2019年にダイワから発売された19バリスティックFW(淡水専用)。
2019年秋になりようやく海水対応のマグシールドモデルが発売されました。
ステラユーザーの管理人がバリスティックを使ってみたところ、
感動を覚えるほどの巻きの軽さ
でした。
そこで今回は19バリスティックをシーバスフィッシング用に使い込んでみたのでご紹介します。
予想が全然当たらない男・ショーカラ(@y_nax_tw)です。わたくしショーカラ、以前この記事でこんなことを述べていました。[sitecard subtitle=関連記事 url=ballistic=]ショーカラルビ[…]
19バリスティックとは
LTコンセプトで磨き込まれた衝撃の軽量性に加え、心臓部はマシンカットタフデジギアを搭載しタフに使い込める。
ハイエンドモデルにも搭載されるZAION製エアローターを搭載。
本体の軽量化は無論、類まれなる回転初動の軽さを手に入れた。
またソルト対応モデルのバリスティックはマグシールドを搭載し、飛躍的に防水性能を向上させている。
BALLISTIC(バリスティック)は海外ですでに発売されていた有名なモデルでしたが日本では未発売のモデルでした。
2019年になってダイワは、海外で人気商品だったバリスティックを国内向けに発売することを発表しました。
そして2019年3月にバリスティックFW(淡水専用)が先行発売され、2019年9月になってようやくマグシールド搭載の海水対応モデルが発売されました。
特徴
◆ エアローター搭載
◆ オートマチックドラグシステム(ATD)搭載
◆ ザイオンボディ
マグシールド搭載
2019年3月に先行発売されたバリスティックFW(淡水専用)はマグシールド非搭載モデルでした。
2019年9月発売のバリスティック(海水対応)にはキッチリとマグシールドが搭載されてバリスティックFWとの差別化を図っています。
マグシールドが搭載されたことで安心してソルトゲームで使い込むことができるようになりました。
もちろん淡水で使っても何も問題はありません。
エアローター搭載
マグシールドと並んでいまやダイワの代名詞となったエアローター搭載です。
これは当然といえば当然です。
マグシールド機でエアローターでないものはマグシールドの良さが半減します。
10セルテートの発売に伴って登場したマグシールドとエアローターは近年のダイワのリールにはなくてはならない機構です。
ATD搭載
これはマグシールドよりもさらに新しいダイワの技術でオートマチックドラグシステムのことです。
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続ける新世代のドラグシステムのことです。
近年のダイワのリールでは15000円以上のクラスのリールにはすべて搭載されている機構です。
もっと詳しく知りたい人はこちら(フィッシング光スタッフブログ)
ザイオンボディ
ダイワが誇る軽量・高強度の樹脂ボディ・ザイオン。
バリスティックはザイオンボディを採用することで圧倒的なボディの軽さに仕上がっています。
シマノのヴァンキッシュクラスのリールと同等の軽さです。
とにかく軽い。
そして冬でも冷たくない。
セルテートのような金属ボディのリールは冬場に釣りをしているとリールが冷たくなってきてとても辛いのですが、樹脂製のザイオンは冬でも冷たくなりません。
外観
開封
いつも思うのですが、シマノと比べるとダイワのリールのデザインは超カッコイイ(個人の感想です)。
今回購入したのはLT3000-XHというモデル。
おそらくシーバスフィッシングでは最も売れるモデルだと思います。
ディテール
使用感
巻き始めが超絶に軽い
とにかくこれだけは伝えたい。
エクストラハイギアなのに巻き始めが超絶に軽い!
通常リールのギア比が速くなると巻取りパワーが落ちてくるためリーリングの初動で若干重く感じるようになってきます。
巻き始めてしまえば惰性でローターが回るようになるので巻き重りはまったく気にならなくなりますが、エクストラハイギアくらい速くなると初動の巻き重りが気になって敬遠するアングラーもいます。
19バリスティックはシマノのハイギア(HG)クラス以上の巻きの軽さがあるので、巻き始めの巻き重り(初動の巻き重り)をまったく感じません。
シマノのXGユーザーが使うと感動するレベルだと思います。
回転初動は軽くても潮の流れの強い場所にルアーが入るとしっかりと巻きに伝わってくるので巻き感度も超絶に高いです。
大切なことなので何度でも言いますが、これは言葉にならないくらいの感動でした。
言うまでもなくボディは軽い
これは買う前からわかっていたことですが、3000番クラスで200gを切るリールの自重なのでとにかく軽い。
管理人のような金属ボディの重量感が好きなアングラーもいるとは思いますが、ダイワのスタンスとしては「軽さこそ正義」です。
そしてこの軽さは長時間釣行をする際にアングラーに大きなアドヴァンテージを与えてくれます。
タックル全体の重量が年々軽くなっていく中でリールの軽量化がアングラーにもたらすメリットは大きいです。
持っていてカッコイイ
これも好みの違いはあるかもしれませんがダイワのリールってデザインやらカラーリングがかなりカッコイイ。
ブラックを基調としたボディにゴールドのハンドルとアクセントを取り入れていますが、下品さや安っぽさが全然なく、むしろ高級感の方が強いリールです。
(シマノもステラ・ヴァンキッシュ以外のリールのデザインをもっと頑張って欲しい!!)
シーバスフィッシングのメインリールになれる
「イグジストようなハイエンドまでは必要ない」
「でもセルテートのような金属ボディよりも軽量なザイオンがいい」
というアングラーにとっては余裕でメインリールになれる軽さと使いやすさ、高級感を兼ね備えたリールです。
管理人が特にオススメなのはメバリングやアジングといったウルトラライトゲームです。
この軽さ・巻きの高感度・樹脂ボディの温もりは真冬の超ウルトラライトゲームで非常に心強い相棒になるでしょう。
気になる点
ストッパーは必要か…?
シマノはコアプロテクトの採用に伴ってずいぶん前にスピニングリールのストッパーを排除しましたが、ダイワにはまだまだストッパー付きのリールがあります。
しかし、セルテートなどの上位機種になるとストッパーをなくしたモデルが登場してきました。
ストッパーをなくすことで防水性能をより高めることができます。
他方で、魚との細かいやりとりのためにハンドルの逆回転を利用するアングラーが少なからず存在するためダイワのリールはストッパーが付いたモデルがまだあります。
バリスティックもストッパー付モデルとして発売されました。
でも、ATDシステムに自信があるのであればストッパーを排除して「ラインの出し入れはドラグで調整しろ!」くらい思い切ったところまでいっても良かったのではないかと思います。
オートリターンがやや固い
これは個体差の問題かもしれません。
ベイトリールはクラッチを切った状態でハンドルを回すとクラッチが元に戻りスプールの逆回転が止まる仕組みです。
スピニングリールはベールを開いた状態でハンドルを回すとベールが元に戻ってラインフリーの状態を解除する仕組みです。
これをオートリターン機構といいます。
(使い込んだステラと比べても意味はありませんが)普段使っているステラよりもオートリターン時のハンドルの回転が若干固めです。
ただし、これはもっと長い間使い込んだら解消される問題かもしれません。
気になるあのリールの行方は??
19バリスティックの登場により内心気が気ではないのがルビアスユーザー。
19バリスティックに非常に近い価格帯のリールとしてダイワのリールの中に【ルビアス】というモデルがあります。
しかもバリスティックと同じザイオンボディの超軽量リール。
イグジストがザイオンボディだった頃は
というアングラーはルビアスを使用していました。
ルビアスは長年ダイワのミドルクラスのリールの中核を担う存在でした。
しかし、2017年になってダイワはルビアスと同じ価格帯にルビアスと同じザイオンボディの17セオリーを投入してきました。
そして、2019年になってルビアスと同じ価格帯・同じザイオンボディでLTコンセプトの19バリスティックを投入しました。
そこでルビアスユーザーの誰もが
と気が気ではない状態に。
長年ダイワのミドルクラスリールの中核だったルビアスが、17セオリーと19バリスティックの登場によって不遇な晩年を送ることになったのです。
結局、長年シマノのエントリーモデル代表だったバイオマスターはSWを残してその姿を消してしまいました。
ルビアスの今後の展望ですが、実売価格30000円ほどのミドルクラスのリールとして販売されることはほぼなくなったと考えられます。
しかし、ルビアスには根強いユーザーも多くいることからルビアスという名を冠したリールが全く姿を消してしまうかどうかは不透明です。
可能性としては18イグジストと19バリスティックの間を埋める45000~50000円ちょっとの価格帯にアップグレードし新生ルビアスとして発売されることはあり得るでしょう。
予想が全然当たらない男・ショーカラ(@y_nax_tw)です。わたくしショーカラ、以前この記事でこんなことを述べていました。[sitecard subtitle=関連記事 url=ballistic=]ショーカラルビ[…]