釣行記はグレーゾーンであることを明確に意識せよ!

少し前の記事でルアーの『波動』に関する内容について書きました。

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結論からいえば

魚に効くといわれるルアーの『波動』なるものが存在するかどうかはわからない

という内容の記事。

これに関して記事を読んだ知り合いから若干のお叱りを受けました。

知人
『カラーを変えたから釣れた』のかどうか実際にはわからない」のくだり説明がわかりにくいぞ!
もっと丁寧に説明しやがれ!

と。

それはお前の理解力が…

という問題ではなく、自分の頭の中の論理を、自分とは違う思考方法の人に伝えるのって実はかなり難しい。

前の職場の上司がそのタイプだった。

上司自身は頭の中で複雑に絡んだ物事を筋道を立てて整理してから僕らに伝えようとするもんだから話の内容自体はすごく端的なんだけど、如何せん話を整理した過程(プロセス)がこちらにはわからないもんだから、話についていけない。

とりあえずいったん整理した物事をもう一度絡ませて、それから一つ一つ整理しながら話をしてもらうことでようやく僕らにも伝わるということが度々あった。

自分ではなるべく伝わるように書いたつもりでしたが、もう一度なるべく順を追って記載します。

よくある釣行記の例

「魚の気配はあるけどなかなか口を使わないので、ルアーを〇〇にチェンジしてようやく口を使わせた1匹!」

という感じで、魚の写真とともに釣れた時の状況を詳細に記載した釣行記。

釣り系SNSの鉄板ともいうべき内容です。

これ自体はよくある釣行記なので記事自体に文句をつける必要はないのですが、記事の内容を受け取る方がやはり注意しておかなければならない問題です。

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条件は共通でなければならない

ルアーAルアーBで釣果を比較するとします。

ルアーをAからBに替えたことが要因となって魚が釣れたといえるためには、ルアーを替えたこと以外の条件は基本的には同一でなければなりません。

ルアー以外のファクターとして考えられるのは

目の前いる魚の数(群れの大きさ)
水温
日照(ローライトorハイライト)
天候(晴れ 雨 曇り)
潮位
潮の流れの強弱

濁り
水質(ph濃度)
など…

たとえば魚を釣ったり日の条件が

A(ルアー)・C・E・F・G・H

の6条件あったとします。

ルアーをAからBに替えたことが効いて魚が釣れたといえるためには、ルアーを交換したこと以外の条件(CからHまで)は同じ条件でなければなりません。

釣れない時:・C・E・F・G・H
釣れた時 :・C・E・F・G・H

仮に、魚が釣れた時の条件が

釣れた時 :・E・F・G・H
だったとします。
そうすると、が要因となって魚が釣れたのかが要因となって魚が釣れたのか特定することはできません。
が作用した可能性もあるしが作用した可能性もある。
あるいはの両方が作用した可能性もある。

釣れた時の条件が2つ以上変わってしまうと釣れた要因(魚に効いた要素)が特定できなくなってしまいます。

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もう一度釣行記に注目

以上を前提に、もう一度釣行記を見てみます。

「魚の気配はあるけどなかなか口を使わないので、ルアーを〇〇にチェンジしてようやく口を使わせた1匹!」

ルアーを〇〇にチェンジしたことが効いて魚が口を使ったといえるためには、ルアーチェンジ以外の条件は基本的には同一でなければなりません。

目の前いる魚の数(群れの大きさ)
水温
日照(ローライトorハイライト)
天候(晴れ 雨 曇り)
潮の流れの強弱

濁り
水質(ph濃度)
など…

こういう条件です。他にももっとあるかもしれません。

少なくとも同じ魚の群れとの関係で比較しなければ意味はありません。

魚が入れ替わってしまっては意味がありません。活性の高い魚になったため釣れたということも考えられます。

魚の気配があると書いてありますが、本当に魚は居たのでしょうか?

釣れなかった時にはそもそも魚が居なかったというのでは話になりません。

ルアーチェンジが効いて釣れたとは言い切れません。

とにかく、条件が複数変わってしまうと釣れた理由は特定できなくなる

それって不可能じゃね?

本当に釣行記どおりに釣れたのかどうか、要因を特定しようとすると一つの疑問にぶち当たります。

結局、釣れた要因を特定するのって不可能じゃね?

実際のところ不可能とまではいえない。

サイトフィッシング(見えている魚を釣ること)で、ルアーを替えた途端に見えている魚のスイッチが入ることもあるわけで…。

ただ…

見えてないネイティブフィッシュが釣れた理由を特定するのはとんでもなく困難だよね

ってのは常に思っています。

不可能とはいわないけど相当に難しい。

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じゃあ釣行記はウソなの?

釣行記どおりに魚が釣れたかどうかなんて魚に聞いてみなければわかりません。

こういう言い方をすると

アングラー
じゃあ釣行記の内容はウソなのか?

と思う人もいるかもしれませんが…

そこは

グレーゾーン

なんです。

釣行記どおりだったのかもしれないし、他の要因が作用して魚が釣れたのかもしれない。

魚にしかわからないんです。

ただ僕がいえるのは釣行記はそれでいいんだってこと。

釣行記を書いている人は、信念や考えに基づいて工夫して魚を釣り上げる。そこで、自分で「これが正解だった」と感じたことを記録に残す。それが正しいかどうかはわからないけど、逆に間違っているかどうかもわからない。とにかく書いた人は「これが正解」という信念で釣行記に記す。

客観的事実として正しいかどうかは魚にしかわかりませんが、少なくともアングラーである筆者の主観としては「それが正解」なのです。

なので、釣行記がウソとはいえない。

釣行記とはそういうものです。

客観的事実とは違うとわかっていながらあえて事実と違うことを主張するのは「ウソ」といえます。

でも、Aとも考えられるしBとも考えられる状況においてアングラーが「Bが正解だ!」というのにアングラーなりの理由があるのなら別に問題はないかなって思ってます。

ただ、それを受け取る側のスタンスとして、大前提として「そもそもグレーゾーンの問題」であることは認識しておく必要があります。

まとめ

釣行記に記載されるメソッドや釣果はあくまで筆者の主観に基づいて書かれるので、実際に書かれている内容どおりに釣れたかどうかは魚に聞いてみなければわかりません。

ただ、それが悪いわけではなく、『釣行記』とはグレーゾーン内で生じた結果(釣果)について自分なりに考察し「これが正解だ!」といえる答えを筆者なりにまとめたものなのです。

釣行記を読む側は大前提として『魚に聞いてみなければわからない』というのを踏まえて釣行記を読まなければ釣行記の内容を盲信してしまいます。

釣行記の内容を信じるか信じないかは読み手次第ですが、釣行記に記載されるメソッドや特定のルアーによる釣果はグレーゾーンの内容を扱っていることを忘れてはいけません。



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