【ロッドカスタム】デザインと機能性の間で板挟み

釣り物が少なくなる冬にやり始めるのがロッドビルディング。

本当はエポキシコーティングの温度管理がシビアになるので(コーティングが硬化するのに室温20℃以上必要)、冬場はロッドビルディングにあまり向いていません。

でも、冬の山陰は荒天の日が多く、まとまった時間が取れるという点ではロッドビルディングやるなら冬しかない!

ということで毎年冬になるとロッドのメンテナンスを行います。

その勢いで友人からロッドビルディングやロッドの補修依頼を受けることもしばしばあります。

ロッドビルディングをしていてかなり迷うのがグリップ周りのデザインです。

ロッドの個性を決めるのはもちろんブランクスですが、グリップ周りのデザインはロッドの操作性にかなり影響を与えます。

リールシートの位置が1cm高いか低いかでロッドを振ったときの印象やロッドを構えたときの持ち重り感が相当変わります。

また、操作性や機能性の面でまったく関係ないですが、リールシートのデザインはロッドの顔になります。

カスタムリールシート(塗装リールシート)を使うとロッドの印象がずいぶん変わります。

でも塗装はいずれ剥がれる。

リールシートの塗装が剥がれると、剥がれたまま使用するか、抜本的にグリップを再カスタムしなければならない。

リールを固定するためにリールシートのナットをきつく締めるのにも気が引ける、塗装が剥がれるかもしれないから。

機能面を考えると富士工業のリールシートのまま使うのがベスト。

でも、それではロッドの顔ともいうべきグリップ周りがしょうゆ顔になってしまう。

好みの問題もありますが、グリップ周りのカスタムはデザインを優先するか機能性を重視するかでいつも板挟みになる箇所です。