巷でまことしやかに囁かれているロッドあるある。
ロッドのヘタり
とか。
このページでは、ロッドがヘタる現象とその解消法についてご紹介します。
ロッドがヘタるとは?
長く釣りをしていると多くのアングラーが一度は経験したことがあると思われる現象です。
キャスト時にロッドの張りを感じなくなったり、キャスト後のロッドの収束が悪かったりすることからロッドがヘタってきたと感じることがあります。
ロッドは本当にヘタるのか?
結論からいえば
(ほぼ)ヘタることはない
そうです。
長年カーボンロッドの開発に携わっている開発者やアングラーほど「カーボンロッドがヘタることはない」「(理論上)数百万キャストくらいすればヘタるかもしれない」と言うように、ほぼヘタることはないという結論で一致している印象です。
メーカーとしてはロッドがヘタったと感じたらロッドを買い替えて欲しいと考えるのが通常なので、あえて「ロッドはヘタらない」ということは公には言わないでしょう。
ロッドがヘタるという事象については黙認しているのが現状です。
なぜヘタったと感じるのか?
ここからが本題。
長く同じロッドを使用していると実際にロッドの張りが失われたと感じることはあります。
感じない人の方が少ないのでは?と思えるほどです。
実際にヘタリを感じます。
にもかかわらずメーカーのトッププロは「ほぼヘタることはない」といいます。
ダイワのトッププロもシマノのトップデモンストレーターも似たようなことをおっしゃってました。(違う意見のプロもいるかとは思います)
では実際に感じるロッドのヘタリの原因は何なのか?
それは
ガイドとリールシートの緩み
です。
ほぼこれに尽きます。
同じロッドを長年使用していると、まず確実にガイドは緩んできます。
ガイドに手がぶつかるだけでも緩みます。
2ピースロッドであればロッドの抜き差しの時にガイドを持ってしまうこともありますし。
最初はごくわずかな緩みですよ。
でもこのごくわずかな緩みのまま長年ロッドを使い続けていると、徐々に緩みが大きくなってきます。
最初はほんのわずかにガイドに手が当たっただけで、ロッドのヘタリを感じるような緩みでは全然なかったのに、その状態で3年くらいロッドを使い続けていると手で動かしたときに2mmくらい動くほどガイドが緩んでいます。
たった2mmかよと思うかもしれませんが、ガイドが2mmも動くようだとロッドの使用感は別物です。
それからキャストのたびに手の力が加わるのがリールシート。
基本的には2液性接着剤で頑強に固定してありますが、それでも経年のキャストの積み重ねによってわずかな緩みができることがあります。
この緩みもロッドがヘタったと感じさせる大きな原因になります。
ロッドのヘタリ解消法
②リールシートを交換する
③買い替える
ロッドがヘタったと感じた場合であっても、これは直せることがほとんどです。
ほとんどの場合は①と②でロッドのヘタリ感は解消されます。
『ヘタリを直す』というと語弊があります。
ヘタったと感じる原因を取り除くという方が適切です。
ガイドを巻き直したりリールシートを交換することでほぼ新品に近いフィーリングが蘇ります。
メーカーが金型から製作しているメーカーオリジナルのリールシートは販売されていないので、その場合には富士工業の汎用リールシートを使用することになります。
③についてはけっこう本質的な問題です。
ロッドがヘタったと感じる頃になると、心の片隅で
と思っていることが多いです。
仮にそうだとして、いま使っているロッドをどうしても使い続けたいというのでなければ、思い切って新しいロッドを購入するのも一つの解消法です。
まとめ
◆ヘタリを感じる原因はガイドとリールシートの緩み
◆ガイドとリールシートを修理すればヘタリはほぼ解消される
◆新しいロッドに買い替えるのも〇
長年ロッドの開発に携わっているプロスタッフによれば、数年程度の使用によりカーボンロッドの素材そのものが劣化するということはほぼ考えられないそうです。
それにもかかわらアングラーが「ロッドがヘタった」と感じることはよくあります。
その原因は経年使用によるガイドとリールシートの緩み・グラつきです。
ロッドがヘタったと感じる現象の多くは、ガイドの補修(巻き直し)やリールシートの交換で解消されます。
でも、少しでも「新しいロッドがほしいな」という思いがあるのであればロッドを買い替えるのも選択肢の一つです。
え? お前ならどうするか?
新しいのがほしい