釣り好きの中には管理人のように
そもそも「魚が好き」
という人も少なくありません。
管理人も今までいろいろな魚(熱帯魚から温帯魚まで様々)を飼ってきました。
水槽の中の魚をずーっと見ていると、魚のいろんな行動が見えてきます。
メダカを知ると何がわかる?
メダカを知ると魚について何がわかるのか?
それは
魚の個体差による性格の違い
です。
という声もあるかもしれませんが、釣りをしていて魚の個体差(魚種の差ではなく同魚種の個体差)による性格の違いを意識しているアングラーってどの程度いるのでしょうか?
というより普通はそんな個体差による性格の違いなんて意識しません(管理人もまったく意識しません)。
でもメダカを見ていると性格がとんでもなく違うことに驚き、すごく興味深くなります。
うちの水槽には、いつも同じ個体を追い回して攻撃するならず者メダカがいます。「の〇太のくせに~」と罵るジャ〇アンように。
あるいは、浮上性の餌を与えているためいつも水面を意識している個体がいます。
そうかと思えば別の個体は、古くなって沈んでしまった餌をついばむために常にボトムを意識しています。
大げさにいえば十匹十色状態。
魚の観察するのであればメダカである必要はありませんが、複数飼いができて場所を取らず手間も掛からないという点ではメダカは最適です。
結局なにが言いたいのか?
別に「メダカを飼いなさい」ということではありません。
要するに
○○パターンや○○メソッドって言い張ってしまえば、けっこう何でも当てはまるんじゃね?
ってこと。
うちの水槽だけでも同じ種類のメダカなのに色んな性格の個体がいます。
○○パターンと名付けて、それに当てはまる個体を探せば1匹くらいは普通に見つかるんじゃないかと思えてしまう。
自然界には様々なシチュエーションが存在します。
そんな自然界で生活する個体群において性格の違いがないはずがない。
同じ水域にいるシーバスだって同じ性格のはずがありません。
というお叱りも受けそうですが、
そもそも〇〇パターンや〇〇メソッドなんて名付けたモン勝ちみたいなところがあります。
たとえばシーバスフィッシングにおけるメタルジグのタダ巻きメソッド
最近SNS上でボチボチ見かけるようになりました。
メタルジグをシャクってシャクってシャクリ上げたところからのタダ巻き(けっこうスロー巻き)。
という釣法のようです。
するとメタルジグはどうなるか?
スローにタダ巻きすることで(おそらく)斜め下に向かってヒラヒラとフォール気味に落ちていきます。
このときにシーバスのバイトがあるそうです。
なのですが…
元々シーバスジギングはフォールでアタリが出ることが8割以上。
『(スローな)タダ巻き』と呼ばれる(実質は)フォール中にアタリが出るそうです。
と感心しますが、特別目新しいメソッドという印象はありません。
ジギングシーバスのフォールの釣りをキャスティングゲームにアレンジしたような感じです。
まぁ思いつくだけでも「スゲーな」とは思いますよ、ホントに。
パターンフィッシングは不要?
そこまでいうなら〇〇パターンなんて意味ないのかよ?
といわれれば、そうでもない。
むしろ超重要だという認識です。
メーカー戦略
メーカーとしてはあの手この手で新製品を売り込んだり、既存製品の新しい使い方を提唱して既存製品を売り込む必要があります。
メーカーとしてはそうあるべきだと個人的には思っています。
なんてことをメーカーが言い出したら、私なら絶対にそのメーカーは買いません(笑)
メーカーは商品の売り込みに貪欲であってほしい。
取捨選択はユーザー側でするので。
釣りを豊かにする
趣味として時間とお金を掛けて向き合う以上、
なにか目的やテーマを持って取り組んだ方が絶対に楽しいです。
これは間違いありません。
なんてシラケた釣りをするよりも
バチパターンでは□□最強!!
と思えた方が絶対に面白いでしょ。
これまでの釣り人生で、軽く車を買えるほど釣りにお金を掛けていますが、
正直なところ、ただ釣ることだけに興味があって、マーケティング的なパターンフィッシングや新メソッドをシラケた目で見ていた時期もありました。
でも、この時は釣りをやっていてもそれほど面白くなかったし、釣れないときなんてマジで早々に釣り場から撤収していましたよ。
(今でも釣れないと早々に撤収しますが…)
タックルを弄る楽しみもないし。
最近は、趣味で釣りをする以上は楽しんだ者勝ちだと思えるような心境の変化もあったので、
パターンフィッシングや新メソッドに対してシラケた目を向けることはほとんどなくなりました。
でも釣りの幅は広がらないと思う
というようなコメントを見かけることがあります。(今の時期であればバチパターン)
いろんな性格の個体がいるにもかかわらず、十把一絡げに〇〇パターンという枠に押し込めようとするのは、逆に釣りの幅を狭めているかな?と感じます。
『(無数にある)釣り方の一つにすぎない』
として認識したうえで〇〇パターンの釣りがしたいのであれば、それは釣りを豊かにする考え方ですが、
あたかも『〇〇パターンが存在していて、そのパターンに合わせるのがルアーフィッシングである』という認識であれば、それは魚の個体差による性格を無視してるよな?という感じ。
とはいえ、入門段階の右も左も分からない状況でメソッドみたいなきっかけがないと、それもかなりしんどい。
釣りのきっかけの一つとして〇〇パターンの釣りをしてみたり〇〇メソッドを実践しみるのはかなり有意義です。
そうであっても、〇〇パターンや〇〇メソッドに当てはまらない性格の個体も無数にいるということも忘れないでね。
まとめ
魚の性格は十匹十色で、それも日によって変化します。
場所によって変化します。
季節や水温によっても変化します。
同じ水域の魚であっても同じ性格とは限りません。
それを前提にパターンフィッシングや新メソッドを展開すれば、より釣りが面白くなることでしょう。
え? バチパターンが苦手? どうすれば釣れるか?
バチパターンじゃない場所でバチパターンじゃないシーバスを狙いなさい。