こんばんは。ラインとフックにうるさいショーカラ(@y_nax_ig)です。
今ではほとんどシーバス用ルアーにカルティバのST46というフックが標準装備されています。
カルティバのフックは当時としてはとても画期的で、パッケージから出してフックを研ぐことなくそのまま使用できたり、トリプルフックがボディに当たらないようなアイの形状になっていたり、とにかく『ルアーをパッケージから出してそのまま使える』というのが売りでした。
でも最近では、ほとんどのフックメーカーがカルティバと同じ形状のトリプルフックを販売しています。
そして、アングラーの中にはルアーをパッケージから出すとST46を一度も使うことなくルアーから外して、がまかつのトレブルに交換するという人も少なくありません。
そうすると、入門者は困ってしまうんですよね。
って。
このページではカルティバとがまかつのフックの違いをご紹介します。
カルティバとがまかつの比較
直感的に○×△をつけるとこんな感じ。
やっぱりがまかつが最強?
表だけ見ていると
『やっぱ、がまかつ最強?』
って思いますよね。
そうです
がまかつが最強
です。
価格以外には非の打ち所がない。
価格も最凶
値段が安かったら間違いなくすべてのルアーにかまかつのトレブルを使っています。
もっと安かったら…ね。
そうです、僕はがまかつが最強だと思っていますが、がまかつだけを使っているわけではありません。
むしろカルティバと半々くらい。
がまかつが最強だと思いつつも、カルティバでもまったく問題ないと思っています。
カルティバとがまかつの違い
なぜ、がまかつが最強にもかかわらずカルティバでも問題ないのか?
それは、両社のフックに対する設計思想がまるで違うので、表の差異はそもそも両社とも想定内なので比較するようなものではないからです。
強いがまかつ
がまかつのトレブルのイメージはとにかく強いこと。
錆びない・針先がつぶれない・針が伸びない
フックが長持ちするので、少々高くてもカルティバより長く使えるイメージがあります。
なのでコスパはそれほど悪くないはありません。
この強さこそ、カルティバのフックを一度も使わずにがまかつに交換させてしまうがまかつの魅力です。
折れないカルティバ
がまかつとは対照的に、カルティバのフックは針先がけっこうつぶれるし、針先が外側に向かって開く(伸びる)ので
カルティバは弱い
というイメージの人も少なくありません。
でも実はわざと伸びやすいように作られているのがカルティバのフックです。
これはフィッシングショーの時にオーナー針の担当者から聞いた話ですが…
でも、硬いフックだとフックの強度の限界を超えると簡単に折れてしまう。
なので、カルティバのフックは折れないフックを目指して伸びるように設計されている。
そうです。
人によっては『すぐに伸びる(弱い)』といわれますが、見方を変えれば『伸びるからこそ折れないフック』がカルティバのフックといえます。
折れないことの強み
がまかつのフックはとても強く、ちょっとやそっとでは曲がりません。
でも限界点を超えたらどうなるか?
曲がる前に簡単に折れてしまうんです。
フック一本しか掛かっていなかった場合、そのフックが折れてしまうと100%魚に逃げられます。
じゃあ、伸びるフックの場合はどうか?
フックが伸びて外側に開いてしまうと、確かに魚がバレる可能性はあります。
でもフックが折れなければ、フックが伸びても魚がバレない可能性も残ります。
魚がバレるかどうかは運次第ですが、バレない可能性も残ります。
でも、フックが折れたら100%魚は獲れません。
カルティバのフックは、どんなに負荷が掛かっても折れずに魚をキャッチできる可能性を残すための伸びやすいフックなのです。
結局どっちがおすすめ?
ということですが…
がまかつ(財布が許す限り)
これはどの入門者にもいえることですが、入門者の頃ってかなりフックに無頓着です。いや、むしろフックにスゲーこだわっている入門者なんて見たことない。
錆びていても平気でそのまま使う。
針先がなめていても、わずかであれば平気でそのまま使う。
こういうことが当たり前にあります。
だってフックを頻繁に交換するの面倒だし、フックにお金掛けるよりもルアーやタックルにお金を掛けたい。
これはごくごく当たり前の感情で、別に可笑しなことではありません。
そうであるならば、最初の交換のときにがまかつのトレブルにしてしまった方がST-46を使うよりもはるかに長持ちします。
って疑問はあるかもしれません。
でも大丈夫です。
そんなに簡単には折れません
確かにがまかつのトレブルは開く(伸びる)前に折れてしまいます。
でも、今までがまかつのSP-MHやRB-MHを使っていて折れた経験は僕は一度しかありません。(ST-46が伸びたことは幾度となくあります)
シーバスのようなライトソルトゲームでは、がまかつのフックが折れることを心配する必要はほぼありません。
とはいえ、がまかつのトレブルは1本あたりの値段が130~140円くらいするのでかなり割高です。
しかし、カルティバのST-46は(かなり割安ですが)頻繁にフック交換を迫られます。
そこで、がまかつがちょっと高いなぁ~と思う人はカルティバのSTX-45を使うことを強くオススメします。
ST-46よりもはるかに錆びにくく、針先もつぶれにくいです。
がまかつほど硬くはないので折れるよりも伸びますが、ST-46よりはだいぶ伸びにくい。
また、フックの形状が新形状ということもあり、かなり伸びにくくなっています。
しかも針先が鋭く硬い。
STX-45であれば1本あたり80~90円くらいなので、がまかつの6割ほどの値段です。
さすがにがまかつは買えないな…って人にはマジでおすすめです。
どちらもしっかり設計されている
カルティバのフックは伸びやすいので、がまかつに比べると『カルティバは弱い』というイメージが強いです。
でもそれは、カルティバのフックに関する設計思想によるもので、決して弱いわけではありません。
カルティバはわざと伸びるフックにして、大物をキャッチする可能性を残そうとしたものです。
これに対して、がまかつはとにかく強い。確かに限界点を超えたら簡単にポキッと逝きますが、その限界点はかなり高いので、ちょっとやそっとでは折れません。シーバスフィッシングでがまかつのフックが折れることを心配することはほぼありません。
いずれのメーカーもしっかりとした理念に基づいて作られたフックなので、どちらを選んでも失敗ということはありません。