流行を追いかけすぎて釣りが続けられなくなった友人の話です。
餌釣りメインでほとんどルアーフィッシングは素人でしたが以前からルアーフィッシングに興味があったようで、念願のルアーマンデビュー(シーバス)をした友人がいました。
その友人は管理人なんかにアドバイスを求めてきたので、僭越ながら中海シーバスを始めるための最低限のタックルや装備、仕掛けやノットの組み方を伝えました。
いまから10年くらい前のことです。
それから彼はどっぷりとシーバスにハマり、平日にもかかわらずあれほど磯に立っていた男がほとんど磯に立たずに中海に通うようになりました。
まぁ確かに磯に行く装備と時間と移動距離を考えれば、中海・大橋川・宍道湖でシーバスを狙う方がよっぽどお手軽に釣りができます。
磯の大物と中海シーバスとでどちらがイイかはその人の釣りのスタイルや生活スタイルにもかかわるので一概に決めることはできませんが、彼には中海でシーバスを狙うスタイルはけっこう合っていたようでした。
元々釣り人で餌釣りに関しては豊富な知識があったので、シーバスフィッシングに関する最低限の話だけ伝えれば、あとは自分でどんどん学んでいくような人でした。
それに伴って道具がどんどん増えていきました…
2014~2016年の3年間くらい、プライベートな事情で管理人は釣りにほとんど行っていなかったため、彼とは連絡をとっていませんでした。
2017年頃から釣りを再開したので、久しぶりにその友人と一緒に行こうと思い連絡したところ
なんか欲しいタックルあれば安くていいから買い取ってくれない?
との返事でした。
こちらからシーバスの世界に誘ったわけでもないので必要以上に詮索していませんが、彼曰く
ということでした。
そこで彼の家に眠っている中海シーバス用の道具を買い取るために見せてもらったところ、まぁ出るわ出るわ、色んなものが…
彼の道具の中でも特に管理人の目を引いたのはビッグベイト用のタックル。
確かにここ数年シーバスフィッシング業界にビッグベイトブームが到来していますが、あくまで流行りというのが管理人の認識です。
中海でも220mmクラスのメガドッグでシーバスを狙う動画が配信されるなど、多くのメーカーがシーバス用のビッグルアーの開発を進めています。
近年は各メーカーから40gクラスのヘビーウェイトのルアーが発売されるなど、確かにビッグルアーブームはあります。
でもバスフィッシングみたいにオカッパリでもタックルを何本も持ち歩く釣りと違って、シーバスフィッシングは普通は1本。
ビッグベイトにロッドを合わせるか、スタンダードルアーにロッドを合わせるか…
ということでビッグベイトが扱えるロッドを購入したそうですが、まぁなんというか…普通のルアーが使いにくかったそうです(当たり前)。
大きさや重さが極端に違うルアーを1本のロッドで扱おうとすること自体、けっこう詰んでる。
快適さがまるでない…
結局、ビッグベイトタックルを揃え始めた頃から少しずつ釣行回数が減っていったそうです。
SNSではビッグベイトでシーバスを釣った写真をよく見かけますが、シーバス釣りでビッグベイトを使っている人はそれほど多くはありません。
実際、管理人が最近行った某大手釣具ショップでも、ジョイクロ148が在庫処分のため2000円台前半で売られていました。
一部の人が買うにしても、やはり使いにくいルアーは売れ残るようです。
(といってもジョイクロ148ならだいぶ使いやすい方だけど!)
「ビッグベイトなんか使うな!」とか「流行りに流されるな!」ということではありません。
管理人も昔、フィッシュアローからハドルジャック150が発売されたときにハドルジャック150をシーバスに使っていました。
管理人が「この人は釣りウマだなぁ~」と感じる人は、新メソッド的なことに積極的にチャレンジしている人が多いように感じます。
資金が潤沢だったり、節度をもって新メソッドを取り入れるのは、むしろ歓迎されることです。
でも、それが原因で釣りをやめてしまうのは本末転倒。
もちろん人それぞれで、釣りをやめることを止める権限は管理人はありませんが…