毎年数多くの新製品ルアーがリリースされては廃盤になっていく日本のルアー市場。
そんな日本のルアー市場において何十年もアングラーから支持され続けているルアーがあります。
それがジャクソンのアスリートミノー。
このページでは2020年に新たに発売されたアスリートプラス105VGをご紹介します。
アスリートミノーとは
アスリートミノーとは
アスリートミノーとはジャクソンから発売されているソルトミノーです。
ソルトミノーといってもアスリートミノーは魚種不問の超万能ミノーです。
そのためバスフィッシングやトラウトフィッシングに使用するアングラーも非常に多いことで知られています。
アスリートプラス105VGとは
アスリートプラス105VGとは、アスリートミノーの中でもシーバスが日常的に捕食しているベイトサイズに最も近い100mmクラスのミノーです。
さらに、新機構であるボルテックスジェネレーター(VG)を搭載しているため、これにより飛行姿勢か安定し、飛距離の向上に貢献しています。
まさにアスリートミノーの正統派進化系がアスリートプラス105VGです。
アスリート+105VGの種類
アスリートプラス105VGには2モデルあります。
◆シンキングモデルの105SVG(17.0g)
です。
いずれもサイズは105mmです。
ディテール
リップの幅は狭く、水を受けたときの抵抗は小さめです。
写真ではとてもわかりづらいですが、リップの裏側についたわずかな突起部分がボルテックスジェネレーターです(名前がかっこいいですね)。
ボディはフラットサイドシェイプなので、フラッシング効果(明滅効果)が非常に高い構造になっています。
アスリート+105VGのおすすめポイント
ミノーの王道をいく基本性能
すべてのアスリートミノーにいえることですが、アスリートが何十年も売れ続けている一番の理由は、王道にしてミノーの原点ともいうべきすべてのアクションにおける運動性能の高さです。
まさに『アスリート』と呼ぶにふさわしい運動性能の高さこそがアスリート+105VGの最大の武器といえます。
具体的には次↓のとおりです。
タダ巻きでよく釣れる
シーバスアングラーがもっとも多用するのがタダ巻きです。
丁寧なタダ巻きができるかどうかは釣果に直結するスキルといえます。
アスリート+105VGはタダ巻きで非常~によく釣れます。
そのうえ、ほどよく巻き抵抗が感じ取れるので、ビギナーがタダ巻きを覚えるのにとても使いやすいルアーです。
トゥイッチへの反応がGood
アスリート+105VGはジャークソニックほどではありませんが、細かいトゥイッチへの反応が抜群です。
105mmクラスのミノーにしては非常に小回りがよく効きます。
アスリート+105FVGはジャークソニック90とほぼ同じウエイトですが、ジャークソニックの方がボディサイズに対してリップが大きいため、ジャークソニックの方がトゥイッチに対して機敏に反応します。
じゃあアスリート+105VGはジャークソニックに劣るのか?といえばそんなことは全然ありません。
アスリート+105VGはジャークソニックと比べるとトゥイッチしたときのヒラ打ちがとてもナチュラルです。
ジャークソニックをトゥイッチしたときのヒラ打ちが『キレッキレ』だとすると、アスリート+105VGのトゥイッチへの反応は『ヌルッ』とした滑らかなレスポンスをします。
トゥイッチに対するレスポンスのキレの良さや、キレの良さから生まれるフラッシング効果はジャークソニックの方が上です。
でも、アスリート+105VGのトゥイッチに対するレスポンスはスピーディーかつナチュラルです。
それでいて、細かいトゥイッチにも機敏に反応してくれるので少々雑なロッドワークでも反応が良く、トゥイッチに慣れていないビギナーでも安心して使うことができます。
また、ジャークソニックほどではないにしてもレスポンスが抜群なので、流れがきつくても、逆に流れがまったくなくても安定したヒラ打ちを見せてくれます。
この運動性能の高さはアスリート+105VGが『アスリート』の名を冠する由縁です。
ジャークソニックがいいかアスリートがいいか…?
といえば、ジャークソニックに反応がいいときもあれば、アスリートプラス105VGに反応がいいときもある。
といった感じで、どっちがイイか…という割り切った捉え方をするのは非常にもったないです。
それくらいどちらのレスポンスも素晴らしい。
ジャーキングの移動距離は長め
アスリートプラス105VGは、同じロッドワークの幅でジャーキングした場合、ジャークソニックよりも移動距離がやや長いです。
アスリート+105VGは、ボディサイズに対してジャークソニックほどリップが大きくないので、リップが受ける水の抵抗もジャークソニックより小さいです。
ジャークソニックの場合、ジャーキングによるダート幅は移動距離を抑えたキレッキレのダートになっています。
これに対してアスリート+105VGは、リップが受ける水の抵抗が小さく、ナチュラルかつ滑らかにヌルッと動くので移動距離もやや長めです。
どちらのジャーキング性能がイイかはその日の魚の好き好きによるので、一概に優劣をつけることはできません。
ただ、どちらのルアーも長いジャーキングに対してアクションが破綻するとなくキッチリと泳ぎきるので、どちらも非常に運動性能の高いルアーということができます。
最近のリップの小さめの動きの弱いルアーたちは、雑にジャーキングすると水中を滑るように進むだけで、お世辞にも『泳ぐ』とは言いにくいルアーも少なくありません。
でも、アスリート+105VGは少々雑にジャーキングをしてもしっかりとナチュラルかつ滑らかに『泳ぐ』ので、この運動性能はまさに『アスリート』という名に相応しいといえます。
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ボルテックスジェネレーターという名前がカッコイイ
アスリート+105VGの(メーカーとしての)最大の売りはボルテックスジェネレーターを搭載したこと。
当然といえば当然ですが、メーカーとしてはこのポイントを一番推したいはず。
で、実際『ボルテックスジェネレーターってどうなのよ?』ってことですが…
思った以上に投げていて快適
です。
リップにたったこれだけの突起を付けただけなのに!
少々雑に投げたところで飛行姿勢が崩れにくい!
ルアーによっては、飛距離はかなり出るのにスイートスポットがやたら狭くて5投に1投しか上手く飛ばない…みたいなルアーもあります。
でも、アスリート+105VGはそういうルアーとは対照的。
スイートスポットが広く、少々雑に投げたところで上手くバランスを保って飛んでいき、最後の一伸び、二伸びに貢献するといったイメージです。
ちなみにジャークソニックは…といえば、飛行姿勢は抜群に安定していて投げたときに回転しにくいですが、最後の一伸び、二伸びはアスリートプラス105VGには敵いません。
アスリートプラスのこの投げやすさはボルテックスジェネレーターを搭載した大きな恩恵といえます。
アスリートプラス105VGの使用上の注意点
ウエイトをキッチリ戻す
アスリート+105VGは最近の、AR-CやMRDやLBOをみたいにウエイトが自動的に戻ってくる機構は搭載されていません。
なので、キャスト→着水後の巻き始めでウエイトをキッチリと前方に戻してやらないと、まれにウエイトが後方に残ったままタダ巻してるってことがあります。
このあたりは一般的の重心移動システムのルアーと同じ構造なので、忘れずにキッチリとウエイトを戻しましょう。
飛距離に過度な期待は禁物
この手のルアーでよくあるのが、新しくて複雑な重心移動システムが搭載されると、ルアーの飛距離がとてつもなく伸びると誤解してしまうビギナーもいます。
もちろん飛距離は伸びていますが、『スゲーーー飛ぶ!』というよりは『安定してよく飛ぶ』というイメージです。
最後の一伸び、二伸びが安定して飛距離が伸びるようになったというところです。
とはいえ、この恩恵は非常に大きいです。
こんなアングラーにおすすめ!
すべてのビギナー
アスリート+105VGは、個人的にはすべてのビギナーに一度は使ってほしい!
タダ巻きでもかなりバイトが得られるし、動かしてもアクションが破綻しない。
アクションが破綻しないということはどういうことか?
一つは、ロッドワークに慣れていないビギナーが少々雑にロッドを動かしても、そのロッドワークにキッチリと反応してアクションしきるということ。
もう一つが、どのような場所、どのような状況でも安定してルアー本来のパフォーマンスを発揮するということ。
これは、単に、流れがきつくてもキチンと泳ぐ…ということだけではありません。
ルアーが持つ『魅せる性能』や『喰わせる性能』を十分に保ったまま泳ぎきるというアスリート+105VGが持つ運動性能の成せるワザということができます。
パイロットルアーが決まっていない
多くのアングラーにとって『だいたいの場所では最初にこれを投げる』っていうパイロットルアーというものがあります。
でも、パイロットルアー難民になっているというアナタ!
ぜひアスリート+105VGを第一投目に投げてほしい。
アスリート+105VGのもつ運動能力の高さがどのような時、どのような場所でも安定したアクション・パフォーマンスを発揮して魚にアピールしてくれます。
驚異の運動性能を有する魚種不問の定番ミノー
かなり雑なロッドワークにも柔軟に反応してくれる高い運動能力を誇るソルトの定番アスリートミノー。
その正統な進化系ともいうべきルアーがアスリートプラス105VGです。
ロッドワークに不慣れなビギナーから、ロッドワークに長けたベテランまですべてのアングラーの強い味方になるのがアスリートの有する運動能力。
まさに『アスリート』というべき運動能力と安定感は、すべてのアングラーにとって満足のいく仕上がりになっています。
ぜひ一度アスリートの類まれな運動性能を体感してみてください。
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