シャローエリア大好きショーカラです。
僕はシャローランナーといわれるミノーはとりあえず試したくなるタイプです。
というのも、僕がよく通うフィールドは水深が深い場所でも太ももくらいまでしかなく、ルアーの届く範囲では多くが膝くらいの水深しかありません。
そのため、このメインフィールドで快適にシーバスを狙うために色んなシャローランナーを試してきました。
その中でも一風変わったタイプのルアーがフリルドスイマー。
見た目も変わっていますが、そのアクションには他のルアーにはないメーカーの強いこだわりが詰まっています。
このページではシャローエリア攻略の切り札となるフリルドスイマー(ポジドライブガレージ)をご紹介します【インプレ】。
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フリルドスイマー とは
フリルドスイマー とは
フリルドスイマーはポジドライブガレージからリリースされている水深20~50cm攻略のためのシャローランナーです。
設立したのはアムズデザイン(ima)の広報でおなじみだったRED中村氏。
アムズデザインを退社後にポジドライブガレージを立ち上げて自らの想いを形にするための「ものづくり」を始めました。
詳しくはコチラ
サイズ展開
フリルドスイマーのサイズ展開は2種類
◆75mm/9g (max range 40cm)
一般的なサイズは115mmモデルですが、ベイトが小さいときに出番が増えるのが75mmモデルです。
ディテール
フリルドスイマーの見た目で一番特徴的なのがエリマキリップと呼ばれる襟巻状のリップです。
これはルアーが潜行するためのリップではなく、ルアーの潜行を抑えるための抵抗として作用するものです。
そのため、長距離トレースしている中で水流の変化に差しかかっても必要以上に水を捉えて潜行することなく、一定のレンジをキープすることができます。
あとはフリルドスイマーのクラシカル調のルアーのアイ。
好みの問題ですが遊び心があって個人的には大好きです。
アクション
フリルドスイマーのアクションはこちら。
完全にロールのみ。
徹底的にウォブリングを排除したアクションです。まったくウォブリングが入らいないルアーはけっこうレアです。
これを「静の動き」と(勝手に)呼んでいます。
フリルドスイマーのおすすめポイント
「静の動き」で魅せる
ポジドライブガレージ設立の初期ルアーとしてフリルドスイマーを投入するメーカーの志向は、シャローゲームをとてもよく分かっている(笑
…と冗談はさておき。
ベイトを捕食するためにシャローエリアに入ってきたシーバスは、食い気が立っていて基本的には活性の高い個体が多いです。
なのでアングラーとしても答えが早いアピール強めのルアーに頼りがちになります。トップウォーターやウェイクベイトみたいな。
ただ、だからといってシャローに差してきたシーバスがいつもハイアピール系のルアーに反応するかといえばそうではありません。
目の前にシーバスがいるであろうことはベイトの追われる動きや捕食音からも明らかなのに、ハイアピール系のルアーにまったく反応しないことってたくさんあります。
基本的にシャローエリアであろうとその日その日で状況は異なるのです。
ハイアピール系のルアーにイージーに反応することもあれば、シンキングペンシルのようなアクションの大人しめのルアーでなければ釣れない日もあります。
本当にさまざま。
そこで、シャローゲームといえども何種類かルアーを準備する必要がありますが、シャローランナーで「静の動き」といえるほど控えめなアクションのルアーってほとんどありません。
控えめなアクションといってもウォブンロールかシンキングペンシルがいいところ。
フリルドスイマーのようなウォブリングを徹底的に排除したロールのみのシャローランナーはシャローエリア攻略のためにはとても貴重な存在です。
スローでもしっかりロール
バランス設計のおかげか、フリルドスイマーは微妙な水流の変化にもしっかりと反応するので、スローに引いてもしっかりとロールします。
スローな緩〜い動きで魅せることができるので、アピールの強めのルアーに反応しないシーバスにも効果的です。
使い方はとても簡単
フリルドスイマーの使い方はとても簡単です。
アピール系の強いルアーにシーバスが反応しないときにゆっくりとトレースします。
それだけです。
ストップ&ゴーやトゥイッチ、ジャーキングは不要です。
着水後にゆっっっくりと巻く。
それだけですが、フリルドスイマーは水流の変化を掴んで絶妙にロールをするので、アピール系に反応しないシーバスにゆっくりとルアーを魅せることができます。
フリルドスイマー使用上の注意点
最初に投げない
フリルドスイマーはとてもよく釣れるルアーです。
実績が重なってくれば第1投目にフリルドスイマーを投入したくなることがあります。
でも、アグレッシブな個体を効率的に狩るという点においては、やはり「静の動き」ではアピール力が小さいです。
ハイアピール系のルアーを散々投げ倒してからフリルドスイマーを投入した方がシャローエリアのシーバスを引っ張り出すには効率的です。
デイゲームではホロ系のカラー
フリルドスイマーのアクションは徹底したローリングアクションです。
ルアーの動きが少ない分、カラーでアピールしようと思うとホロ系のカラーの方が目立ちます。
単色系のカラーを使っていると視覚的なアピールは基本的にはありません(笑
デイゲームやナイトゲームの明るい場所ではホロ系のカラーの方が視覚的にシーバスに訴えることができます。
飛距離に期待しない
フリルドスイマーはウエイトボールの重心移動システムです。
シェイプがスリムなわりに重さがあるのでそこそこは飛びます。
ストレスはまったくありません。
でも、最近流行りのAR-CやオシレートシステムやMRDシステムやLBOシステムのような気持のいい飛び方ではありません。
というより、↑の重心移動システムほどには飛距離は安定しません。
キャスティングが上手い人が投げれば安定するのかもしれませんが、僕のような凡人にはあくまで「ストレスはまったくない」という程度です。
「静の動き」がシャローエリアの切り札となる!
シャローエリアに差してくるシーバスは食い気が立っている高活性の個体が多いです。
でも、だからといっていつもアピールの強いルアーに反応するわけではありません。
ハイアピール系のルアーに好反応の日もあれば、アピールの弱いルアーに好反応の日もあります。
フリルドスイマーは動きによるアピール力はとても弱い部類のルアーです。
でも、レアなこの動きにこそシーバスが反応を示すこともあります。
アピールの強めのルアーでシーバスが反応しないときは「静の動き」ともいえるフリルドスイマーを試してみてはいかがでしょうか。