メバリング黎明期から存在し、ウルトラライトゲーム業界を支えてきた月下美人シリーズ(ダイワ)の【ビームスティック】。
かつてはメバル用ワームの6割くらいを月下美人シリーズが占めている釣具屋もありました。
最近は後発商品に押されて釣具屋の売り場から徐々に数が減ってきてしまっています。
しかし!!
いまでもなお輝きを放つウルトラライトゲームワームの名作ビームスティック。
このページでは、メバル用ワームの巨星・月下美人ビームスティックをご紹介します。
ビームスティックとは
【ビームスティック】とはダイワのウルトラライトゲームブランド『月下美人』シリーズからリリースされているメバリング用のピンテールワームです。
ド定番中のド定番ワームなのでメバラーで知らない人はいないでしょう(使ったことない人はいると思いますが)。
それくらい有名なワームです。
ビームスティックのラインナップ
ビームスティックには2種類あります。
・ビームスティック極み
『ビームスティック』はビームスティックのノーマルモデルです。素材に高強度スーパーソフトマテリアルを採用し、通常の素材ではアクション・耐久性ともに実現不可能だった極細ソフトピンテールシェイプを実現しています。
『ビームスティック極み』は2020年に発売された『ビームスティック』の派生モデルです。素材の中心部に特濃エビ粉を封入し、その周りをアミノXという旨味成分で囲う2層の集魚剤構造になっています。これにより、バイト後も魚がワームを放しにくく、余裕をもってフッキングに持ち込むことが可能になります。
・1.5インチ
・2.2インチ
いずれのビームスティックも1.5インチと2.2インチのサイズ展開です。
ビームスティックのここがスゴイ
圧倒的な釣獲力
ノーマルタイプのビームスティックがリリースされて15年近く経ちますが、その釣獲力は健在で、いまでもなお釣れ続けています。
その釣獲力はビームスティックの売れ行きからもわかるとおりです。
釣れるから売れる
その一言で表せるほどよく釣れてよく売れるワームです。
「釣れるけど売れないルアー」は山ほどありますが「釣れないけど売れるルアー」はありません。
売れているルアーはどれも実績のあるルアーです。
ビームスティックは売れ続けること15年。
その歴史がビームスティックの釣獲力を物語っています。
高強度素材で針保ち抜群
最近のアジ・メバル用のワームは、豆アジの弱い吸い込みにも対応できるように柔らかい素材が主流です。
ビームスティックもワームなのでもちろんソフト素材ではありますが耐久力の高いソフト素材(高強度スーパーソフトマテリアル)でできています。
なので「魚を釣ったらワームが裂けた!」というトラブルも少なく、ワームもズレにくくなっています。
なにげにビームスティックの最大の推しポイントはこのワームの耐久力じゃないかと思っています。
どこでも買える安心感
ビームスティックはメバリング黎明期からソルトのウルトラライトゲームを支えるド定番ワームなので、15年前はビームスティックが売っていない釣具屋はないってくらいどこの釣具屋にも数多くの種類が売っていました。
最近では後発商品も増えてビームスティックの売り場面積が縮小されていますが、それでも、メバリング・アジングにある程度力を入れている釣具屋であれば普通に売っています。
これって、実はけっこう重要なことです。
って感じの形状なんですが、素材の硬さが違うとジグヘッド刺しやすさが変わります。
ジグヘッドに刺しにくい素材だとワームを真っ直ぐ刺すのが難しくなります。
あと、ピンテールでもモノによっては目で見てわかるくらいにテールのバイブレーション幅が違うものがあります。
どっちの振動幅がイイかは状況によって変わるので、ビームスティックじゃないピンテールの方がよく釣れることがあるってことは否定しません。
でも、メバリングやアジングといったウルトラライトゲームは0.〇gといった極小のジグヘッドまで使用する繊細な釣りなので、ジグヘッドの種類やワームの種類をむやみに変えると使い勝手が変わって釣りが安定しません。
みたいなことになりかねません。
繊細な釣りであればあるほど、製品の差が目で見てわかりづらいです。しかし、そこには確かな違いが存在しています。
なので、特定のルアーを使い込めば使い込むほど、自分の中でウルトラライトゲームに関するしっかりとしたベースが出来上がります。
その点に関して、ビームスティックのどこでも買える安心感というのはとても強い味方になってくれます。
アクションするの?どうやって使う?
実はビームスティックに限らずピンテールワームって苦手意識を持っている人が少なくありません。
その一番の理由はアクションしてるかどうかがわからないってことです。
ピンテールは、カーリーテールやシャッドテールみたいにテール部分がわかりやすくピロピロと動くわけではありません。
ザ・微振動
という感じ。
なので
どうやって使っていいかわからない!
というアングラーが少なくありません。
でも、そこはビームスティックの釣獲力を信頼してタダ巻きしてみてください。
タダ巻きが基本中の基本の使い方です。
僕のビームスティックの釣果の8割くらいはタダ巻きです。
残りの2割の使い方としてはアジ狙いで上下の動きでチョンチョンと誘う使い方と、軽量ジグヘッドで細かく上下に微振動させて一定のレンジを引いてくる使い方があります。
アジに限らず青物は上下の動きが好きなので、アジを狙っていてタダ巻きに反応が悪いときは縦の動きで誘ってみましょう。
あるいは、アジ・メバルともにタダ巻きで反応しないときに、ロッドティップを細かく上下に微振動させながら一定のレンジを引いてくるとバイトが得られることがあります。
いずれもの誘い方も、タダ巻きに反応しないときに試してみましょう。
ビームスティック使用上の注意点
フグには負ける
ノーマルモデルのビームスティックは高強度スーパーソフトマテリアル素材を採用しているので耐久力が抜群です。
そのため、ビームスティックのインプレを見ていると
というような評価を目にすることがあります。
でも、ぶっちゃけ言うと、そこに過度な期待はしない方がいいです。
確かにビームスティックのノーマルモデルは伸び率がハンパないのでフグに対しても強そうに感じますが、普通にかじられます(;´・ω・)
強そうに感じるだけです。
まぁ、フグなんて釣り針でも簡単に折ってしまうくらいなので、リトリーブ中のワームをかじられたらだいたいは千切れます。
ワームが伸びるから大丈夫ってほどではありません。
もちろんビームスティック極みは普通に切られます!
フックに刺しにくい
これはビームスティック極みではなくノーマルモデルのビームスティックに関する問題です。
素材が伸びすぎるためジグヘッドが非常に刺しにくい!!
これは「慣れたら大丈夫」って問題ではなく、慣れても刺しにくいです。
一般的なジグヘッドを使う場合、ビームスティックが綺麗に刺せないということにある程度妥協する必要があります。
ただし、これは一応対応策があります。
ハヤブサのまっすぐというジグヘッドを使用することです。
フックにワームを刺すタイプのジグヘッドではなく、ストレートのワームキーパーにワームを刺すタイプのジグヘッドです。
これを使えば他のジグヘッドとは比べものにならないくらいまっすぐ刺すことができます。
メーカーwebsiteはコチラ
初心者必携!ワームに迷ったらコレ!
最近はメバリング・アジング用のワーム市場が飽和状態になってきました。
釣具屋に行けば目を惹くようなポップな、あるいはシックな、あるいはクールなパッケージのワームがたくさん並んでいます。
シーバスルアーもエギも同じですが、初心者の頃ってどのルアーを買っていいか本当に悩むところです。
もし、どれを買ったらいいかわからない!って状況になれば、悩まずにビームスティックを使ってみてください。
確かな釣獲力とどこでも買えるという安心感を武器に、ウルトラライトゲームのスキルを一段上のステージへ踏み込むことができるでしょう。