夏本番。毎日蒸し暑い日が続きます。
しかし全国各地では大雨の被害が…
雨が降るとアングラーの腰も重くなり、なかなか家から出ようとしなくなります。
というアングラーもいるでしょう。
でも本当は雨の日こそ初心者にとって魚を釣るチャンスといえます。
このページでは雨の日の釣りについてご紹介します。
実は雨はグッドコンディション
雨は基本的に魚釣りにとって良い効果をもたらします。
◆水を入れ換える
◆警戒心が薄れる
◆人的プレッシャーが少なくなる
酸素は基本的に水中に溶け込みにくい気体ですが、水中の酸素量が増える要因がいくつかあります(たとえば水性植物の光合成)。
その要因の一つに雨が挙げられます。
雨が水面に落ちるときに空気中の酸素を巻き込んで落ち、水中に酸素をわずかばかり取り込みます。
空気中を通って水面に流れ落ちる水(雨)は水中の酸素量を増やすうえで重要な役割を果たします。
また雨が降れば小川などから海や湖に流れ込む水の量も増えるので、その周辺水域の水が動いて、酸素の少なくなった水から新しい水に入れ換えてくれます。
これは本当かどうか魚に聞いてみないとわかりませんが、雨が水面を叩くことで魚の人に対する警戒心が薄れると言われることがあります。
さらには、雨の中釣り場に出掛けて行くアングラーがそもそも少ないので、雨の日は超一級ポイントに簡単に入ることができます。
このように、雨は魚釣りにとって多くのメリットがあります。
雨の日に近寄ってはいけない場所
雨が魚釣りにとってメリットが多いからといって、どこにでも釣りに行ってイイわけではありません。
雨の日に絶対に近寄ってはいけない場所もあります。
◆雨により水位が上昇するエリア
◆雨で極端に足場が悪くなるエリア
雨の日に絶対に近寄ってはいけない最重要ポイントは河川です。
河川は雨によって急激に水位が変化します。
時にそれは人間の想像を遥かに超えるスピードで水位が上昇します。
あるいは自分が今いるエリアは晴れていても、上流部で猛烈な雨が降ると予期せぬタイミングで下流域で水位が上昇することがあります。
河川と雨は相性が悪いので雨の日には河川に近づかないようにしましょう。
その他のエリアとして、河川以外でも地形によって雨により極端に水位が上がる場所があるので注意が必要です。
「雨の日にそのエリアの水位がどうなるかなんて知らない!」という場合には、そのエリアに近づかないか、水辺から離れて安全な場所で釣りをしましょう。
他にも、晴れているときには気付かないことですが、雨が降って濡れると猛烈に滑りやすくなる場所もあるので注意が必要です。
釣り用のレインウェアを調える
値段により快適さが全然違う
釣りにとってコンディションの良い雨の日に釣りをするためにはレインウェアが必須になります。
極端に言ってしまえば雨ガッパでもイイのです。必要最小限度しか濡れないレインウェアであれば何でもいいです。
でも、合羽はメチャクチャ蒸れます。
ここでレインウェアにどの程度お金を出せるかで釣りの快適さがまるで違ってきます。
ゴアテックスは最強
雨による濡れを防ぎつつも汗によるレインウェア内部の蒸れを防ぐ。
防水・透湿という点ではゴアテックス素材のレインウェアが最強です。
ただし値段も最強クラスです。
ディアプレックスという選択肢
最良の物を求めるならゴアテックスですが、ぶっちゃけゴアテックスの防水透湿性能になると過剰ともいえます。
平たくいえば「そこまでの性能を求めなくても全然快適に釣りできるよ」というレインウェアもあります。
それがディアプレックス素材です。
三菱重工業が開発したディアプレックス素材を採用したレインウェアでも雨の日の釣りを十分快適に行うことができます。
ゴアテックスに比べたら値段もお手頃なので、ルアーやタックル代を節約してでもこのくらいのレインウェアは準備したいところです。
妥協してエントラントでも…
日本が世界に誇る繊維メーカーである東レが開発したリーズナブルなレインウェア素材がエントラントです。
透湿性能という点では上記2機種に劣りますが、雨に濡れずに普通に釣りをするという最低条件を満たすことはできます。
ただし、夏にはレインウェアの内側に最適が付くでしょうが…
雨を楽しむ
◆雨のときに近寄ってはいけない場所もある
◆レインウェアは値段によって快適さが異なる
初心者の中には雨になると釣りに行くのをやめるアングラーもいます。
でも雨は魚釣りをするのに好条件が揃っています。
雨の日に釣りができるというだけで魚を釣る難易度が下がることが多いです。
他方で、雨の時に近寄ると危険なポイントも少なくありません。
少しでも魚に近づきたいのであれば、しっかりとしたレインウェアを調えて、安全な場所でイージーな魚を狙ってみましょう。