も追い詰めやすいのがシャローレンジ。

そんなシャローレンジの中でも特に”水面”は、ベイトにとっては逃げられない”壁”としてシーバスがベイトを捕食する恰好の狩りの場になります。

そのため、トップウォータープラグはやる気のあるシーバスのバイトを引き出すのにとても効果的なルアーです。

むしろ、個人的には、最もシーバスのバイトを引き出しやすいルアーがトップウォータープラグだと思っています。

魚のノリは悪いけどね

このページでは、トップウォータープラグで釣ったことないシーバスアングラーにはぜひ使ってほしい永遠のド定番・モアザンソルトペンシルをご紹介します。

モアザンソルトペンシルとは

モアザンソルトペンシルとはダイワからリリースされているトップウォータータイプのペンシルベイトです。

以前、ダイワのバスカテゴリーに「T.D.ペンシル」というペンシルベイトがありました。

TEAM DAIWAブランドを代表する名作ルアーの一つがTDペンシルです。

ほかにもTDバイブレーションは、シーバス用のバイブレーションがあまりなかった時代に僕が投げまくっていたバイブレーションです。

そのTDペンシルをソルト向けのサイズ・カラーで展開していたのがT.D.ソルトペンシルです。

今では、TDソルトペンシルの系統を保ったまま、モアザンソルトペンシルという名前で展開されています。

ちなみに僕のタックルボックスにあるのはTDソルトペンシル時代のものです。

ディテール

こちらは横から見た全体像です。

こちらは上と下から見た様子です。

ボディの上半身がかなりファットな体型になっています。

後部に向かうにつれて細身のシェイプになっていきます。

こちらは正面から見た様子です。

ペンシルベイトには珍しくラインアイの部分がカップになっています。

こちらはカップ内部の様子です。

これはモアザンソルトペンシルの大きな特徴の一つで、ルアーのエラの部分が開いているので、カップから入った水がエラから抜ける構造になっています。

口の中から奥の壁が見えています。

これはウォータースルーギル構造と呼ばれています。

モアザンソルトペンシルの特徴

ウォータースルーギル構造

モアザンソルトペンシルの大きな特徴の一つが、口から入った水流がエラから抜けるウォータースルーギル構造です。

これはメガバスのPOP-Xにも採用されている構造ですが、ペンシルに採用しているものはほとんどないと思われます。

少なくとも僕はソルトペンシルぐらいしか知りません。

ウォータースルーギル構造のメリット

これがあることで大きく3つのメリットがあります。

①水の掴みがいい
②短い移動距離で誘える
③大きく動かしてもアクションが破綻しない

ウォータースルーギル構造のメリットとしてまず挙げられるのが①水のつかみがいいということ。

普通のカップでは掴み切れない過剰な水圧がカップに掛かっても、ソルトペンシルは口から入った水がエラから抜けるようになっているので、水流を上手くつかみつつ後方にスムーズに排出できる仕組みになっています。

通常のペンシルだと水面を滑ってしまうようなさざ波程度であれば普通に使えます。

また、足場の高い場所でも、通常のペンシルよりもきっちりと足元に近い場所まで引いてくることができます。

2つめのメリットが②短い移動距離で誘えるということ。

ルアーを小さく動かしてもウォータースルーギル構造のカップがしっかりと水を掴むので、動かし始めのアクションエラーが起こりにくく、短い移動距離でアクションをすることが可能になります。

ストップアンドゴーなどで誘うときにはこの性能がとても活きてきます。

軽くチョンチョンとルアーを動かす→ポーズみたいな感じで。

水面での捕食の苦手なシーバスにはとても効果的な使い方です。

3つめのメリットが③ルアーを大きく動かしてもアクションが破綻しないこと。

カップの付いたルアーの中には、リッピングやダイビングのようにルアーを大きくアクションさせると、カップが水圧を受け流し切れず、アクションの途中でルアーがグリンッと横を向いてしまうものもあります。

モアザンソルトペンシルにもカップが付いていますが、ウォータースルーギル構造によってカップで受けた水がエラから抜けるので、水圧を上手く逃がしてくれてアクションエラーが起こりにくくなっています。

モアザンソルトペンシルはダイビングペンシルとして使うこともできるオールラウンダーのペンシルです。

超ロングセラーなペンシルベイト

モアザンソルトペンシルは名前は変わりつつも、TDペンシルの原型を保ったまま今に至っています。

バスカテゴリーでは廃盤になってしまったTDペンシルですが、ソルトカテゴリーにおいては依然として高い支持を得ています。

今後、廃盤になる可能性は低いと思われるので、安心して使い倒して、使い尽くすことができるルアーといえます。

モアザンソルトペンシルの使い方

スタンダードなドッグウォーク

ソルトペンシルの最も基本的な使い方はドッグウォークです。

糸フケを取るためにリトリーブをしながら、一定のリズムでロッドティップで弾くようにルアーを動かすと、誰でも簡単に横スライドの軽快なドッグウォークをさせることができます。

連続でドッグウォークさせるのもよし。

ドッグウォークの間に1~2秒のポーズを入れるのもよし。

ドッグウォークが基本的な使い方であるということはほかのペンシルと変わるところはありません。

小さいアクションでネチネチとストップアンドゴー

ソルトペンシルは水つかみがいいので、小さいアクションでもしっかりと水を掴んでアクションしてくれます。

ロッドティップで軽くチョンチョンとルアーを弾く→ポーズ

の繰り返しで短い移動距離でネチネチとシーバスにアピールすることができます。

ポッピング

ソルトペンシルの口元はカップ状になっているので、他のペンシルと違ってポッピングでも使うことができます。

ポッピングをさせると軽いスプラッシュで誘うことができます。

注意しなければならないのがポッピングのテンポです。

連続してポッピングするとドッグウォークして首を振ってしまうので、ゆっくりとしたテンポでポッピングさせる必要があります。

ダイビング

ティップで小刻みにルアーを弾くのではなく、少し強めのリッピングを入れると「シュポォッ!!」という水しぶきの音を響かせながらダイビング気味に潜ります。

海の魚はとても素直で、このダイビング系の音とアクションにすこぶる反応がいいときがあります。

タダ巻き

モアザンソルトペンシルの究極のナチュラルアクションがタダ巻きです。

特にサヨリやバチを捕食しているときに、ソルトペンシルのタダ巻きによる引き波に反応してバイトしてくることがあります。

浮き姿勢は立ち気味なので、タダ巻きすると斜めに傾いてルアーが泳ぎます。

水平な泳ぎではありませんが、特に問題ありません。

むしろ、吸い込み系の捕食をするシーバスにとって、ルアー後方が水中に浸かっている方がフッキングがいいかも!?

迷ったらこれ一択!究極のオールラウンダーペンシルベイト!!

トップウォーターはプラグの中でダントツにシーバスを寄せる力のあるルアーです。

その反面、トップウォータープラグに対しては「釣れなそう」とか「難しそう」というネガティブなイメージが先行して、ビギナーがなかなか手を出しにくいカテゴリーでもあります。

でも、ソルトペンシルの釣獲力はその歴史が物語っています。

シーバス用のトップウォータープラグで何十年も輝きを放ち続けているのはソルトペンシル以外にはほとんどありません。

それほど使いやすくて釣れるのがソルトペンシルです。

また、多くのアクションに対応しているということは、それだけ「見よう見まねでアクションしても何らかの形で応えてくれる」ということにほかなりません。

アクションの幅が多彩であればあるほど、ビギナーがぎこちないアクションをさせても、何らかのアクションで反応してくれます。

これはビギナーにとっても大変使いやすいソルトペンシルの性能です。

トップウォーターに興味があるけど、どれを使ったらいいかわからない(;´・ω・)

というときは、ぜひTDソルトペンシル(モアザンソルトペンシル)を試してみてください。

「水面で釣る」という世界の扉をきっと開いてくれることでしょう。

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