※啓蒙記事です
釣り好きの中には管理人のようにそもそも「魚が好き」という人も少なくありません。管理人も今までいろいろな魚(熱帯魚から温帯魚まで様々)を飼ってきました。水槽の中の魚をずーっと見ていると、魚のいろんな行動が見えてきます。[…]
先日釣り雑誌を読んでいたら、読者からの質問を受け付けるコーナーのとある質問が目に留まりました。
素朴な疑問であり、何の変哲もない質問のようにも見えます。
でも、この質問には『釣り人の性(さが)』ともいうべき心情が隠れています。
それは
なんでもかんでもカテゴライズする
という傾向。
たとえば「〇〇の時にはチャート系カラーが効く!」とか。
しかし、人間であれば十人十色、魚であっても千差万別であり、同じスズキ(シーバス)という魚種であっても一様に割り切ることはできません。
大雨により海水の塩分濃度が薄まることを嫌う個体もいれば、塩分濃度やpH濃度の変化をものともしない個体もいるでしょう。
逆にスズキという魚種全般に共通する事象もあるでしょう。
「〇〇の時にはチャート系カラーが効く!」ということについては、そういう時もあるかもしれないし、そうでない時もあるでしょう。
あるいは、チャート系カラーが効く個体がいるかもしれないし、チャートなんて無視する個体もいるかもしれない。魚だって性格が違うし、いつもいつも同じ気分ではないのですから。
質問者様の質問が「魚にも個体差がある」ことを前提に「これは魚種全般に共通する事象だろう」という趣旨での質問でればまったく問題ないのです。
でも「あらゆる事象がすべてのシーバスに共通する」という感覚(つまりシーバスに関する一般論)としての質問であるなら、これは個々の魚の尊厳を無視していることになるでしょう。
(まぁ「魚の尊厳」は言い過ぎですが…)
「〇〇の時にはチャート系カラーが効く!」といわれて、いわれるがままにチャート系カラーばかり投げ続けて釣れなかった。
でも実はその日その場所での当たりカラーはブラック系のナチュラルカラーだった…ってことになると非常にもったない。
パターンフィッシングや魚の行動に関するカテゴライズはルアーフィッシングのゲーム性を高め、ルアーフィッシングをより面白いものにしてくれます。
でもそれと同時に、型に嵌めよう嵌めようとするあまり、その型からはみ出る魚に全く対応できないということにもなりかねません。
〇〇パターンや〇〇メソッドも面白いですが、その型からはみ出る個体も少なからず存在しているということは念頭に置いておいた方がより釣果が伸びるでしょう。
釣り好きの中には管理人のようにそもそも「魚が好き」という人も少なくありません。管理人も今までいろいろな魚(熱帯魚から温帯魚まで様々)を飼ってきました。水槽の中の魚をずーっと見ていると、魚のいろんな行動が見えてきます。[…]